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3,初恋に翻弄される
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翌朝は早くに目が覚めた。
・・・いや、眠れなかった、という方が正しい。
目の下のクマが酷い。こんな顔でアルベルタ嬢に会ったら嫌われるだろうか?
今まで女性に会うのに、こんなことを気にしたことはないのだが。
俺はどうかしてしまったんじゃなかろうか。
「兄様が恋する乙女になってるわね。」
「好きな人に嫌われたくないというその気持ちは、よっくわかります。」
鏡の前で唸っていたら、後ろから声がした。
振り返ると、弟妹どもが朝食後のお茶をわざわざ俺の部屋で飲んでいた。
「なんでここにいるんだ。」
「僕は学園に行く前に補佐の仕事をしようと思いまして?」
「私は面白そうだから?」
「お前ら、人で遊びやがって。出ていけー!」
弟には机の上の書類を全部押し付けてから追い出した。
「・・・ああ、それもいいですね。」
「そうでしょう?私もその組み合わせ、大好きなんです。」
「なんだか、アルベルタ嬢とは趣味が合う気がします。」
「私もよ。ここまで好みが合う方にお目にかかったのは初めてだわ。」
頭が重い。昼食後、睡魔に勝てなくてちょっとだけ寝てたんだった。机の上で思いの外、熟睡してしまったらしい。
まだ眠いのに、耳に入ってくる声が気になって・・・あっ?!
「アルベルタ嬢?!」
がばっと顔を上げれば、俺の執務机の前のソファに座るアルベルタ嬢が目に飛び込んできた。
「あ、起きました?せっかくアルベルタ嬢が来てくださったのに王太子殿下、起こしても起きなかったんですよね。どんなに次の日が楽しみでも夜は寝ないと。」
なんだか楽しそうに喋っている弟の首根っこを捕まえて、部屋の外にぶん投げたいと思ったが、彼女の前でそんな乱暴なことをして嫌われたら大変なのでぐっと我慢する。
それを察したか、弟がニヤッと笑って続ける。
「せっかくなのでアルベルタ嬢とお話しながら、起きるの待ってました。」
お前、後で覚えてろよ。
俺は弟を頭の中で先に締め上げておいて、寝癖を気にしながらアルベルタ嬢に近づいた。
好きな人を前にするとこんなにも心臓がバクバクいうものなのか?俺は病気じゃないだろうか。いや、朝は健康だった。
これが恋の病というやつか。俺のは重症の部類に入るのだろうか。顔が熱くて、彼女の顔をまともにみられなくて、口も動かない。
これはマズイと全力で病をねじ伏せて、平静を取り戻す。
「アルベルタ嬢、すみませんでした。それでご用件はなんでしたか?」
俺の笑顔引きつってないかな。と思いつつ彼女と向き合う。
彼女の後ろでリーンハルトが慌てているのが見えた。
なんだ?
正面の彼女はなぜか不思議そうに俺を見て首を傾げた。学園の制服を着ているので、直接ここへ来たらしい。
昔それを着ていた頃が懐かしくなって俺は目を細めた。
真っ直ぐな赤い髪が動作に連動して揺れるのもまた可愛らしい。
このまま時が止まったらいいのになあ・・・。
とかぼんやり思っていた俺は、彼女の次の台詞に凍りついた。
「あら、私は王太子殿下が御用があると伺ったので、お待ちしていたのですが・・・?」
「もう、兄上は寝ぼけて!アルベルタ嬢に聞きたいことがあって来てもらったんですよね?!すみません、ど忘れしているようなのでちょっとお茶でも飲んで待っててください!」
リーンハルトが割り込んできて早口でまくしたてると、俺の襟首を掴んで廊下に飛び出した。
おい、俺はお前の兄で王太子だぞ?もう少し敬え。
城中の人が行き交う廊下の壁際で、ヒソヒソと王子2人が話しているという光景はあまりよろしくないと思うのだが。
「兄上ー!もう、姉上と打ち合わせしてたでしょ?!」
必死に言われて数時間前の記憶を引っ張り出す。
「うん?ああ、えーっと、『結婚してください』だったか?」
弟の顔から表情が抜け落ちた。
「それ、今言ったら多分結婚できませんよ。もっと距離を縮めてから!ほら、思い出してくださいよ。」
何だった、かな。
それで、どうしてこうなったか。
気を利かせたつもりの弟妹の策略によって、俺はアルベルタ嬢と1対1でお茶をしている。
あの後、よくわからないままに、弟となぜかやって来たメラニーの2人に誘導されつつ、俺と彼女の好みを探るようなアンケートに答えさせられた。
その後、疲れたわよね?というメラニーの圧に負け、2人でお茶とお菓子を挟んで向かい合っている。
メラニー、緊張のせいか味がわからないんだが。
早々に兄を置き去りにした妹に心の中で訴えるも、返事はない。
目の前のアルベルタ嬢も居心地悪そうに先程からお茶を飲んでいる。とっとと飲んで出ていこうと思っているのかもしれない。
それはマズイ。俺は何か話さねばと口を開いた。
「学園の方はどうだ?」
無難な話題を振ったつもりだったが、彼女の顔が曇ったのを俺は見逃さなかった。
「何があった?ええっと、ほら、俺は部外者だし、よかったら話を聞くぞ?」
「ええ、ありがとうございます。なんでわかったのかしら、王太子殿下はすごいですね。」
アルベルタ嬢に褒められた!ありがとう、人の表情を読む訓練をしてくれた王太子教育。
そういや、前の婚約者の表情を読んだことはなかったな。彼女に興味がなさすぎたかも・・・。
「でも、ちょっとあの人達がうるさいだけで、どうってことはないのです。」
その言葉に俺ははっとする。そういや、俺の元婚約者も、彼女の婚約者も学園の同じ学年だった。
俺一人、関わらずに済むところにいて彼女は毎日奴らと顔を合わせていたということか。
申し訳ない気持ちになってしょげた俺に、彼女は優しく微笑んでくれた。
「私より、殿下のほうが大変ですよね。婚約者を直ぐに探さなければならないなんて。私は殿下が候補から外してくださったおかげで随分静かになりましたわ。」
彼女の心遣いに俺は更に惚れた。これ以上好きを積み重ねても出口などないのに。
「それはよかった。・・・候補から外しておいて、このようなことを聞くのはどうかと思うが、次の相手は決まりそうか?君は今すぐは嫌だと言っていたが、父親は探しているんだろう?」
言ってからすぐ、カップを口元に持っていって誤魔化したものの、返ってくる言葉を聞くのが怖すぎて俺の顔は今、青ざめているに違いない。
そして、今更ながら俺は聞いたことを猛烈に後悔した。こんな自分が落ち込むだけの話を聞いてどうするつもりだ・・・!
でも、聞きたかったんだ・・・!
彼女は目を瞬かせて、直ぐには答えず宙を睨んだ。
しばらくして俺を真っ直ぐに見た彼女は、なんだか不可解そうな顔で教えてくれた。
「実は父が、王太子殿下がご結婚されるまでは私に新しい婚約者を探すつもりは無いと言っているのです。私としては、ありがたい話なのですが、殿下はその理由をご存知でしょうか?」
知っている。伯爵は間違いなく、俺の気持ちを知った上でそう言っているのだ。
強力な援護射撃ありがとう、伯爵!
だが、彼女にはどう説明したらいいんだ。
今度は俺が宙を睨みつけることになった。
・・・いや、眠れなかった、という方が正しい。
目の下のクマが酷い。こんな顔でアルベルタ嬢に会ったら嫌われるだろうか?
今まで女性に会うのに、こんなことを気にしたことはないのだが。
俺はどうかしてしまったんじゃなかろうか。
「兄様が恋する乙女になってるわね。」
「好きな人に嫌われたくないというその気持ちは、よっくわかります。」
鏡の前で唸っていたら、後ろから声がした。
振り返ると、弟妹どもが朝食後のお茶をわざわざ俺の部屋で飲んでいた。
「なんでここにいるんだ。」
「僕は学園に行く前に補佐の仕事をしようと思いまして?」
「私は面白そうだから?」
「お前ら、人で遊びやがって。出ていけー!」
弟には机の上の書類を全部押し付けてから追い出した。
「・・・ああ、それもいいですね。」
「そうでしょう?私もその組み合わせ、大好きなんです。」
「なんだか、アルベルタ嬢とは趣味が合う気がします。」
「私もよ。ここまで好みが合う方にお目にかかったのは初めてだわ。」
頭が重い。昼食後、睡魔に勝てなくてちょっとだけ寝てたんだった。机の上で思いの外、熟睡してしまったらしい。
まだ眠いのに、耳に入ってくる声が気になって・・・あっ?!
「アルベルタ嬢?!」
がばっと顔を上げれば、俺の執務机の前のソファに座るアルベルタ嬢が目に飛び込んできた。
「あ、起きました?せっかくアルベルタ嬢が来てくださったのに王太子殿下、起こしても起きなかったんですよね。どんなに次の日が楽しみでも夜は寝ないと。」
なんだか楽しそうに喋っている弟の首根っこを捕まえて、部屋の外にぶん投げたいと思ったが、彼女の前でそんな乱暴なことをして嫌われたら大変なのでぐっと我慢する。
それを察したか、弟がニヤッと笑って続ける。
「せっかくなのでアルベルタ嬢とお話しながら、起きるの待ってました。」
お前、後で覚えてろよ。
俺は弟を頭の中で先に締め上げておいて、寝癖を気にしながらアルベルタ嬢に近づいた。
好きな人を前にするとこんなにも心臓がバクバクいうものなのか?俺は病気じゃないだろうか。いや、朝は健康だった。
これが恋の病というやつか。俺のは重症の部類に入るのだろうか。顔が熱くて、彼女の顔をまともにみられなくて、口も動かない。
これはマズイと全力で病をねじ伏せて、平静を取り戻す。
「アルベルタ嬢、すみませんでした。それでご用件はなんでしたか?」
俺の笑顔引きつってないかな。と思いつつ彼女と向き合う。
彼女の後ろでリーンハルトが慌てているのが見えた。
なんだ?
正面の彼女はなぜか不思議そうに俺を見て首を傾げた。学園の制服を着ているので、直接ここへ来たらしい。
昔それを着ていた頃が懐かしくなって俺は目を細めた。
真っ直ぐな赤い髪が動作に連動して揺れるのもまた可愛らしい。
このまま時が止まったらいいのになあ・・・。
とかぼんやり思っていた俺は、彼女の次の台詞に凍りついた。
「あら、私は王太子殿下が御用があると伺ったので、お待ちしていたのですが・・・?」
「もう、兄上は寝ぼけて!アルベルタ嬢に聞きたいことがあって来てもらったんですよね?!すみません、ど忘れしているようなのでちょっとお茶でも飲んで待っててください!」
リーンハルトが割り込んできて早口でまくしたてると、俺の襟首を掴んで廊下に飛び出した。
おい、俺はお前の兄で王太子だぞ?もう少し敬え。
城中の人が行き交う廊下の壁際で、ヒソヒソと王子2人が話しているという光景はあまりよろしくないと思うのだが。
「兄上ー!もう、姉上と打ち合わせしてたでしょ?!」
必死に言われて数時間前の記憶を引っ張り出す。
「うん?ああ、えーっと、『結婚してください』だったか?」
弟の顔から表情が抜け落ちた。
「それ、今言ったら多分結婚できませんよ。もっと距離を縮めてから!ほら、思い出してくださいよ。」
何だった、かな。
それで、どうしてこうなったか。
気を利かせたつもりの弟妹の策略によって、俺はアルベルタ嬢と1対1でお茶をしている。
あの後、よくわからないままに、弟となぜかやって来たメラニーの2人に誘導されつつ、俺と彼女の好みを探るようなアンケートに答えさせられた。
その後、疲れたわよね?というメラニーの圧に負け、2人でお茶とお菓子を挟んで向かい合っている。
メラニー、緊張のせいか味がわからないんだが。
早々に兄を置き去りにした妹に心の中で訴えるも、返事はない。
目の前のアルベルタ嬢も居心地悪そうに先程からお茶を飲んでいる。とっとと飲んで出ていこうと思っているのかもしれない。
それはマズイ。俺は何か話さねばと口を開いた。
「学園の方はどうだ?」
無難な話題を振ったつもりだったが、彼女の顔が曇ったのを俺は見逃さなかった。
「何があった?ええっと、ほら、俺は部外者だし、よかったら話を聞くぞ?」
「ええ、ありがとうございます。なんでわかったのかしら、王太子殿下はすごいですね。」
アルベルタ嬢に褒められた!ありがとう、人の表情を読む訓練をしてくれた王太子教育。
そういや、前の婚約者の表情を読んだことはなかったな。彼女に興味がなさすぎたかも・・・。
「でも、ちょっとあの人達がうるさいだけで、どうってことはないのです。」
その言葉に俺ははっとする。そういや、俺の元婚約者も、彼女の婚約者も学園の同じ学年だった。
俺一人、関わらずに済むところにいて彼女は毎日奴らと顔を合わせていたということか。
申し訳ない気持ちになってしょげた俺に、彼女は優しく微笑んでくれた。
「私より、殿下のほうが大変ですよね。婚約者を直ぐに探さなければならないなんて。私は殿下が候補から外してくださったおかげで随分静かになりましたわ。」
彼女の心遣いに俺は更に惚れた。これ以上好きを積み重ねても出口などないのに。
「それはよかった。・・・候補から外しておいて、このようなことを聞くのはどうかと思うが、次の相手は決まりそうか?君は今すぐは嫌だと言っていたが、父親は探しているんだろう?」
言ってからすぐ、カップを口元に持っていって誤魔化したものの、返ってくる言葉を聞くのが怖すぎて俺の顔は今、青ざめているに違いない。
そして、今更ながら俺は聞いたことを猛烈に後悔した。こんな自分が落ち込むだけの話を聞いてどうするつもりだ・・・!
でも、聞きたかったんだ・・・!
彼女は目を瞬かせて、直ぐには答えず宙を睨んだ。
しばらくして俺を真っ直ぐに見た彼女は、なんだか不可解そうな顔で教えてくれた。
「実は父が、王太子殿下がご結婚されるまでは私に新しい婚約者を探すつもりは無いと言っているのです。私としては、ありがたい話なのですが、殿下はその理由をご存知でしょうか?」
知っている。伯爵は間違いなく、俺の気持ちを知った上でそう言っているのだ。
強力な援護射撃ありがとう、伯爵!
だが、彼女にはどう説明したらいいんだ。
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