23 / 51
第三章 夫の実家に初訪問
23、夫と妻の決意
しおりを挟む
・・・ああ、やってしまった。
寝支度を整えながら鏡の中の自分を見て大きなため息をつく。
つい、いつもの調子で妹と口喧嘩をして妻を怖がらせてしまった。あの後、平気そうに振る舞っていたけれど、僕と妹の様子をずっと窺っていたのを感じた。妹も気がついていたようで、あれ以降、距離をとってひたすら大人しくしていた。
妹は我が家の末っ子で唯一の女の子。両親、特に父から可愛がられて甘やかされて育ち、少々我慢がきかない。そして、無類の可愛いもの好きでシルフィアは彼女の好みど真ん中だった。おかげでその勢いに慣れていないシルフィアはすっかり怯えてしまった。
その上、出発前の父から真剣な声で『シルフィア殿がここに馴染めるように君が心を砕いてあげるんだよ』と心配されてしまい、自分はそんなに頼りない夫に見えてるのかと落ち込んだ。
とにかく明日からは妹を制御してシルフィアの心の安寧を保たなくては、ハーフェルト公爵夫人になんかなりたくないと言われてしまいそうだ。
その恐ろしい事実に思い至って、僕はその場でしばらく頭を抱えた。
自分のわがままで妻にしたのだから何よりも大事にして護ると誓ったはずなのに、なかなかうまくいかないものだと重い体を引きずるように廊下を歩いて扉の前で呼吸を整えた。
もう寝ているかもしれないと小さくノックをしてから、幼少時から慣れ親しんだ寝室の扉を開ける。途端、聞き馴染んだオルゴールの音が耳に流れ込んできた。
この部屋にシルフィアが居て、彼女のお気に入りのオルゴールが奏でられていることにくすぐったさを感じる。その音は同時に僕の澱んでいた心を明るく、軽くしてくれた。
「フィーア?」
「はい」
しょっちゅうこの音色を子守唄に寝てしまっている妻の名をそっと呼べば、今夜は返事があった。だが、ベッドには姿が見えず首を巡らせば、壁際の本棚の横に置かれた大きな肘掛け椅子の上にオルゴールを抱えてちょこんと座っていた。
・・・僕の子供の頃からのお気に入りの椅子に愛する妻が座っている。
その光景に身体の奥から温かくて幸せな気持ちが湧き上がってきた。
「どうしたの? 先にベッドで休んでてよかったのに」
優しく声を掛けながら椅子の横にしゃがみ込み、やや下から彼女の顔を観察する。照明の暗い室内では黒に見える濃い藍色の瞳に怯えはない。それどころか、彼女が僕の顔を見て安堵している様子が窺えて、まだ大丈夫間に合うと、ほっと胸を撫で下ろしたのだが。
「部屋もベッドも広すぎて落ち着かないので・・・」
すみっコにいましたと、オドオドした声で返ってきた言葉に顔が強張る。
学院でもすみっコが定位置だったと言ってたが、留学先の部屋では全くそんな様子がなかったから忘れていた。
ということはまさか、シルフィアにとってここは嫌な思い出の詰まった学院と同じ?! いや、それよりも虐め抜かれた生家の城を思い出させるのかもしれない。ようやくそのことに思い至った僕は戦慄した。
何がなんでもここを彼女の安心できる場所にしなくては!
気合を入れ直し、心細そうに音の鳴り終わったオルゴールを見つめている彼女に顔を寄せた。
彼女はその箱を宝物入れにしていて、デートで買った小物などを仕舞っている。中身がいっぱいになったら、ひと回り大きいものを買いに行こうと約束していて、中の様子を見るにその日は近そうだ。
彼女はきっとまた真剣に選ぶだろう。その様子を想像したら、自然と幸せな笑みが浮かんできて彼女に触れたくなった。それで僕はそっと彼女と頬をくっつけた。
「テオ様?!」
「フィーアは柔らかいね。そうそう、この椅子、座り心地がいいだろ? 僕のお気に入りなんだ。明日はこの邸を案内するよ。君の気に入る場所や物が見つかるといいのだけど」
「ありがとうございます、楽しみです。でも、頬をくっつけたまま話さないで下さい。なんだか変な感じです」
「ダメ?」
「ダメです!」
くすぐったそうに身体をよじりながら、グイグイ僕の身体を押して離れようとする彼女が可愛くて、膝の上のオルゴールごと抱えてベッドに運ぶ。
降ろした途端、また不安そうになったシルフィアが僕の服の裾を握りしめる。
・・・ああ、可愛い。ダメだ、僕ばっかり幸せになっててどうする!
「僕が今、君の不安を和らげるためにしてあげられることは何?」
空いている方の手を握って、目を合わせて尋ねれば、彼女はしばらく言い淀んだ後、瞳を潤ませて訴えてきた。
「あの、では、眠るまで・・・くっついていてもいいですか?」
「もちろん! 朝まで抱きしめておくよ」
それで安心したのか、そのまま僕の身体に両腕をまわしてギュッとしがみついてきた。
何だろう、いつもの倍、可愛い。可愛い過ぎて限界を越えそうだ。
■■
目が覚めたら室内は夜が明けて直ぐの薄暗さだった。まだ起きるには早いかも、とじっとしていたらじわじわと昨日のことが脳裏に蘇ってきた。
昨日はテオ様のご家族に会って緊張し過ぎた挙げ句、ディートリント様の勢いに圧倒されてしまい、寝る頃には疲れと緊張で頭がグチャグチャになってテオ様に何か恥ずかしい事を言ってしまった気がする。
要するに私は、初日から大失態をしでかしてしまったのだ・・・!
やってしまった、と頭を抱えて底無し沼のように落ち込んでいく気持ちを無理やり引きずり起こして、今日挽回するための策を練る。
まず、ここに慣れる。テオ様が邸内を案内してくれると言っていたから、完璧に覚えてお手伝いも出来るようにする。
チェレステさんから貰った姑対策メモにも『朝は早起きして姑の朝食作りの手伝いをする』とあったし、台所は最初に教えてもらわなきゃ・・・と考えたところで違和感に気づく。
んん? 公爵夫人は料理しないんじゃない? 食事は専門の人が作ってたよね? 昨日のお茶菓子も夕食もとんでもなく美味しかった!
じゃ、これは実行不可能か。他には『なるべく姑には逆らわないけど、我慢の限界が来たら夫を返品してさよなら』これならできそう・・・まあ、後半は参考程度にしておいて。
後はディートリント様は怖くない、怖くない、と唱えて。
「よし、今日こそ頑張ろう!」
「おはよう、フィーア。眠れた?」
心の中だけで気合を入れたつもりが、声に出ていたようでテオ様を起こしてしまった。今朝の寝起きはいいらしく、私を見つめる綺麗な薄青の目は愛情に溢れていて、心が満たされていく。
私はハイ、と元気よく答えて目の前にあるテオ様の胸にギュッとしがみついた。
幸せな温もりを感じながら、この人と一緒にいるためには、分不相応でもこの家族の一員にならなければならないのだと覚悟を決める。
私は何があろうと次期ハーフェルト公爵夫人の座を、テオ様の妻であることを手放さない。
決意を込めてぎゅううっとテオ様の寝間着を握りしめたら、さらに強く抱きしめ返されて呼吸困難に陥った。
「あっ、昨夜からフィーアが積極的で嬉しくて力を入れ過ぎた。ごめんね、大丈夫?」
必死で酸素を取り込みながら頷く。テオ様はすまなさそうに私の背中を撫でながら尋ねてきた。
「まだ寝る? 起きるなら庭を案内がてら散歩しようか?」
その言葉で私はベッドの上に跳ね起きた。
「起きます! テオ様とお散歩、したいです!」
「可愛い・・・僕は、この瞬間に君とベッドに戻りたくなったよ」
「お散歩は取り止めですか・・・?」
「いや、行くよ。僕の戯言は気にしないで」
テオ様はそう言いながら、そそくさと部屋から出て行った。私は首をひねりつつ、ベッドから滑り降りる。
テオ様は本当は二度寝したかったんじゃないのかなと気になったけど、早朝に庭園の散歩をするなんて初めてで楽しみ過ぎたので、一旦忘れることにした。
寝支度を整えながら鏡の中の自分を見て大きなため息をつく。
つい、いつもの調子で妹と口喧嘩をして妻を怖がらせてしまった。あの後、平気そうに振る舞っていたけれど、僕と妹の様子をずっと窺っていたのを感じた。妹も気がついていたようで、あれ以降、距離をとってひたすら大人しくしていた。
妹は我が家の末っ子で唯一の女の子。両親、特に父から可愛がられて甘やかされて育ち、少々我慢がきかない。そして、無類の可愛いもの好きでシルフィアは彼女の好みど真ん中だった。おかげでその勢いに慣れていないシルフィアはすっかり怯えてしまった。
その上、出発前の父から真剣な声で『シルフィア殿がここに馴染めるように君が心を砕いてあげるんだよ』と心配されてしまい、自分はそんなに頼りない夫に見えてるのかと落ち込んだ。
とにかく明日からは妹を制御してシルフィアの心の安寧を保たなくては、ハーフェルト公爵夫人になんかなりたくないと言われてしまいそうだ。
その恐ろしい事実に思い至って、僕はその場でしばらく頭を抱えた。
自分のわがままで妻にしたのだから何よりも大事にして護ると誓ったはずなのに、なかなかうまくいかないものだと重い体を引きずるように廊下を歩いて扉の前で呼吸を整えた。
もう寝ているかもしれないと小さくノックをしてから、幼少時から慣れ親しんだ寝室の扉を開ける。途端、聞き馴染んだオルゴールの音が耳に流れ込んできた。
この部屋にシルフィアが居て、彼女のお気に入りのオルゴールが奏でられていることにくすぐったさを感じる。その音は同時に僕の澱んでいた心を明るく、軽くしてくれた。
「フィーア?」
「はい」
しょっちゅうこの音色を子守唄に寝てしまっている妻の名をそっと呼べば、今夜は返事があった。だが、ベッドには姿が見えず首を巡らせば、壁際の本棚の横に置かれた大きな肘掛け椅子の上にオルゴールを抱えてちょこんと座っていた。
・・・僕の子供の頃からのお気に入りの椅子に愛する妻が座っている。
その光景に身体の奥から温かくて幸せな気持ちが湧き上がってきた。
「どうしたの? 先にベッドで休んでてよかったのに」
優しく声を掛けながら椅子の横にしゃがみ込み、やや下から彼女の顔を観察する。照明の暗い室内では黒に見える濃い藍色の瞳に怯えはない。それどころか、彼女が僕の顔を見て安堵している様子が窺えて、まだ大丈夫間に合うと、ほっと胸を撫で下ろしたのだが。
「部屋もベッドも広すぎて落ち着かないので・・・」
すみっコにいましたと、オドオドした声で返ってきた言葉に顔が強張る。
学院でもすみっコが定位置だったと言ってたが、留学先の部屋では全くそんな様子がなかったから忘れていた。
ということはまさか、シルフィアにとってここは嫌な思い出の詰まった学院と同じ?! いや、それよりも虐め抜かれた生家の城を思い出させるのかもしれない。ようやくそのことに思い至った僕は戦慄した。
何がなんでもここを彼女の安心できる場所にしなくては!
気合を入れ直し、心細そうに音の鳴り終わったオルゴールを見つめている彼女に顔を寄せた。
彼女はその箱を宝物入れにしていて、デートで買った小物などを仕舞っている。中身がいっぱいになったら、ひと回り大きいものを買いに行こうと約束していて、中の様子を見るにその日は近そうだ。
彼女はきっとまた真剣に選ぶだろう。その様子を想像したら、自然と幸せな笑みが浮かんできて彼女に触れたくなった。それで僕はそっと彼女と頬をくっつけた。
「テオ様?!」
「フィーアは柔らかいね。そうそう、この椅子、座り心地がいいだろ? 僕のお気に入りなんだ。明日はこの邸を案内するよ。君の気に入る場所や物が見つかるといいのだけど」
「ありがとうございます、楽しみです。でも、頬をくっつけたまま話さないで下さい。なんだか変な感じです」
「ダメ?」
「ダメです!」
くすぐったそうに身体をよじりながら、グイグイ僕の身体を押して離れようとする彼女が可愛くて、膝の上のオルゴールごと抱えてベッドに運ぶ。
降ろした途端、また不安そうになったシルフィアが僕の服の裾を握りしめる。
・・・ああ、可愛い。ダメだ、僕ばっかり幸せになっててどうする!
「僕が今、君の不安を和らげるためにしてあげられることは何?」
空いている方の手を握って、目を合わせて尋ねれば、彼女はしばらく言い淀んだ後、瞳を潤ませて訴えてきた。
「あの、では、眠るまで・・・くっついていてもいいですか?」
「もちろん! 朝まで抱きしめておくよ」
それで安心したのか、そのまま僕の身体に両腕をまわしてギュッとしがみついてきた。
何だろう、いつもの倍、可愛い。可愛い過ぎて限界を越えそうだ。
■■
目が覚めたら室内は夜が明けて直ぐの薄暗さだった。まだ起きるには早いかも、とじっとしていたらじわじわと昨日のことが脳裏に蘇ってきた。
昨日はテオ様のご家族に会って緊張し過ぎた挙げ句、ディートリント様の勢いに圧倒されてしまい、寝る頃には疲れと緊張で頭がグチャグチャになってテオ様に何か恥ずかしい事を言ってしまった気がする。
要するに私は、初日から大失態をしでかしてしまったのだ・・・!
やってしまった、と頭を抱えて底無し沼のように落ち込んでいく気持ちを無理やり引きずり起こして、今日挽回するための策を練る。
まず、ここに慣れる。テオ様が邸内を案内してくれると言っていたから、完璧に覚えてお手伝いも出来るようにする。
チェレステさんから貰った姑対策メモにも『朝は早起きして姑の朝食作りの手伝いをする』とあったし、台所は最初に教えてもらわなきゃ・・・と考えたところで違和感に気づく。
んん? 公爵夫人は料理しないんじゃない? 食事は専門の人が作ってたよね? 昨日のお茶菓子も夕食もとんでもなく美味しかった!
じゃ、これは実行不可能か。他には『なるべく姑には逆らわないけど、我慢の限界が来たら夫を返品してさよなら』これならできそう・・・まあ、後半は参考程度にしておいて。
後はディートリント様は怖くない、怖くない、と唱えて。
「よし、今日こそ頑張ろう!」
「おはよう、フィーア。眠れた?」
心の中だけで気合を入れたつもりが、声に出ていたようでテオ様を起こしてしまった。今朝の寝起きはいいらしく、私を見つめる綺麗な薄青の目は愛情に溢れていて、心が満たされていく。
私はハイ、と元気よく答えて目の前にあるテオ様の胸にギュッとしがみついた。
幸せな温もりを感じながら、この人と一緒にいるためには、分不相応でもこの家族の一員にならなければならないのだと覚悟を決める。
私は何があろうと次期ハーフェルト公爵夫人の座を、テオ様の妻であることを手放さない。
決意を込めてぎゅううっとテオ様の寝間着を握りしめたら、さらに強く抱きしめ返されて呼吸困難に陥った。
「あっ、昨夜からフィーアが積極的で嬉しくて力を入れ過ぎた。ごめんね、大丈夫?」
必死で酸素を取り込みながら頷く。テオ様はすまなさそうに私の背中を撫でながら尋ねてきた。
「まだ寝る? 起きるなら庭を案内がてら散歩しようか?」
その言葉で私はベッドの上に跳ね起きた。
「起きます! テオ様とお散歩、したいです!」
「可愛い・・・僕は、この瞬間に君とベッドに戻りたくなったよ」
「お散歩は取り止めですか・・・?」
「いや、行くよ。僕の戯言は気にしないで」
テオ様はそう言いながら、そそくさと部屋から出て行った。私は首をひねりつつ、ベッドから滑り降りる。
テオ様は本当は二度寝したかったんじゃないのかなと気になったけど、早朝に庭園の散歩をするなんて初めてで楽しみ過ぎたので、一旦忘れることにした。
83
お気に入りに追加
1,503
あなたにおすすめの小説
王城の廊下で浮気を発見した結果、侍女の私に溺愛が待ってました
メカ喜楽直人
恋愛
上級侍女のシンシア・ハート伯爵令嬢は、婿入り予定の婚約者が就職浪人を続けている為に婚姻を先延ばしにしていた。
「彼にもプライドというものがあるから」物わかりのいい顔をして三年。すっかり職場では次代のお局様扱いを受けるようになってしまった。
この春、ついに婚約者が王城内で仕事を得ることができたので、これで結婚が本格的に進むと思ったが、本人が話し合いの席に来ない。
仕方がなしに婚約者のいる区画へと足を運んだシンシアは、途中の廊下の隅で婚約者が愛らしい令嬢とくちづけを交わしている所に出くわしてしまったのだった。
そんな窮地から救ってくれたのは、王弟で王国最強と謳われる白竜騎士団の騎士団長だった。
「私の名を、貴女への求婚者名簿の一番上へ記す栄誉を与えて欲しい」
同期とルームシェアしているつもりなのは、私だけだったようです。
橘ハルシ
恋愛
お世話されヒロインです。
魔術師で研究所勤めのラシェルは、没頭すると何もかも忘れてしまいがち。なので魔術学校で同級生だった同期のルキウスが一緒に暮らしつつ、衣食住の面倒を見てくれている。
実はルキウスは卒業時にプロポーズをしたのだが、遠回し過ぎて彼女に気づかれず失敗に終わった。現在、彼女は彼とルームシェアをしていると思っている。
彼女に他の男が寄って来ないようこっそり魔術をかけたり、自分の髪や目の色の髪飾りをつけたりして周りに主張しつつも、再度想いを告げることには消極的なルキウスだったが。
全24話+番外編です。
大事にお世話されるヒロインが書きたくなったので…。
設定に矛盾があるかもしれませんが、そこはあまり突っ込まないでいただけるとありがたいです。
他サイトにも投稿しております。
【完結済】落とし物を拾った綿ぼこり姫は、次期公爵閣下にすくわれる。
橘ハルシ
恋愛
帝国を形成する国の内、一番貧弱な国の姫。帝国中の王族貴族子女が義務で通う学院では一番下っ端で、『綿ぼこり』と呼ばれ日々悪口や蔑みを受けている。
さらに同じ扱いを受ける兄のストレスのはけ口にもされ、心身ともにボロボロ。
そんな彼女が学期の始めと終わりに催される学生の夜会でいつものように酷い目にあっていたところ、今日は誰かが助けてくれた。それから急転直下、兄にざまぁして幸せになってしまう。
非常によくあるパターンですが、書きたくなってしまいました。全四話です。
私の作品の中では一番しっかりざまぁできたかなと思いますが、ヒロインが序盤に暴力を振るわれますので苦手な方はお避けください。
『色褪せ令嬢シリーズ』の登場人物がヒーローなのでスピンオフと言えなくもないですが、短いお話なのでこれだけで読んで頂けます。よろしくお願いいたします。
2023/9/27 2話の後書き誤字訂正いたしました。教えてくださりありがとうございました!
伝える前に振られてしまった私の恋
メカ喜楽直人
恋愛
母に連れられて行った王妃様とのお茶会の席を、ひとり抜け出したアーリーンは、幼馴染みと友人たちが歓談する場に出くわす。
そこで、ひとりの令息が婚約をしたのだと話し出した。
突然決められた婚約者は人気者だそうです。押し付けられたに違いないので断ってもらおうと思います。
橘ハルシ
恋愛
ごくごく普通の伯爵令嬢リーディアに、突然、降って湧いた婚約話。相手は、騎士団長の叔父の部下。侍女に聞くと、どうやら社交界で超人気の男性らしい。こんな釣り合わない相手、絶対に叔父が権力を使って、無理強いしたに違いない!
リーディアは相手に遠慮なく断ってくれるよう頼みに騎士団へ乗り込むが、両親も叔父も相手のことを教えてくれなかったため、全く知らない相手を一人で探す羽目になる。
怪しい変装をして、騎士団内をうろついていたリーディアは一人の青年と出会い、そのまま一緒に婚約者候補を探すことに。
しかしその青年といるうちに、リーディアは彼に好意を抱いてしまう。
全21話(本編20話+番外編1話)です。
乙女ゲームのヒロインから身代わりを頼まれたので、渡されたメモの通りに攻略対象たちに会いに行ってきた。どんな結果になっても頼んだ方が悪い!
橘ハルシ
恋愛
ある日突然、顔が似ているというだけで、ピンクの髪の男爵令嬢から身代わりを頼まれた私。
渡されたメモに従って次々と身分が高くて顔のいい男たちに会いに行くが、結果は男爵令嬢の思う通りになっているのか?
いろんな目にあいつつも、最終的に自分の野望を果たします。
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる