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第一章 次期公爵夫妻
2、夫は妻のためを思って
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その日もいつもと同じ調子で夫の『ただいま』が聞こえてきて、シルフィアは廊下を走って玄関へ飛び込んだ。
「おかえりなさい、テオ様、フリッツさん!・・・・あれ、人が増えてます?」
通常ならば夫のテオドールと護衛のフリッツの二人なのだが、今日はもう何人かいるような?
「ただいま、フィーア。今日は怪我したり危険な目に遭ったりしなかった?」
「はい、無事です。ところでテオ様、後ろの方々はお客様ですか?」
うん、と頷いて後ろをちらっと見遣った彼は彼女がよく見られるように身体をずらしながら客を紹介する。
「フィーアが待っていた人達だよ。先日、銀行強盗をしてあっさり捕まったものの、初犯で反省しているからと本日目出度く保釈されて出てきたんだ。ずっと君が気にしていたから、行き先が決まってない三人を連れてきた。」
その言葉に驚いて男達の顔をよく見れば、確かに銀行で強盗中に彼女の境遇に涙したルノーと首領と、もう一人が広い玄関で大きな身体を精一杯縮めながら所在無さげに身を寄せ合っていた。
嬉しくなったシルフィアは、この突然の客を喜んで迎え入れた。
「お久しぶりです!また会えて嬉しいです、どうぞお入り下さい。」
可愛い妻がぴょこぴょこ動いて、突然の客をもてなそうと張り切って案内していく。その様子を見ているだけで、テオドールの顔が自然と緩んだ。
「テオドール様、お顔が崩れてますよ。しかし、若奥様のためとはいえ犯罪者を家に連れてくるってのは危なくないですかね?」
フリッツがやや呆れたように尋ねたところ、小声で返ってきた。
「だってあれ以来、シルフィアは毎日新聞を読みながら彼らの情報を探してたしさ、銀行強盗をしたのも割と間抜けな事情だったし。何より万が一、彼らが暴れても僕とフリッツがいれば瞬時に片付くから大丈夫だろうと思ってね」
見ためは大変麗しく爽やかな声音の主の後ろに真っ黒な何かが見えた気がして、フリッツは乾いた笑いをこぼした。
■■
結婚してから初めての客を迎えて張り切ったシルフィアは、テオドールの侍女でこの家の家事等を担ってくれているウータと協力して全員にお茶とお菓子を出した。それから、お互いに改めて簡単な自己紹介をする。
経営していた店が区画整理に引っかかり僅かな金と引き換えに追い出され、その金もうっかりと騙されて巻き上げられてしまったルノー(五十六歳)は、客間を物珍しげに眺め回しながら感嘆した。
「嬢ちゃんはこれまた凄い立派な所に住んでるんだねえ。あ、嬢ちゃんじゃなくて奥さんなのか」
「奥さんはどうもまだ慣れないので、シルフィアと呼んでください」
「それもまた、難しいような・・・・」
ルノーはモゴモゴと口中でつぶやきながらシルフィアの隣に優雅に座っているテオドールを見て首を竦めた。
彼女の夫であるこの珍しい髪色の青年はどう見てもお貴族様だ。彼は生来、人の上に立つことを当然としてきたであろう立ち振舞いに最上級の身なりをしている。
何故、城に近く比較的治安の良い高級住宅街とはいえ、こんな街中のアパートメントに住んでいるのかわからない。
翻って、妻のシルフィアにはそういう雰囲気が全くないから彼女は庶民の出だろう。家族から虐待されていたという彼女と彼が、どこでどう出会って結婚したのか不思議でならない。
内心で大きく首をひねるルノーの横で、釈放され喜んだのも束の間、何故かこんな所に連れてこられた第三の男、ジャンニ(四十八歳)は戦々恐々としていた。
彼は地方の村から帝都に夫婦で出稼ぎにきていたのだが、よくある話で妻を都会の男に盗られてしまった。そのショックで弱っているところに付け込まれ、壺やら御札やらの開運グッズを押し売りされ借金を背負ったのだった。
そして、留置所で取り返しのつかないことをしてしまったと落ち込んでいたら、テオドールがやってきて『君の分だけクーリングオフしようかと思ったけれど、余りにも悪どい商売してたから会社ごと潰しちゃった。でも、これで君の借金はなくなったから』と、とんでもない台詞をなんでもないことのようにサラッと言ってきた。
彼は現在、自分が一生住むことのなさそうな部屋で、これまた高級感溢れる茶器で供されたお茶を前に、関わってはいけない人物に借りを作ってしまったのではないかと更に怯えていた。
震えるジャンニの横で銀行強盗の首領だったロメオ(五十五歳)は、人生で関わりあいになるはずもなかった上流階級(多分)の夫婦を目の前にして驚いていた。
彼は身体は屈強で顔も厳しく街を歩けば人が避けていくような風貌なのだが、心根は大変優しかった。
そこを知り合った女に付け込まれた。会ったこともない彼女の子供の病気の話を聞き、同情して治療費にと全財産を差し出した。
それでも、まだまだ足りないということで銀行強盗を勧められたのだった。
留置所にいる間にテオドールが心底呆れた顔で彼女に子供はおらず、ロメオが銀行強盗に失敗した途端、それまでに渡した金を持って愛人と他国へ逃げたと教えてくれた。最初から騙されていた事を知り、自分の間抜けさがいっそ清々しくて大笑いした。
そんな彼を片眉を上げて見ていたテオドールは数日後にまたやってきて、『巻き上げられた金は半分取り戻したけど、どうする?』と尋ねてきた。残り半分は回収不可能になっていたらしい。
『可哀想な子供にあげるつもりだった金です、困っている子供達のために使ってください』自戒を込めてそう願えば彼は一瞬目を見開いた後、爽やかに笑って首を振った。
『それは、ここを出てから自分でやりなよ』そう言われたものの、一体何年後になるか、と思っていたのにあっという間に保釈された。
仲間達と留置所から出たところでテオドールと護衛が待っていて、行くあてのない三人はここに連れてこられたのだった。
そして、恋愛沙汰に疎い自分でもこれだけは分かる。この夫婦、夫の方の愛情がとんでもなく大きい。
なにせ妻が気にしていたというだけの理由で数日置きに留置所に通ってきてルノー達の調書を読み、色々便宜を図ってくれて『妻にとって無害だと思ったから』という理由で全員の身元引受人となってくれたのだ。
どうもこの若さで随分な権力をお持ちのようで、お蔭で直ぐに釈放された。
その彼はとにかく妻に触れていたいらしく、隣りに座っている彼女の長い髪を指に巻きつけて弄びながら口を挟んできた。
「フィーアは彼等に名前で呼んで欲しいの?」
「はい。私はテオ様に呼んでもらうまで自分の名前を知りませんでした。だから、名前で呼んでもらえることが嬉しいのです。」
この年まで名前を呼ばれないって、一体どんな状況だ? と揃って同じ方向に首を傾げるヒゲ付オヤジ三人。
「そっか。うーん、でも、『フィーア』と呼ぶのは僕だけにしてね。彼等はウータ達と同じで『シルフィア様』がいいと思うよ。」
夫の独占欲丸出しの台詞にシルフィアは全く反応せず、妻に照れられも突っ込まれもしなかった夫の表情に、聞いている男達の方がハラハラしだした。
「様、ですか。そうですねえ、テオ様はお友達とはどのように呼びあっていますか?」
「友人とは呼び捨てかな。えっ、まさか彼等を友人にする気?!」
「はい!お家を訪ねて来てくれて、一緒にお茶を飲んでいるという関係はお友達ではないのですか? 私はずっとお友達がいなかったのでそうなれたら嬉しいな、と思うのですがダメですか?」
そう言って不安そうに夫を見上げる妻、平均年齢約五十三歳の友人が彼女に適切か悩む夫に、想定外の展開に固まるオヤジ達。
時間にして三分、だがその空間に居る者(シルフィアを除く)にとっては永遠にも思えるその沈黙は、テオドールの含みのある笑顔と共に破られた。
「うん、そうだよね。友人は必要だよね。フィーアが気軽に会いに行けるように彼らの就職先は近所にするよ」
えっ、就職先まで面倒みてくれるの?! と驚愕した男たちは、同時にこの夫婦からもう逃げられないと気づいて戦慄した。
「おかえりなさい、テオ様、フリッツさん!・・・・あれ、人が増えてます?」
通常ならば夫のテオドールと護衛のフリッツの二人なのだが、今日はもう何人かいるような?
「ただいま、フィーア。今日は怪我したり危険な目に遭ったりしなかった?」
「はい、無事です。ところでテオ様、後ろの方々はお客様ですか?」
うん、と頷いて後ろをちらっと見遣った彼は彼女がよく見られるように身体をずらしながら客を紹介する。
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その言葉に驚いて男達の顔をよく見れば、確かに銀行で強盗中に彼女の境遇に涙したルノーと首領と、もう一人が広い玄関で大きな身体を精一杯縮めながら所在無さげに身を寄せ合っていた。
嬉しくなったシルフィアは、この突然の客を喜んで迎え入れた。
「お久しぶりです!また会えて嬉しいです、どうぞお入り下さい。」
可愛い妻がぴょこぴょこ動いて、突然の客をもてなそうと張り切って案内していく。その様子を見ているだけで、テオドールの顔が自然と緩んだ。
「テオドール様、お顔が崩れてますよ。しかし、若奥様のためとはいえ犯罪者を家に連れてくるってのは危なくないですかね?」
フリッツがやや呆れたように尋ねたところ、小声で返ってきた。
「だってあれ以来、シルフィアは毎日新聞を読みながら彼らの情報を探してたしさ、銀行強盗をしたのも割と間抜けな事情だったし。何より万が一、彼らが暴れても僕とフリッツがいれば瞬時に片付くから大丈夫だろうと思ってね」
見ためは大変麗しく爽やかな声音の主の後ろに真っ黒な何かが見えた気がして、フリッツは乾いた笑いをこぼした。
■■
結婚してから初めての客を迎えて張り切ったシルフィアは、テオドールの侍女でこの家の家事等を担ってくれているウータと協力して全員にお茶とお菓子を出した。それから、お互いに改めて簡単な自己紹介をする。
経営していた店が区画整理に引っかかり僅かな金と引き換えに追い出され、その金もうっかりと騙されて巻き上げられてしまったルノー(五十六歳)は、客間を物珍しげに眺め回しながら感嘆した。
「嬢ちゃんはこれまた凄い立派な所に住んでるんだねえ。あ、嬢ちゃんじゃなくて奥さんなのか」
「奥さんはどうもまだ慣れないので、シルフィアと呼んでください」
「それもまた、難しいような・・・・」
ルノーはモゴモゴと口中でつぶやきながらシルフィアの隣に優雅に座っているテオドールを見て首を竦めた。
彼女の夫であるこの珍しい髪色の青年はどう見てもお貴族様だ。彼は生来、人の上に立つことを当然としてきたであろう立ち振舞いに最上級の身なりをしている。
何故、城に近く比較的治安の良い高級住宅街とはいえ、こんな街中のアパートメントに住んでいるのかわからない。
翻って、妻のシルフィアにはそういう雰囲気が全くないから彼女は庶民の出だろう。家族から虐待されていたという彼女と彼が、どこでどう出会って結婚したのか不思議でならない。
内心で大きく首をひねるルノーの横で、釈放され喜んだのも束の間、何故かこんな所に連れてこられた第三の男、ジャンニ(四十八歳)は戦々恐々としていた。
彼は地方の村から帝都に夫婦で出稼ぎにきていたのだが、よくある話で妻を都会の男に盗られてしまった。そのショックで弱っているところに付け込まれ、壺やら御札やらの開運グッズを押し売りされ借金を背負ったのだった。
そして、留置所で取り返しのつかないことをしてしまったと落ち込んでいたら、テオドールがやってきて『君の分だけクーリングオフしようかと思ったけれど、余りにも悪どい商売してたから会社ごと潰しちゃった。でも、これで君の借金はなくなったから』と、とんでもない台詞をなんでもないことのようにサラッと言ってきた。
彼は現在、自分が一生住むことのなさそうな部屋で、これまた高級感溢れる茶器で供されたお茶を前に、関わってはいけない人物に借りを作ってしまったのではないかと更に怯えていた。
震えるジャンニの横で銀行強盗の首領だったロメオ(五十五歳)は、人生で関わりあいになるはずもなかった上流階級(多分)の夫婦を目の前にして驚いていた。
彼は身体は屈強で顔も厳しく街を歩けば人が避けていくような風貌なのだが、心根は大変優しかった。
そこを知り合った女に付け込まれた。会ったこともない彼女の子供の病気の話を聞き、同情して治療費にと全財産を差し出した。
それでも、まだまだ足りないということで銀行強盗を勧められたのだった。
留置所にいる間にテオドールが心底呆れた顔で彼女に子供はおらず、ロメオが銀行強盗に失敗した途端、それまでに渡した金を持って愛人と他国へ逃げたと教えてくれた。最初から騙されていた事を知り、自分の間抜けさがいっそ清々しくて大笑いした。
そんな彼を片眉を上げて見ていたテオドールは数日後にまたやってきて、『巻き上げられた金は半分取り戻したけど、どうする?』と尋ねてきた。残り半分は回収不可能になっていたらしい。
『可哀想な子供にあげるつもりだった金です、困っている子供達のために使ってください』自戒を込めてそう願えば彼は一瞬目を見開いた後、爽やかに笑って首を振った。
『それは、ここを出てから自分でやりなよ』そう言われたものの、一体何年後になるか、と思っていたのにあっという間に保釈された。
仲間達と留置所から出たところでテオドールと護衛が待っていて、行くあてのない三人はここに連れてこられたのだった。
そして、恋愛沙汰に疎い自分でもこれだけは分かる。この夫婦、夫の方の愛情がとんでもなく大きい。
なにせ妻が気にしていたというだけの理由で数日置きに留置所に通ってきてルノー達の調書を読み、色々便宜を図ってくれて『妻にとって無害だと思ったから』という理由で全員の身元引受人となってくれたのだ。
どうもこの若さで随分な権力をお持ちのようで、お蔭で直ぐに釈放された。
その彼はとにかく妻に触れていたいらしく、隣りに座っている彼女の長い髪を指に巻きつけて弄びながら口を挟んできた。
「フィーアは彼等に名前で呼んで欲しいの?」
「はい。私はテオ様に呼んでもらうまで自分の名前を知りませんでした。だから、名前で呼んでもらえることが嬉しいのです。」
この年まで名前を呼ばれないって、一体どんな状況だ? と揃って同じ方向に首を傾げるヒゲ付オヤジ三人。
「そっか。うーん、でも、『フィーア』と呼ぶのは僕だけにしてね。彼等はウータ達と同じで『シルフィア様』がいいと思うよ。」
夫の独占欲丸出しの台詞にシルフィアは全く反応せず、妻に照れられも突っ込まれもしなかった夫の表情に、聞いている男達の方がハラハラしだした。
「様、ですか。そうですねえ、テオ様はお友達とはどのように呼びあっていますか?」
「友人とは呼び捨てかな。えっ、まさか彼等を友人にする気?!」
「はい!お家を訪ねて来てくれて、一緒にお茶を飲んでいるという関係はお友達ではないのですか? 私はずっとお友達がいなかったのでそうなれたら嬉しいな、と思うのですがダメですか?」
そう言って不安そうに夫を見上げる妻、平均年齢約五十三歳の友人が彼女に適切か悩む夫に、想定外の展開に固まるオヤジ達。
時間にして三分、だがその空間に居る者(シルフィアを除く)にとっては永遠にも思えるその沈黙は、テオドールの含みのある笑顔と共に破られた。
「うん、そうだよね。友人は必要だよね。フィーアが気軽に会いに行けるように彼らの就職先は近所にするよ」
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