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シュタンツファー市
#33 心の霧の声
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19:37
私はがむしゃらに駅まで走った。電車は一本だけだが、既存の駅を利用しているため何処が何処なのかが分からなくなるほど広く大きい。それに凄い人集りだ。私は人混みを掻き分けながら前に進んだ。前に進んでいるのか、押し返されているのか分からない人混みの中に[切符売り場]と書いてある看板が微かに見えた。私は看板の方向に一目散に走っていった。
切符売り場には暇そうにしている中年の駅員が受付で偉そうに座っていた。
「あの、ナマイトダフ行きの切符をください!」
「は?あぁ…君新聞の子だね。四千五百十マルクね。」
私はその言葉に驚いた。お金を取ることに驚いたのだ。シュタンツファーがいくら前の世界と同じだからと言っても、ナマイトダフに行く人たちは大きかろうが小さかろうが訳ありな人だけだ。少なくともお金がある人たちでは無いだろう。そんな人達からも大金を取るのか。私の手持ちは服のポケットに入っていた五百マルクだけだ。これではナマイトダフに行けなくなってしまう。
「え?そんなに高いんですか?」
「君、電車乗ったことないの?妥当な料金なんだけどな~。」
「そんな…もう電車出ちゃうのに…。」
「君ね、対価払わなきゃ何もならないんだよ。今日は諦めなさい。」
「でも、次はいつ来るか分らないんですよね?」
「それがどうしたの?払うもん払わなきゃ乗せられない。帰った帰った!」
駅員は止まった蠅を払うように私をあしらった。駅のアナウンスは無機質な声で響いている。私に現実を見ろ、と言っているようだった。綺麗な床に自分の歪んだ顔が映っている。背面には沢山の足音がある。私はここで諦めたらこの忙しなく響く足音に埋もれる日々を送らなければならない。私は拳を握りしめ、泣き叫びたい気持ちを押し殺した。
しかし、その足音が響く中に一つだけこちらに向かってくる足音があった。私はその足音に聞き覚えがあった。涙を流すまいと思いながら振り返ると、そこにはアリーがいた。
「久しぶり。」
「お久しぶり…です。」
「泣きそうな顔してどうしたの?」
「切符が…買えなくて。」
「ナマイトダフに行くつもりなの?」
「同級生に今日しかないって言われて…」
「人に言われたから行くの?」
「………。」
「だったら帰りなさい。それで家の方にしっかり謝りなさい。」
「ここに居ても嫌な気持ちになるだけだし…。」
「嫌な気持ちになるのはどこへ行っても同じよ。ナマイトダフに行かなきゃいけない理由は何?」
アリーは二週間前とは違う人のようだった。あの柔らかい表情は何処かに消えてしまったようだった。言葉に棘を感じる。私はまだここに居たくないと思った原因が分かっていない。ナマイトダフに行かなければいけない理由がない。
「ベリアちゃん!!」
アリーの背後から大きな声が聞こえた。リーヌだ。リーヌは両肩を大きく上下に動かし、胸に手を置いて苦しそうな顔をしていた。
「何やってるの?お母さんも心配してるし、早く帰ろ?ね?」
「………嫌だ。」
「なんで?もしかして辛くなっちゃった?そうだよね。急に環境が変わったんだもん。話なら聞くしさ!もう戻ろ?」
「ううん。いい生活させてもらって有難いよ。」
「じゃ、じゃあ勉強とか?そういえば昔から苦手だったもんね!二年も遅れてるし、なおさらだよ!私も手伝うし頑張ろう?」
「嫌だ。」
リーヌは大きく溜息をついた。その溜息で私の心の霧を包もうとしていた布が一気に粉々になった。
「嫌だ嫌だって、さっきから何なの?嫌な二年間だったかも知れないけど、私たちだって全力でサポートしてるし、ちょっとは前向きになりなよ!!昔からそうだよ!いつも嫌なことがあったら逃げる逃げるでさ!人のお金で生きてるんでしょ!?だったら決められたことしっかりやってよ!!」
私は的を得た言葉を突き刺され、目の下が熱くなった。そして素直な黒い口が私の口に繋がった。私の顔を見たリーヌはごめんと言いかけていたが、私はもうその言葉を受け取れないほど心が黒の絵具で満たされていた。
「私ね、感謝してるよ。周りから疎まれてるのに引き受けてくれてさ。だけどさ、私あんたと対等だと思ってたのに、全然違うじゃん。ずっと子供扱いみたいにさ。見下されてる感じで嫌なんだよ!!私はあんたに世話されたくて友達になったんじゃない!!」
「ベリアちゃ…」
「みんな偽善者じゃん!!いい顔して私のため私のためって!脆いガラス細工扱うみたいに!そのくせ心の中では陰口言ってさ!あんたの両親だってそうだよ!!子猫拾っていい気分になって、困り始めたらさ、また捨てるんだろう?!みんなして私とじいちゃんの二年間を暗くて触れちゃいけないものみたいに扱って…あんたらにとってはそんなんかも知れないけど、私にとっては大切な二年間だった!!しっかり生きてた二年間だった!!」
「ご、ごめん…。これから気をつけるよ…。私は見下してなんかないよ。ベリアちゃんのこと大切だもん…。大切な、親友だもん。」
「もう信じられないよ。」
「…切符、前と同じ運賃なんだね。てことは学校の学費もあんまり変わってないんじゃない?」
「それは…」
「じゃあ、リーヌのお兄さんの学費も高いんだね。補助金で足りてるの?」
「何言って…るの?」
「隠さなくていいよ。もう分かってるから。
アイザーはナマイトダフの人口を増やしたくない。ファタング隊の権力が大きくなるから。だから避難民は極力シュタンツファー市にとどめたい。だけど、施設を作るとお金がかかる。だから一般家庭に避難民をやればいいと考えた。でも、人が一人増えるというのは一般家庭には重荷だよね。引き受けてくれない家庭だってあったはずだ。だけど避難民はみんな引き受けられた。多額の補助金が支払われたから。」
「……。」
「私に新聞を見せなかったのは私の記事が見られたくなかったからじゃない。補助金の存在を隠したかったから。大方、補助金の引き下げで記事になってるんじゃない?」
「ごめんなさい。」
「謝らなくてもいいよ。補助金を受け取るのは…当たり前だもん。ただ…隠してほしくなかった。」
私の最後の言葉でリーヌは涙を流した。大粒の涙を止められないと言うばかりに流した。
「アリーさん、私は信用できる場所を人を失いました。これが理由です。」
「分かった。」
私はアリーに腕を引かれ、改札を入った。アリーの手元には二枚の切符がすでにあった。
「待って、行かないで!!二度もベリアちゃんを失いたくない!!ごめんなさい!謝るから!!行かないで!!嫌だ…あぁ…。」
私はリーヌの声を聞きながら閑散とした電車に乗り込んだ。私の腕を握っているアリーの締める力が強くなった。
(私も、リーヌが一番の親友だったよ。)
私は堪えていた涙を静かに流した。
20:00
私はがむしゃらに駅まで走った。電車は一本だけだが、既存の駅を利用しているため何処が何処なのかが分からなくなるほど広く大きい。それに凄い人集りだ。私は人混みを掻き分けながら前に進んだ。前に進んでいるのか、押し返されているのか分からない人混みの中に[切符売り場]と書いてある看板が微かに見えた。私は看板の方向に一目散に走っていった。
切符売り場には暇そうにしている中年の駅員が受付で偉そうに座っていた。
「あの、ナマイトダフ行きの切符をください!」
「は?あぁ…君新聞の子だね。四千五百十マルクね。」
私はその言葉に驚いた。お金を取ることに驚いたのだ。シュタンツファーがいくら前の世界と同じだからと言っても、ナマイトダフに行く人たちは大きかろうが小さかろうが訳ありな人だけだ。少なくともお金がある人たちでは無いだろう。そんな人達からも大金を取るのか。私の手持ちは服のポケットに入っていた五百マルクだけだ。これではナマイトダフに行けなくなってしまう。
「え?そんなに高いんですか?」
「君、電車乗ったことないの?妥当な料金なんだけどな~。」
「そんな…もう電車出ちゃうのに…。」
「君ね、対価払わなきゃ何もならないんだよ。今日は諦めなさい。」
「でも、次はいつ来るか分らないんですよね?」
「それがどうしたの?払うもん払わなきゃ乗せられない。帰った帰った!」
駅員は止まった蠅を払うように私をあしらった。駅のアナウンスは無機質な声で響いている。私に現実を見ろ、と言っているようだった。綺麗な床に自分の歪んだ顔が映っている。背面には沢山の足音がある。私はここで諦めたらこの忙しなく響く足音に埋もれる日々を送らなければならない。私は拳を握りしめ、泣き叫びたい気持ちを押し殺した。
しかし、その足音が響く中に一つだけこちらに向かってくる足音があった。私はその足音に聞き覚えがあった。涙を流すまいと思いながら振り返ると、そこにはアリーがいた。
「久しぶり。」
「お久しぶり…です。」
「泣きそうな顔してどうしたの?」
「切符が…買えなくて。」
「ナマイトダフに行くつもりなの?」
「同級生に今日しかないって言われて…」
「人に言われたから行くの?」
「………。」
「だったら帰りなさい。それで家の方にしっかり謝りなさい。」
「ここに居ても嫌な気持ちになるだけだし…。」
「嫌な気持ちになるのはどこへ行っても同じよ。ナマイトダフに行かなきゃいけない理由は何?」
アリーは二週間前とは違う人のようだった。あの柔らかい表情は何処かに消えてしまったようだった。言葉に棘を感じる。私はまだここに居たくないと思った原因が分かっていない。ナマイトダフに行かなければいけない理由がない。
「ベリアちゃん!!」
アリーの背後から大きな声が聞こえた。リーヌだ。リーヌは両肩を大きく上下に動かし、胸に手を置いて苦しそうな顔をしていた。
「何やってるの?お母さんも心配してるし、早く帰ろ?ね?」
「………嫌だ。」
「なんで?もしかして辛くなっちゃった?そうだよね。急に環境が変わったんだもん。話なら聞くしさ!もう戻ろ?」
「ううん。いい生活させてもらって有難いよ。」
「じゃ、じゃあ勉強とか?そういえば昔から苦手だったもんね!二年も遅れてるし、なおさらだよ!私も手伝うし頑張ろう?」
「嫌だ。」
リーヌは大きく溜息をついた。その溜息で私の心の霧を包もうとしていた布が一気に粉々になった。
「嫌だ嫌だって、さっきから何なの?嫌な二年間だったかも知れないけど、私たちだって全力でサポートしてるし、ちょっとは前向きになりなよ!!昔からそうだよ!いつも嫌なことがあったら逃げる逃げるでさ!人のお金で生きてるんでしょ!?だったら決められたことしっかりやってよ!!」
私は的を得た言葉を突き刺され、目の下が熱くなった。そして素直な黒い口が私の口に繋がった。私の顔を見たリーヌはごめんと言いかけていたが、私はもうその言葉を受け取れないほど心が黒の絵具で満たされていた。
「私ね、感謝してるよ。周りから疎まれてるのに引き受けてくれてさ。だけどさ、私あんたと対等だと思ってたのに、全然違うじゃん。ずっと子供扱いみたいにさ。見下されてる感じで嫌なんだよ!!私はあんたに世話されたくて友達になったんじゃない!!」
「ベリアちゃ…」
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「ご、ごめん…。これから気をつけるよ…。私は見下してなんかないよ。ベリアちゃんのこと大切だもん…。大切な、親友だもん。」
「もう信じられないよ。」
「…切符、前と同じ運賃なんだね。てことは学校の学費もあんまり変わってないんじゃない?」
「それは…」
「じゃあ、リーヌのお兄さんの学費も高いんだね。補助金で足りてるの?」
「何言って…るの?」
「隠さなくていいよ。もう分かってるから。
アイザーはナマイトダフの人口を増やしたくない。ファタング隊の権力が大きくなるから。だから避難民は極力シュタンツファー市にとどめたい。だけど、施設を作るとお金がかかる。だから一般家庭に避難民をやればいいと考えた。でも、人が一人増えるというのは一般家庭には重荷だよね。引き受けてくれない家庭だってあったはずだ。だけど避難民はみんな引き受けられた。多額の補助金が支払われたから。」
「……。」
「私に新聞を見せなかったのは私の記事が見られたくなかったからじゃない。補助金の存在を隠したかったから。大方、補助金の引き下げで記事になってるんじゃない?」
「ごめんなさい。」
「謝らなくてもいいよ。補助金を受け取るのは…当たり前だもん。ただ…隠してほしくなかった。」
私の最後の言葉でリーヌは涙を流した。大粒の涙を止められないと言うばかりに流した。
「アリーさん、私は信用できる場所を人を失いました。これが理由です。」
「分かった。」
私はアリーに腕を引かれ、改札を入った。アリーの手元には二枚の切符がすでにあった。
「待って、行かないで!!二度もベリアちゃんを失いたくない!!ごめんなさい!謝るから!!行かないで!!嫌だ…あぁ…。」
私はリーヌの声を聞きながら閑散とした電車に乗り込んだ。私の腕を握っているアリーの締める力が強くなった。
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