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侮辱
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春会合当日。小夜は紺の下地に藤の花が描かれている着物を着て、某会場に出席していた。披露宴用の会場には煌びやかなシャンデリアがあり、その下には厳つい人間も居れば、一見普通の民間企業の取締のような人間も居た。しかし、どのような格好をしていようがここに居る者は皆、『サクラ』の幹部の組。いわば反社会勢力なのだ。物騒な人間たちの中に祖父である清兵衛もいる。それが小夜の息苦しさを掻き立てた。
(はあ…帰りたい…)
「おい。」
項垂れていた小夜の後ろにいたのは、普段とは違う格好をした武流だった。学校の制服ではなく、黒が強い灰色のスーツに黒のネクタイを綺麗に結び、普段は綺麗に下ろしている髪も綺麗に上げて照れ臭そうに毛先をいじっていた。幼さは残っているものの側から見たら立派な大人に見える。その姿に小夜は一瞬固まり、武流と分かった途端強張っていた表情を柔らかくした。
「どうしたの?その格好。」
「…一応、大事な会だからな。ちょっといじった。」
「ちょっとって…。だいぶ変わったよ。」
「いいだろ。別に。」
「うん。すごくいいよ。似合ってる。」
小夜は会場に来てから初めて笑った。物々しい雰囲気の中、女の笑い声が聞こえたためか、二人の周りにいた大人たちは一斉に振り返った。
この会場には組の総長以外にも組の若衆たちも入っていた。むしろ総長たちは会場の奥にいて、二人の周りにいるのは若衆しかいなかった。
二人を見る大人たちの目は迷惑だと言わんばかりだったが、次第に注目の意味が変わり始めた。
「…綺麗な女だな。」
「ばか。あれは百目鬼さんとこの孫だよ。」
「ってことは、夏夜さんの娘さんってことか?」
「別嬪さんに育ったな~。」
「嫁に欲しいくらいだな。」
綺麗に纏まった髪の下に出る艶かしい首筋。手先まで綺麗な所作。長い睫毛に、健康的な唇。大きな瞳。小夜は武流との話に集中して気づいていないが、夏夜譲りのその可憐さに皆が釘付けになっていた。しかし、注目を集めていたのは武流も同じだった。小夜と違うのはその視線の冷徹さである。
「あれが桐ヶ谷のガキか。」
「けっ。生意気な顔しやがって。」
「何故あの方は息子も呼んだ。」
「『サクラ』の威厳が落ちぶれるってわかんねーのかよ。」
「あの方が何を考えてるのか分からねぇ。」
「何か握られてるんじゃないのか。」
「だとしたら、俺らが…」
武流の話題になってから、流石に小夜も周りのざわつきに気がつき始めた。小夜は周りを見渡し、強面の大人たちに不安な表情を示し、自然と武流に体を近づけ、武流の顔を見た。不安な顔をしている小夜とは逆に、武流は穏やかに微笑んで小夜を見ていた。
「大丈夫だ。慣れてる。」
小夜はその表情から漂った哀愁と近寄った時にほのかに香った香水の匂いに胸を締め付けられた。武流は小夜とは違う。小夜よりももっと辛い場所にいるはずなのだ。社会的にはヤクザの息子だと非難され、裏社会では異端児と蔑まれる。武流にとって無条件に肯定してくれる環境はこの世にない。分かっていたつもりだったが、そのことに改めて気付かされた小夜は、唐突に武流の手を握ってやりたくなった。
穏やかに微笑む目の奥には諦めが見える。小夜はその目を見て、無性に腹が立って仕方がなかった。武流は良い人だ。優しい人だ。確かに自分に好意を持ってくれているからというのもあるだろうが、それ以前に人に優しい人だ。それは学校はもちろんのこと百目鬼の屋敷に来ている時にも沸々と感じる。最初は桐ヶ谷の息子だと聞いて嫌がっていた百目鬼の人間も、武流の人当たりの良さや礼儀正しさに好意を持ち始めている。佐藤ともよく話しているとことを見かけるくらいだ。
(それなのに…。)
それなのに、今周りにいる人間は良くも知らないで武流を蔑んでいる。自然と小夜の表情は曇り始めた。
「旭って野郎もなかなかだな。馬鹿も程々なら可愛いもんだが、これまで馬鹿だとはな。俺らに挨拶もなしで、俺らを踏みつけて頭のもとに行くなんざ。馬鹿以外の何もんでもないな。はっはっはっはっ」
「間違いねぇや。頭に脳みそがねぇんだな。はっはっはっはっ」
大人たちは次第に武流に聞こえるように話し始めた。頼りの清兵衛もすでに会場を出ていた。小夜と武流もその場を離れたかったが、清兵衛や旭が呼ぶまでここにいるように言われているため離れることができなかった。
「おうおうおう…。泣き出しそうになってんじゃね?」
「はっ、所詮チンピラ上がり馬鹿の息子だ。父親と同じで頭に何も詰まってねぇ。言葉も出せないんだろうな!肝も据わってない。そのうち干されるのがオチだろ。」
得意げに言った太った男性は悪趣味なネクタイを緩ませながら、手に持っていた酒を飲もうとした。その途端、小夜はその男性の目の前にゆき、その悪趣味なネクタイを思いっきり引っ張った。せっかく緩めたネクタイは男性の首を思いっきり締め、手に持っていたグラスは床に落ち、中に入っていた酒と共に破片となって散らばった。
「くうううう…」
男性は苦しいと言いたいのだろうが声が出ない。頭に血が回り、顔は林檎のように赤くなっていた。抵抗しようと思っても体が動かない。それもそのはずだ。小夜の目は男性の目を捉えて離さない。その目は清兵衛譲りの、いや、百目鬼家の人を殺す目だ。目の奥に心臓を掴まれる感覚。その目はまるで鬼だった。
男性はやっとの思いで左足を後ろに引いたが、下に飛び散ったグラスの破片を踏み、後ろに滑るように尻をついた。着いた手と尻には容赦無く破片が刺さった。
「あああああ!」
着いた手から出た血は酒に滲んでゆっくりと流れた。大の大人が転んでも小夜は掴んだネクタイを離さなかった。
「お言葉ですが、」
「…あ、ぁ。」
「どの立場でものを申されているのですか?」
目だけではない声のトーンでも男性の心臓を鷲掴みにして離さない。周りの人間もその恐ろしさに足が動かない。動いたとしてもできることがない。百目鬼家は古参中の古参である。その総裁の一人孫に指一本でも触れることはできない。百目鬼組の若衆たちも来たが既にどうしようもなくなっていた。しかし、その男性も息ができず危ない状態だ。周りは冷や汗を額に浮かばせながら、見守っていた。
「桐ヶ谷組はあの方が判断してこの『サクラ』に招待なさっています。あの方は桐ヶ谷組を選んだんです。その桐ヶ谷組及びその息子を侮辱するということは、あの方の判断を侮辱するということではないのですか?」
「…。」
その言葉に周りは自分に言われた気がして、皆やられたというような苦い顔をした。
「それに…」
小夜は少し目線を落としながら、ネクタイを持つ力を緩めた。そして真っ直ぐな澄んだ目で小夜を苦しそうに見上げる男性の目をじっと見た。そして先程よりも柔らかい声で、しかし強い意志を感じさせる声で話し始めた。
「それに桐ヶ谷武流という男はあなたの言うような生半可な男ではありません。長男も同様です。桐ヶ谷兄弟は十分に組織の上に立つ資質があると考えます。一個人としてもですが、百目鬼家の人間として保証します。」
小夜はそう言うと、そっとネクタイを放し、その場を離れようとした。
その姿に武流は諦めを秘めていた瞳を潤わせて、思わず両手に力が入り、拳を作った。今まで誰も面と向かって真っ直ぐに肯定してくれる他人はいなかった。今まで、ずっと堪えて。ずっと、堪えて。堪えて…。それを見ているよと、言ってくれる他人は誰も居なかった。熱くなった気持ちは上手く言葉にできないほどだった。
男性はその場で咳き込み、自らの首を抑えながら鼻水や涎を垂らしていた。それでも何かを訴えようと離れようとする小夜を追うように這っていた。それに気づいた小夜は振り向いて、這ってくる男性を見下げた。
「…ご、げほっ!げほっ…」
「…。」
「…申し訳ありません、でした…。どうかお許しください。お見逃しください…。頭にだけは…あぁ…あぁあ…」
男性は顔をくしゃくしゃにしながら涙を流し、額を床に擦り付けるようにして、何度も何度も小夜に対して謝った。百目鬼に嫌われると言うのは全てを失うこと意味している。地位も、財産も、家族も…。
小夜は呆れたというように溜息をついた。
「組の若衆の一人とあろう者がみっともない。」
「…申し訳あり」
「やめてください。貴方が謝るのは私ではないはずです。」
「…。」
「それに、人に下げれる頭があるのなら、自分のためだけではなく組織のために下げてください。」
「申し訳ありませんでした。」
男性は小夜の叱咤を受け、さらに泣いた。しばらくして男性と同じ組と思われる二人組が、泣き崩れた男性を回収するように会場の外に出していった。周りは少しずつ騒めきを取り戻し、いつの間にか何も無かったかのようになっていた。
しかし、小夜は護衛にまわろうとした若衆を振り払い、会場の全体を歩き回っていた。武流が消えたのだ。小夜が男性から目を離した時にはもうその場には居なかった。小夜は動きにくい着物で、不安を感じながら歩き回り、気づかないうちに会場とは別の部屋にまで行ってしまっていた。
(はあ…帰りたい…)
「おい。」
項垂れていた小夜の後ろにいたのは、普段とは違う格好をした武流だった。学校の制服ではなく、黒が強い灰色のスーツに黒のネクタイを綺麗に結び、普段は綺麗に下ろしている髪も綺麗に上げて照れ臭そうに毛先をいじっていた。幼さは残っているものの側から見たら立派な大人に見える。その姿に小夜は一瞬固まり、武流と分かった途端強張っていた表情を柔らかくした。
「どうしたの?その格好。」
「…一応、大事な会だからな。ちょっといじった。」
「ちょっとって…。だいぶ変わったよ。」
「いいだろ。別に。」
「うん。すごくいいよ。似合ってる。」
小夜は会場に来てから初めて笑った。物々しい雰囲気の中、女の笑い声が聞こえたためか、二人の周りにいた大人たちは一斉に振り返った。
この会場には組の総長以外にも組の若衆たちも入っていた。むしろ総長たちは会場の奥にいて、二人の周りにいるのは若衆しかいなかった。
二人を見る大人たちの目は迷惑だと言わんばかりだったが、次第に注目の意味が変わり始めた。
「…綺麗な女だな。」
「ばか。あれは百目鬼さんとこの孫だよ。」
「ってことは、夏夜さんの娘さんってことか?」
「別嬪さんに育ったな~。」
「嫁に欲しいくらいだな。」
綺麗に纏まった髪の下に出る艶かしい首筋。手先まで綺麗な所作。長い睫毛に、健康的な唇。大きな瞳。小夜は武流との話に集中して気づいていないが、夏夜譲りのその可憐さに皆が釘付けになっていた。しかし、注目を集めていたのは武流も同じだった。小夜と違うのはその視線の冷徹さである。
「あれが桐ヶ谷のガキか。」
「けっ。生意気な顔しやがって。」
「何故あの方は息子も呼んだ。」
「『サクラ』の威厳が落ちぶれるってわかんねーのかよ。」
「あの方が何を考えてるのか分からねぇ。」
「何か握られてるんじゃないのか。」
「だとしたら、俺らが…」
武流の話題になってから、流石に小夜も周りのざわつきに気がつき始めた。小夜は周りを見渡し、強面の大人たちに不安な表情を示し、自然と武流に体を近づけ、武流の顔を見た。不安な顔をしている小夜とは逆に、武流は穏やかに微笑んで小夜を見ていた。
「大丈夫だ。慣れてる。」
小夜はその表情から漂った哀愁と近寄った時にほのかに香った香水の匂いに胸を締め付けられた。武流は小夜とは違う。小夜よりももっと辛い場所にいるはずなのだ。社会的にはヤクザの息子だと非難され、裏社会では異端児と蔑まれる。武流にとって無条件に肯定してくれる環境はこの世にない。分かっていたつもりだったが、そのことに改めて気付かされた小夜は、唐突に武流の手を握ってやりたくなった。
穏やかに微笑む目の奥には諦めが見える。小夜はその目を見て、無性に腹が立って仕方がなかった。武流は良い人だ。優しい人だ。確かに自分に好意を持ってくれているからというのもあるだろうが、それ以前に人に優しい人だ。それは学校はもちろんのこと百目鬼の屋敷に来ている時にも沸々と感じる。最初は桐ヶ谷の息子だと聞いて嫌がっていた百目鬼の人間も、武流の人当たりの良さや礼儀正しさに好意を持ち始めている。佐藤ともよく話しているとことを見かけるくらいだ。
(それなのに…。)
それなのに、今周りにいる人間は良くも知らないで武流を蔑んでいる。自然と小夜の表情は曇り始めた。
「旭って野郎もなかなかだな。馬鹿も程々なら可愛いもんだが、これまで馬鹿だとはな。俺らに挨拶もなしで、俺らを踏みつけて頭のもとに行くなんざ。馬鹿以外の何もんでもないな。はっはっはっはっ」
「間違いねぇや。頭に脳みそがねぇんだな。はっはっはっはっ」
大人たちは次第に武流に聞こえるように話し始めた。頼りの清兵衛もすでに会場を出ていた。小夜と武流もその場を離れたかったが、清兵衛や旭が呼ぶまでここにいるように言われているため離れることができなかった。
「おうおうおう…。泣き出しそうになってんじゃね?」
「はっ、所詮チンピラ上がり馬鹿の息子だ。父親と同じで頭に何も詰まってねぇ。言葉も出せないんだろうな!肝も据わってない。そのうち干されるのがオチだろ。」
得意げに言った太った男性は悪趣味なネクタイを緩ませながら、手に持っていた酒を飲もうとした。その途端、小夜はその男性の目の前にゆき、その悪趣味なネクタイを思いっきり引っ張った。せっかく緩めたネクタイは男性の首を思いっきり締め、手に持っていたグラスは床に落ち、中に入っていた酒と共に破片となって散らばった。
「くうううう…」
男性は苦しいと言いたいのだろうが声が出ない。頭に血が回り、顔は林檎のように赤くなっていた。抵抗しようと思っても体が動かない。それもそのはずだ。小夜の目は男性の目を捉えて離さない。その目は清兵衛譲りの、いや、百目鬼家の人を殺す目だ。目の奥に心臓を掴まれる感覚。その目はまるで鬼だった。
男性はやっとの思いで左足を後ろに引いたが、下に飛び散ったグラスの破片を踏み、後ろに滑るように尻をついた。着いた手と尻には容赦無く破片が刺さった。
「あああああ!」
着いた手から出た血は酒に滲んでゆっくりと流れた。大の大人が転んでも小夜は掴んだネクタイを離さなかった。
「お言葉ですが、」
「…あ、ぁ。」
「どの立場でものを申されているのですか?」
目だけではない声のトーンでも男性の心臓を鷲掴みにして離さない。周りの人間もその恐ろしさに足が動かない。動いたとしてもできることがない。百目鬼家は古参中の古参である。その総裁の一人孫に指一本でも触れることはできない。百目鬼組の若衆たちも来たが既にどうしようもなくなっていた。しかし、その男性も息ができず危ない状態だ。周りは冷や汗を額に浮かばせながら、見守っていた。
「桐ヶ谷組はあの方が判断してこの『サクラ』に招待なさっています。あの方は桐ヶ谷組を選んだんです。その桐ヶ谷組及びその息子を侮辱するということは、あの方の判断を侮辱するということではないのですか?」
「…。」
その言葉に周りは自分に言われた気がして、皆やられたというような苦い顔をした。
「それに…」
小夜は少し目線を落としながら、ネクタイを持つ力を緩めた。そして真っ直ぐな澄んだ目で小夜を苦しそうに見上げる男性の目をじっと見た。そして先程よりも柔らかい声で、しかし強い意志を感じさせる声で話し始めた。
「それに桐ヶ谷武流という男はあなたの言うような生半可な男ではありません。長男も同様です。桐ヶ谷兄弟は十分に組織の上に立つ資質があると考えます。一個人としてもですが、百目鬼家の人間として保証します。」
小夜はそう言うと、そっとネクタイを放し、その場を離れようとした。
その姿に武流は諦めを秘めていた瞳を潤わせて、思わず両手に力が入り、拳を作った。今まで誰も面と向かって真っ直ぐに肯定してくれる他人はいなかった。今まで、ずっと堪えて。ずっと、堪えて。堪えて…。それを見ているよと、言ってくれる他人は誰も居なかった。熱くなった気持ちは上手く言葉にできないほどだった。
男性はその場で咳き込み、自らの首を抑えながら鼻水や涎を垂らしていた。それでも何かを訴えようと離れようとする小夜を追うように這っていた。それに気づいた小夜は振り向いて、這ってくる男性を見下げた。
「…ご、げほっ!げほっ…」
「…。」
「…申し訳ありません、でした…。どうかお許しください。お見逃しください…。頭にだけは…あぁ…あぁあ…」
男性は顔をくしゃくしゃにしながら涙を流し、額を床に擦り付けるようにして、何度も何度も小夜に対して謝った。百目鬼に嫌われると言うのは全てを失うこと意味している。地位も、財産も、家族も…。
小夜は呆れたというように溜息をついた。
「組の若衆の一人とあろう者がみっともない。」
「…申し訳あり」
「やめてください。貴方が謝るのは私ではないはずです。」
「…。」
「それに、人に下げれる頭があるのなら、自分のためだけではなく組織のために下げてください。」
「申し訳ありませんでした。」
男性は小夜の叱咤を受け、さらに泣いた。しばらくして男性と同じ組と思われる二人組が、泣き崩れた男性を回収するように会場の外に出していった。周りは少しずつ騒めきを取り戻し、いつの間にか何も無かったかのようになっていた。
しかし、小夜は護衛にまわろうとした若衆を振り払い、会場の全体を歩き回っていた。武流が消えたのだ。小夜が男性から目を離した時にはもうその場には居なかった。小夜は動きにくい着物で、不安を感じながら歩き回り、気づかないうちに会場とは別の部屋にまで行ってしまっていた。
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