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救出
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「何……で?」
ショックを隠しきれなくて声が掠れる。
「……単純に……今の僕は抑えが効かないかもしれないのもあります」
こっちに向き直って先生は不安げな顔をした。
そんな顔をさせているのは俺なのに……。
「いいよ?」
「よくないです!」
先生は鋭く言ってこっちにグレアをぶつけてくる。
「……怖いでしょう?」
「ううん。冬弥のグレアだから……大丈夫」
わざと怯えさせるようなそれに怯むわけにはいかなかった。
それに冷や汗は滲むが恐怖はない。
手を伸ばすと、
「……“Stop”」
コマンドを使われて俺はピタリと動きを止めた。
「どうしてもお仕置きをと言うなら……“Stay”」
次のコマンドを口にして先生はソファーに腰掛ける。
そんなコマンドばかり出されて動けない俺はただ先生を見つめることしかできない。
「……今は我慢して下さい」
ため息と共に溢された言葉。
今は……ということは……?
「ここではこれ以上のプレイはしません。お仕置きも……するかは少し考えさせて下さい」
期待を滲ませても、先生は首を横に振ってソファーに身を預けた。
目を閉じてネクタイを少し緩める姿にドキッとする。
それでも先生はそのまま動かなかった。
俺も“待て”と言われているため、ただ黙って待つしかない。
時計の秒針が時を刻む音だけの空間。
でも、先生と二人……先生のコマンドで縛られるのはさっき店で不安を募らせた俺にとってはかなりホッと安心することができた。
ショックを隠しきれなくて声が掠れる。
「……単純に……今の僕は抑えが効かないかもしれないのもあります」
こっちに向き直って先生は不安げな顔をした。
そんな顔をさせているのは俺なのに……。
「いいよ?」
「よくないです!」
先生は鋭く言ってこっちにグレアをぶつけてくる。
「……怖いでしょう?」
「ううん。冬弥のグレアだから……大丈夫」
わざと怯えさせるようなそれに怯むわけにはいかなかった。
それに冷や汗は滲むが恐怖はない。
手を伸ばすと、
「……“Stop”」
コマンドを使われて俺はピタリと動きを止めた。
「どうしてもお仕置きをと言うなら……“Stay”」
次のコマンドを口にして先生はソファーに腰掛ける。
そんなコマンドばかり出されて動けない俺はただ先生を見つめることしかできない。
「……今は我慢して下さい」
ため息と共に溢された言葉。
今は……ということは……?
「ここではこれ以上のプレイはしません。お仕置きも……するかは少し考えさせて下さい」
期待を滲ませても、先生は首を横に振ってソファーに身を預けた。
目を閉じてネクタイを少し緩める姿にドキッとする。
それでも先生はそのまま動かなかった。
俺も“待て”と言われているため、ただ黙って待つしかない。
時計の秒針が時を刻む音だけの空間。
でも、先生と二人……先生のコマンドで縛られるのはさっき店で不安を募らせた俺にとってはかなりホッと安心することができた。
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