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ダイナミクス診断

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「今度三森くんが体調を崩した時は一度早めの診断をお勧めした方がいいかもしれませんね」
「それもアリなんですか?」
「そのためのダイナミクス担当ですから。お任せ下さい」

 笑って俺の手を握ってくれるそれがかなり頼もしい。

「……では、夕飯をすぐ準備しますからお風呂入ってきますか?」

 手を引きつつキスをされて、不意打ちのキスに照れてしまう。すると、

「……その表情かおはダメです」

 呟きながら立ち上がった先生に上から伸し掛かられて、更に深くなったキス。

「んっ……ふ……はぁ………っ」

 ズルズルと体勢を崩してしまって押し倒された状態でのキスは混ざった唾液が全部流れ込んできて口の端から溢れる。

「……誘ってます?」

 離れていく先生の前髪が俺の顔に掛かった。

「……そうかも?一緒に風呂入る?」

 指で拭われて答えると、顎を持ち上げられてまたゆっくり唇が落ちてきて重なる。

「そんな誘い方覚えたんですか?」
「だって、今日は先生と一緒だったのにずっと触れられなかったから……」

 鼻をつけたままで言われて俺も擦り寄った。

「っ……かわい過ぎますよ」
「だって、至高の喜び……でしょう?」
「はい」

 満面の笑みを見せる先生とまたキスを繰り返す。

 大丈夫だ。
 俺は今、Subの苦しみだけじゃなく、喜びも知っている。
 辛い、やり切れない思いだけじゃなく、護られる安心感も知って今ならSubでもよかったと思えるから。
 洋平と悠太もきっと……何とかしてやる。
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