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 野活の翌日、気付いたら昼を過ぎていて慌てて飛び起きる。
 児童たちが夏休みであっても、俺たち教師は毎日勤務はあるからだ。
 だが、野活は通常とは違い、夜も時間外勤務があるために代休だったとホッとする。
 大口を開けてあくびをしてから、俺は再び布団に突っ伏した。

「腹減ったけど……このままもうちょっと寝よう」

 目を閉じるだけでうとうとと眠りかける。
 昨夜は深谷先生に髪を乾かしてもらいながら眠気に耐えられなくなってあっという間に寝たのに。
 今までの睡眠不足が嘘のように、最近やたらと寝ている気がした。
 それだけ心が満たされていて安定しているのかもしれない。
 だが、うとうとはするのにさすがにもう寝入ることはできなくて、ごろんと寝転がった。
 天井を見上げてふーっと息を吐く。

「……平和だ」

 空調の効いた室内で昼過ぎまでのんびり寝るなんて……贅沢な気もした。
 でも、腹が鳴ってさすがに起き上がる。
 グッと伸びをしてから軽くシャワーを浴びると、俺は財布とスマホだけを持って外に出た。
 ドアを開けた瞬間、茹だるような暑さですぐに部屋へと引き返したくなる。
 冷蔵庫の中身が空じゃなかったらそうしたが、野活に行くために食料は食べ切ったのだ。
 どうしたって外で調達するしかない。

「あっつ……」

 ギラギラと光る太陽から逃れるように日陰に入ると、俺は近くのカフェに向かって歩いた。
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