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仮のパートナー
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「最近、顔色もいいですね」
頬を撫でられてトロンとしながら頷く。
「でも、プールが終わっても今度は野外活動でしょう?それも心配ですけどね」
「大丈夫ですよ。もう班も係も割り振ったし、部屋割りもカレー作りの打ち合わせも終わってます」
イスに座って深谷先生に抱き寄せられたまま擦り寄って目を閉じた。
トクトクと聞こえる深谷先生の鼓動。
最近、初めてプレイした時のようにこのまま眠りたいと思うようになってきていた。
「それでもまだやることだらけでしょう?」
頭を撫でられて目を閉じる。
この手が触れてくれるのが心地よい。
「クラスの出し物だって子供たち頑張ってダンス覚えてますよ?」
「えぇ。五年三組はよく動画流して先生も踊ってますもんね」
「え、見られてました?」
パッと慌てて離れると、深谷先生はクスクスと笑う。
「はい、いい笑顔でしたよ」
「……恥ずかしい」
満面の笑みを向けられて顔を隠すと、深谷先生はじっとこっちを見てきた。
その視線に気付いて顔を上げられなくなる。
「先生、“Look”」
ここでコマンドを使うなんてズルいとは思うが、俺はただ従ってしまうし、「“Good”」と先生が微笑んでくれるのを知っていた。
そう言って頭を撫でられるのが凄く嬉しいことも。
「真っ赤ですね……かわいい」
俺なんてかわいいはずないのに、頬に指が触れて俺は目を離せないままどんどん茹でダコになった。
頬を撫でられてトロンとしながら頷く。
「でも、プールが終わっても今度は野外活動でしょう?それも心配ですけどね」
「大丈夫ですよ。もう班も係も割り振ったし、部屋割りもカレー作りの打ち合わせも終わってます」
イスに座って深谷先生に抱き寄せられたまま擦り寄って目を閉じた。
トクトクと聞こえる深谷先生の鼓動。
最近、初めてプレイした時のようにこのまま眠りたいと思うようになってきていた。
「それでもまだやることだらけでしょう?」
頭を撫でられて目を閉じる。
この手が触れてくれるのが心地よい。
「クラスの出し物だって子供たち頑張ってダンス覚えてますよ?」
「えぇ。五年三組はよく動画流して先生も踊ってますもんね」
「え、見られてました?」
パッと慌てて離れると、深谷先生はクスクスと笑う。
「はい、いい笑顔でしたよ」
「……恥ずかしい」
満面の笑みを向けられて顔を隠すと、深谷先生はじっとこっちを見てきた。
その視線に気付いて顔を上げられなくなる。
「先生、“Look”」
ここでコマンドを使うなんてズルいとは思うが、俺はただ従ってしまうし、「“Good”」と先生が微笑んでくれるのを知っていた。
そう言って頭を撫でられるのが凄く嬉しいことも。
「真っ赤ですね……かわいい」
俺なんてかわいいはずないのに、頬に指が触れて俺は目を離せないままどんどん茹でダコになった。
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