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過去

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 コマンドがどんどん過激になっていって耐えられなかったのもある。
 だが、そもそも花宮に「“Come来い”」と言われるだけで恐怖だった。
 それまでの花宮は特に目立つ訳でもなく、むしろ、地味な生徒だった。
 成績はそれなりに良いが、体育なんかはポンコツの印象で、そんな花宮は陸上などで優勝していた俺を引き連れて歩くことを自慢していた。

 そんなある日、花宮は俺の首に無理矢理安い革製のカラーを嵌め、俺は息苦しくなった。
 更に、そのまま吐いて気を失ったのだ。
 上のシャツは脱いで転がっていたらしい俺。
 おそらく「“Strip脱げ”」と言われたみたいだが、俺の記憶にはなかった。
 たまたま通りかかった先生に発見され病院に搬送されたが、薬で症状は落ち着いても恐怖は消えなかった。
 俺は転校し、それでもしばらくは学校に通う以前に家からも出られなかった。
 一日も通えないまま親たちが見つけてきたDomの居ない学校に再度転校して、送り迎えをしてもらうことで何とか中学は卒業。
 高校はもう薬で欲はコントロールできるようにもなって体育科のある高校に進んだが、グレア(Domが放つオーラ)を感じると足がすくんでしまって集団競技は苦手だった。
 Subなんて嫌なのに、Subであると実感させられる日々。
 そうやって俺の抑制剤はどんどん強く、量も増えていった。
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