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嫌なのに
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「はーぁ、今日も何とか帰りましたねぇ」
「本当。でも、明日は金曜日ですから!あと一日!頑張りましょう!」
児童たちを広い道路を渡らせるまで見送って先生方と学校へ戻る。
児童たちの下校が終わると一段落ではあるが、この後テストの採点をして、プリントを用意して、プールの確認をして……あ、キャンプの打ち合わせもあったっけ?
職員室に戻ってやらなければいけないことを考えるだけで憂鬱になる。
「……先生、周防先生?」
「あ、はいっ!」
呼ばれていたことに気付いて返事をすると、周りの先生たちにくすくすと笑われた。
「なーにぃ?お疲れ?」
「いえ」
「若いからって無理しちゃダメよー!」
中堅の先生方に笑われて俺も軽く笑っておく。すると、
「あ!あそこ……」
一人の先生が目を向けた道路の反対側を見ると、一組の男女が居た。
男は前をはだけさせて首には首輪をし、女はそのカラーから繋がったリードを持っている。
「あぁいうのも堂々とするのが増えたわねぇ」
「小学校の近くで……とは思うけど、あのくらいならいいんじゃないですか?」
「あの二人、幸せそうですしね!」
先生たちが話すのを聞きながら目を逸らした。
何となく息苦しい気がして自分の首元に触れ、何もないことにホッとする。だが、
「“Sh”……“Come”」
コマンドを聞いた瞬間にドクンと心臓が大きく音を立てた。
頭痛がヒドくなった気がして気持ち悪い。
「本当。でも、明日は金曜日ですから!あと一日!頑張りましょう!」
児童たちを広い道路を渡らせるまで見送って先生方と学校へ戻る。
児童たちの下校が終わると一段落ではあるが、この後テストの採点をして、プリントを用意して、プールの確認をして……あ、キャンプの打ち合わせもあったっけ?
職員室に戻ってやらなければいけないことを考えるだけで憂鬱になる。
「……先生、周防先生?」
「あ、はいっ!」
呼ばれていたことに気付いて返事をすると、周りの先生たちにくすくすと笑われた。
「なーにぃ?お疲れ?」
「いえ」
「若いからって無理しちゃダメよー!」
中堅の先生方に笑われて俺も軽く笑っておく。すると、
「あ!あそこ……」
一人の先生が目を向けた道路の反対側を見ると、一組の男女が居た。
男は前をはだけさせて首には首輪をし、女はそのカラーから繋がったリードを持っている。
「あぁいうのも堂々とするのが増えたわねぇ」
「小学校の近くで……とは思うけど、あのくらいならいいんじゃないですか?」
「あの二人、幸せそうですしね!」
先生たちが話すのを聞きながら目を逸らした。
何となく息苦しい気がして自分の首元に触れ、何もないことにホッとする。だが、
「“Sh”……“Come”」
コマンドを聞いた瞬間にドクンと心臓が大きく音を立てた。
頭痛がヒドくなった気がして気持ち悪い。
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