55 / 194
★嫉妬
8
しおりを挟む
「俺だけを見て」
俺の顔に髪が掛かる距離と切なげな声にドキッとする。しかも、
「俺もサラももう子供じゃないでしょ?」
「そ、そりゃ……」
耳にキスをされながら言われて声が上擦ってしまった。
「それに……俺の“好き”はこっちの……サラの身体も欲しい意味だってわかってくれた?」
スルリと太腿を撫でられてビクッと跳ねてしまう。
更に太腿にグッと押し当てられてその昂ったモノの存在に気付かされた。
大きく成長して存在感を主張するリューラの屹立。
昔は一緒に風呂にも入ったが、リューラのなんて俺より小さかったのに。
「……気持ち悪い?」
聞かれてハッとする。
不思議と気持ち悪さなんて感じていなかったことに戸惑った。
他の男のモノなんて絶対に見たくもないし、こんな反応しているモノなんて気付きたくもないから。
「や……いや……」
どう答えたらいいかわからず言葉を探っていると、リューラは俺の頬を優しく撫でてくる。
「ねぇ、俺が何度も告白しているのは懐いているとかじゃないよ?」
その青い瞳がその真剣さを伝えてきた。
「そりゃ、初めて会った時からカッコよくて、何でもできるサラに憧れていたし好きだったけど……今はそれだけじゃないんだ」
ふわりと笑われてドキドキが止まらない。
「俺はサラが好きだよ」
まっすぐ向けられる言葉にキュンとしてしまった。
俺の顔に髪が掛かる距離と切なげな声にドキッとする。しかも、
「俺もサラももう子供じゃないでしょ?」
「そ、そりゃ……」
耳にキスをされながら言われて声が上擦ってしまった。
「それに……俺の“好き”はこっちの……サラの身体も欲しい意味だってわかってくれた?」
スルリと太腿を撫でられてビクッと跳ねてしまう。
更に太腿にグッと押し当てられてその昂ったモノの存在に気付かされた。
大きく成長して存在感を主張するリューラの屹立。
昔は一緒に風呂にも入ったが、リューラのなんて俺より小さかったのに。
「……気持ち悪い?」
聞かれてハッとする。
不思議と気持ち悪さなんて感じていなかったことに戸惑った。
他の男のモノなんて絶対に見たくもないし、こんな反応しているモノなんて気付きたくもないから。
「や……いや……」
どう答えたらいいかわからず言葉を探っていると、リューラは俺の頬を優しく撫でてくる。
「ねぇ、俺が何度も告白しているのは懐いているとかじゃないよ?」
その青い瞳がその真剣さを伝えてきた。
「そりゃ、初めて会った時からカッコよくて、何でもできるサラに憧れていたし好きだったけど……今はそれだけじゃないんだ」
ふわりと笑われてドキドキが止まらない。
「俺はサラが好きだよ」
まっすぐ向けられる言葉にキュンとしてしまった。
32
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説

「じゃあ、別れるか」
万年青二三歳
BL
三十路を過ぎて未だ恋愛経験なし。平凡な御器谷の生活はひとまわり年下の優秀な部下、黒瀬によって破壊される。勤務中のキス、気を失うほどの快楽、甘やかされる週末。もう離れられない、と御器谷は自覚するが、一時の怒りで「じゃあ、別れるか」と言ってしまう。自分を甘やかし、望むことしかしない部下は別れを選ぶのだろうか。
期待の若手×中間管理職。年齢は一回り違い。年の差ラブ。
ケンカップル好きへ捧げます。
ムーンライトノベルズより転載(「多分、じゃない」より改題)。

うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
人外CPにはなりません
ストックなくなるまでは07:10に公開
3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!

美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。

朝起きたら幼なじみと番になってた。
オクラ粥
BL
寝ぼけてるのかと思った。目が覚めて起き上がると全身が痛い。
隣には昨晩一緒に飲みにいった幼なじみがすやすや寝ていた
思いつきの書き殴り
オメガバースの設定をお借りしてます

悪役令息上等です。悪の華は可憐に咲き誇る
竜鳴躍
BL
異性間でも子どもが産まれにくくなった世界。
子どもは魔法の力を借りて同性間でも産めるようになったため、性別に関係なく結婚するようになった世界。
ファーマ王国のアレン=ファーメット公爵令息は、白銀に近い髪に真っ赤な瞳、真っ白な肌を持つ。
神秘的で美しい姿に王子に見初められた彼は公爵家の長男でありながら唯一の王子の婚約者に選ばれてしまった。どこに行くにも欠かせない大きな日傘。日に焼けると爛れてしまいかねない皮膚。
公爵家は両親とも黒髪黒目であるが、彼一人が色が違う。
それは彼が全てアルビノだったからなのに、成長した教養のない王子は、アレンを魔女扱いした上、聖女らしき男爵令嬢に現を抜かして婚約破棄の上スラム街に追放してしまう。
だが、王子は知らない。
アレンにも王位継承権があることを。
従者を一人連れてスラムに行ったアレンは、イケメンでスパダリな従者に溺愛されながらスラムを改革していって……!?
*誤字報告ありがとうございます!
*カエサル=プレート 修正しました。

「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。

嘘の日の言葉を信じてはいけない
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
嘘の日--それは一年に一度だけユイさんに会える日。ユイさんは毎年僕を選んでくれるけど、毎回首筋を噛んでもらえずに施設に返される。それでも去り際に彼が「来年も選ぶから」と言ってくれるからその言葉を信じてまた一年待ち続ける。待ったところで選ばれる保証はどこにもない。オメガは相手を選べない。アルファに選んでもらうしかない。今年もモニター越しにユイさんの姿を見つけ、選んで欲しい気持ちでアピールをするけれど……。

【第3章:4月18日開始予定】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼毎週、月・水・金に投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる