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★嫉妬

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「サラ……」

 切ないその呼び方にちょっとキュンとしてしまう。
 ん!?いや!キュンじゃないっ!!

「ふぁっ!!っ……ちょっ……」

 自分の感覚を否定しようとしたのに、チュッと胸に口をつけられて変な声が出た。
 男の胸なんて何で舐める!?
 思うのに、リューラは舌でゆっくり舐めた後、何度も舌先をチロチロと動かしてくる。
 そんなのどこで覚えた!?
 軽いショックを受けつつ、更に戸惑う。

「ン~~~、っ、はぁ……」

 胸なのに、何てことはないはずなのに……なぜかゾクッとして変な感覚が呼び起こされていた。

「気持ちいい?」

 もう片方も指で摘みながら聞かれて、

「ふ、ンっ♡」

 甘ったるい声を出しながら震えてしまう。
 俺を見てやっと笑みを見せたリューラはキスをしてきた。
 俺はどうしたのだろう?
 男同士でこんなことをして。
 もう声を何とかしたい俺はその唇も舌も素直に受け入れる。
 胸で感じるなんて思いたくなかった。
 手を離されて抱き寄せられると、俺もあの柔らかい金髪に指を差し込んで抱き締める。

「んっ、はぁ……っ、ぁ」

 気持ちいいか、さっきリューラに聞かれたせいで変な気分になってきたことにしたい。
 クチュクチュと水音がして、胸も嬲られていて下半身がかなり窮屈に感じてしまう。

「……リュ、ラぁ……」

 思考もぼやけてきた俺は何とかリューラの名前を呼んだ。

「うん、こっちも……触っていい?」

 ずっと幼なじみとして、親友として一緒に過ごしてきた、もう王でもあるリューラとそんなことをしてはダメだとは思う。
 なのに、布越しに触れられて俺はこくりと頷いてしまった。
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