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おかしくね?
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「つか、お前はロザーナの相手があんだろっ!」
そのロザーナを散々もてなしてこの城まで案内してきたのは俺だ。
この後は王族たちも揃って食事会だろうし、俺なんかとお茶をしている場合ではないだろうに。
「そのロザーナってどんな感じだった?」
なのに、リューラはリックが淹れたお茶のカップを手にしてゆったりと香りを楽しんでいる。
「はぁ?」
全てに納得がいかなくて眉を寄せると、リューラは両手でカップを持って微笑んだ。
「サラほど語学が堪能ではないからね?聞いておいてもいいだろう?」
専門用語ではなければ十分話せるくせに?
思いつつ睨んでやっても、リューラはただ笑っている。
バターケーキを口に入れて満足そうにするのは昔から変わらないのに、どうしてこうもイラッとするのか?
「三十二歳、マレッタ家長子。温厚だけど交渉の腕はかなりだな。気を抜くと一気に引き摺られる」
俺がレモンケーキを手に伸ばすと、サッとリューラが取ってふわっと笑われる。
さっきは指で掴んで食べたくせに、丁寧にフォークで一口切って差し出されてムッとしてしまった。
「サラは昔からこれが好きだね?」
自分だってずっとバターケーキばかりのくせに。
「ほら、口開けて?」
「自分で食える」
手でそのフォークを取ろうとしても、リューラはサッと避けてどうしても食べさせようとしてくる。
皿に残っているそっちを摘んで食べてやると、リューラはシュンと萎れた。
そのロザーナを散々もてなしてこの城まで案内してきたのは俺だ。
この後は王族たちも揃って食事会だろうし、俺なんかとお茶をしている場合ではないだろうに。
「そのロザーナってどんな感じだった?」
なのに、リューラはリックが淹れたお茶のカップを手にしてゆったりと香りを楽しんでいる。
「はぁ?」
全てに納得がいかなくて眉を寄せると、リューラは両手でカップを持って微笑んだ。
「サラほど語学が堪能ではないからね?聞いておいてもいいだろう?」
専門用語ではなければ十分話せるくせに?
思いつつ睨んでやっても、リューラはただ笑っている。
バターケーキを口に入れて満足そうにするのは昔から変わらないのに、どうしてこうもイラッとするのか?
「三十二歳、マレッタ家長子。温厚だけど交渉の腕はかなりだな。気を抜くと一気に引き摺られる」
俺がレモンケーキを手に伸ばすと、サッとリューラが取ってふわっと笑われる。
さっきは指で掴んで食べたくせに、丁寧にフォークで一口切って差し出されてムッとしてしまった。
「サラは昔からこれが好きだね?」
自分だってずっとバターケーキばかりのくせに。
「ほら、口開けて?」
「自分で食える」
手でそのフォークを取ろうとしても、リューラはサッと避けてどうしても食べさせようとしてくる。
皿に残っているそっちを摘んで食べてやると、リューラはシュンと萎れた。
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