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おかしくね?

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 その青い瞳と目が合ってドキッとする。

「こうやってサラの傍に居て触れるだけで……俺はどれだけでも頑張れるから」

 まだその口は俺の手に軽く触れていてどうしたらいいかわからない。

「は、はぁ?くだんねぇこと言ってねぇで……」
「だから、本気だって言ってるだろ?」

 手を引き抜こうと思うのに、その目があまりにも真剣で“そんなわけない”とは言えない。

「好きだよ」

 低く甘い声で言われて俺の心臓はうるさく騒ぎ出した。

「っ、お前っ……そんな恥ずかし気もなく……」

 反対の腕で顔を隠しても、

「サラが好きなことに恥ずかしいことなんてないからね?」

 リューラはサラッと言ってのける。

「いや!男同士だろーが!」
「だから、それも自由に愛し合えるようにするって言っているだろう?」

 手を振り解いて喚いたってリューラは自信に満ちた顔で微笑んだ。
 こいつなら本当にそんな国を創り上げる気もしてしまうから困る。
 お祝いごとになると花びらをばら撒いたり、これまでだって凄い量の切り花が贈られたりしてきたのに、苗を植えて緑を増やすように願って実現させたばかりだ。

「そ、そもそも一国の王が軽々しく城から出て歩き回るなんて……」
「正式に王位に就いたからって変えるつもりはないよ?これからも俺は自分の足を運んで自分の目で見るから」

 微笑むリューラはキラキラしているように見える。
 こんな王だからこそ、みんなちゃんと耳を傾けるのかもしれない。
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