4 / 7
勇者
4
しおりを挟む
普通に城が見えてきて
「ガイだ。王にお知らせを」
門の所に居た男たちに金髪男がそれだけ言うとすぐに扉を開いて中に通された。
立派すぎるその景色を俺はきょろきょろ見ることしかできない。
よくあるような謁見の間って感じの空間。
うわぁ、手の混んだセットだなぁ。
なんてのんびり思っていると、ザッと音がして金髪男が片膝をついて頭を下げた。
「え?」
何事かわからず戸惑っていると、兵士みたいな奴らと共に頭に王冠つけたあぁ、あなたが王様ね!って感じの中年男性が入ってきた。
「ガイ。お前程の剣士がそこまでかしこまるな」
王様は玉座に座って少しだけ笑う。
「そうはいきません」
金髪男はまだ姿勢をピクリとも動かさない。
「……で、そちらが勇者……か?」
オロオロしてる俺を見て王様は眉をひそめた。
そりゃそうだ。どっからどう見ても俺は勇者には見えないだろうからな。
「確かに変わった服を着ているし、異世界からの者だろうが……まぁ、試せばわかるか」
王様は側に居た兵士に合図をするとその兵士は側にあった紐を引いた。
分厚いカーテンが開いて厳重に守られた棒のような物がある。
「異世界からの者。こちらに来てこれを抜いてみることはできるか?」
王様は立ち上がって俺をじっと見た。
「ガイだ。王にお知らせを」
門の所に居た男たちに金髪男がそれだけ言うとすぐに扉を開いて中に通された。
立派すぎるその景色を俺はきょろきょろ見ることしかできない。
よくあるような謁見の間って感じの空間。
うわぁ、手の混んだセットだなぁ。
なんてのんびり思っていると、ザッと音がして金髪男が片膝をついて頭を下げた。
「え?」
何事かわからず戸惑っていると、兵士みたいな奴らと共に頭に王冠つけたあぁ、あなたが王様ね!って感じの中年男性が入ってきた。
「ガイ。お前程の剣士がそこまでかしこまるな」
王様は玉座に座って少しだけ笑う。
「そうはいきません」
金髪男はまだ姿勢をピクリとも動かさない。
「……で、そちらが勇者……か?」
オロオロしてる俺を見て王様は眉をひそめた。
そりゃそうだ。どっからどう見ても俺は勇者には見えないだろうからな。
「確かに変わった服を着ているし、異世界からの者だろうが……まぁ、試せばわかるか」
王様は側に居た兵士に合図をするとその兵士は側にあった紐を引いた。
分厚いカーテンが開いて厳重に守られた棒のような物がある。
「異世界からの者。こちらに来てこれを抜いてみることはできるか?」
王様は立ち上がって俺をじっと見た。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる