恋なんて必要ないけれど

バスケだろ

3

　予選後、月、水、金の夕練は県大会に行く女バスにコートを譲っていた。
　そして、今週末はいよいよ県大会を迎えるため今週は全て譲って外で筋トレをすることにした俺たち男バスだが、やはり物足りなくて動いたのはトモ。
　ウエ先輩に連絡したらしく、そのままハナ以外の二年とリキ、ヒサ、ヨッシーで先輩の家のショップに向かう。

「十九時からは予約あるから十五分前には終われよ」

　笑って出ていったウエ先輩に頭を下げて振り返ると、トモはグーを出して笑った。
　そのままトモ、ダイ、ヒサ、俺でじゃんけんして分かれるとユウ、コタ、リキ、ヨッシーも分かれたらしくリキがコタを引き連れてパーを振り回す。

「しゃっ！やろーぜっ！」

　センターラインを挟んで俺、トモ、コタ、リキが並び、ダイ、ヒサ、ユウ、ヨッシーが並んだ。

「じゃーんけーん……」

　トモが勢いよく拳を出すと、そのままダイが応じる。

「っしゃ！マイボール～っ！」

　笑うトモがコートの外に出ると、舌打ちをするダイの肩をユウが叩いてそっちもディフェンスについた。