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マジかっ!!
さおさんには敵わない
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「さおさん!大好き!」
「私もよ」
「え!?」
まさかそんなすんなり言われるなんて思わなくて俺が固まる。
「何でいちいち驚く訳?」
ちょっと口を尖らせたさおさんを見て、俺は思いっきり抱きついた。
「いや、嬉しいじゃん!」
何か……やけに照れくさい。自分で言うのとは違って幸せ過ぎると実感する。
「あ、今日、基晴ん家にみんな集まるから来いって連絡あったよ?」
思い出したようにさおさんが顔を上げて俺はそのおでこにくっついて目を閉じた。
「え?竜太くんとか春馬くんなんて久々じゃない?」
「そう!だから、終わったらすぐ来いって」
さおさんの手が伸びてきて俺の後頭部を撫でられる。
それがやけに気持ちよくてそのまま目を閉じていたんだけど……ん?
「え?……結構経ってるよね?」
「いいでしょ?別に」
顔を上げると、さおさんはしれっと言って笑った。
「……なら、このまま行かないで2人でどっか行かない?」
「バスケやった後でいいじゃない」
「前も汗かいてるから嫌だって言った」
「じゃあ、嫌ってことで」
「……襲うよ?」
「基晴はそんなことしないでしょ?」
にっこり笑われて俺は唸ることしかできない。
本当、さおさんには敵わない。
「私もよ」
「え!?」
まさかそんなすんなり言われるなんて思わなくて俺が固まる。
「何でいちいち驚く訳?」
ちょっと口を尖らせたさおさんを見て、俺は思いっきり抱きついた。
「いや、嬉しいじゃん!」
何か……やけに照れくさい。自分で言うのとは違って幸せ過ぎると実感する。
「あ、今日、基晴ん家にみんな集まるから来いって連絡あったよ?」
思い出したようにさおさんが顔を上げて俺はそのおでこにくっついて目を閉じた。
「え?竜太くんとか春馬くんなんて久々じゃない?」
「そう!だから、終わったらすぐ来いって」
さおさんの手が伸びてきて俺の後頭部を撫でられる。
それがやけに気持ちよくてそのまま目を閉じていたんだけど……ん?
「え?……結構経ってるよね?」
「いいでしょ?別に」
顔を上げると、さおさんはしれっと言って笑った。
「……なら、このまま行かないで2人でどっか行かない?」
「バスケやった後でいいじゃない」
「前も汗かいてるから嫌だって言った」
「じゃあ、嫌ってことで」
「……襲うよ?」
「基晴はそんなことしないでしょ?」
にっこり笑われて俺は唸ることしかできない。
本当、さおさんには敵わない。
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