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待つよ
カップルみたいじゃね?
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包みをとりあえず持って手に付けるように促すと、さおさんは真っ白のファーが付いたアイスブルーの手袋を手に付けてじっとこっちを見てきた。
「そんなん誰かと行くとか嫌だよ。買うとこだって見られなくない」
そっぽを向くと、さおさんはくすくすと笑い出す。
「俺はたださおさんがいつも白いコート着てるから去年はマフラー選んだし、今年はそれに合わせた手袋にしただけ。さおさんの手冷たいし……そんなんじゃ受験の日かじかんで字書けないじゃん」
「基晴くん」
呼ばれて振り向くと、さおさんはにっこりと笑った。
「ありがとう!受験の時つけてく!だから、基晴くんも受験の時に持ってってくれる?」
手にある袋をつつかれて開けようとすると、列が動いて俺はさおさんに腕を引かれる。
「先に参拝して家で開けて!ただの文房具だから」
言われて俺がかばんにしまう間もさおさんは俺の腕を掴んでくれていて……俺はちょっと舞い上がりそうだ。
……これ、カップルみたいじゃね?てか、周りから見たら付き合ってるように見えるんじゃないか?
腕にさおさんが居て距離も近いし、ドキドキは半端ないけど……幸せ!!だろ?
「そんなん誰かと行くとか嫌だよ。買うとこだって見られなくない」
そっぽを向くと、さおさんはくすくすと笑い出す。
「俺はたださおさんがいつも白いコート着てるから去年はマフラー選んだし、今年はそれに合わせた手袋にしただけ。さおさんの手冷たいし……そんなんじゃ受験の日かじかんで字書けないじゃん」
「基晴くん」
呼ばれて振り向くと、さおさんはにっこりと笑った。
「ありがとう!受験の時つけてく!だから、基晴くんも受験の時に持ってってくれる?」
手にある袋をつつかれて開けようとすると、列が動いて俺はさおさんに腕を引かれる。
「先に参拝して家で開けて!ただの文房具だから」
言われて俺がかばんにしまう間もさおさんは俺の腕を掴んでくれていて……俺はちょっと舞い上がりそうだ。
……これ、カップルみたいじゃね?てか、周りから見たら付き合ってるように見えるんじゃないか?
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