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頼む!!
パワーチャージ
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「動けねぇだろ?それで無理に動いて来られてもプッシング。シュートしてればフリースローももらえてラッキー」
「確かに……」
珍しく勇が真面目に聞いている。
「つーか、ユニフォーム変わってんじゃねぇか。その赤カッコいいな。俺らん時なんて謎のオレンジだったのに」
勇を押さえていた竜太くんが立ち上がりながら俺のユニフォームを掴んだ。
「へへ、いいだろー!白の方もデザインこっちに合わせて変わったんだよ?」
「うわっ、ずっりぃ。でも、基晴にはちょっとデカいな」
笑われて俺はムッとする。
「うるさいなぁ!これでもまた身長伸びたんだよ!」
「へーぇ、いくつ?」
竜太くんがにやにやと笑った。
「……156cm」
さおさんより2cm大きくなった。
あの初めて告った冬から5cm伸びてんだぞ!
「まだ30cm差があるな」
竜太くんがデカいんだよ。
笑いながら頭を撫でられて俺は竜太くんを睨みつける。
「ふじ、お前……22cmも小さかったのか」
後ろから聞こえた声に余計イラついた。
「っるせっ!」
てか、また伸びてんじゃねぇよ!
「ははっ!元気だな!次も勝てよ!藤橋たちは今日は女子見に行ってるから……明日は会場一緒だしお前らの応援一緒にするからな!」
言いながら竜太くんは俺の手に何かを乗せた。
塩分チャージの飴?
竜太くんがニヤニヤして指をさすから裏返して見ると……
『頑張れ!』
そこにはさおさんの文字があって、俺はそれをぎゅっと握り締めた。
「確かに……」
珍しく勇が真面目に聞いている。
「つーか、ユニフォーム変わってんじゃねぇか。その赤カッコいいな。俺らん時なんて謎のオレンジだったのに」
勇を押さえていた竜太くんが立ち上がりながら俺のユニフォームを掴んだ。
「へへ、いいだろー!白の方もデザインこっちに合わせて変わったんだよ?」
「うわっ、ずっりぃ。でも、基晴にはちょっとデカいな」
笑われて俺はムッとする。
「うるさいなぁ!これでもまた身長伸びたんだよ!」
「へーぇ、いくつ?」
竜太くんがにやにやと笑った。
「……156cm」
さおさんより2cm大きくなった。
あの初めて告った冬から5cm伸びてんだぞ!
「まだ30cm差があるな」
竜太くんがデカいんだよ。
笑いながら頭を撫でられて俺は竜太くんを睨みつける。
「ふじ、お前……22cmも小さかったのか」
後ろから聞こえた声に余計イラついた。
「っるせっ!」
てか、また伸びてんじゃねぇよ!
「ははっ!元気だな!次も勝てよ!藤橋たちは今日は女子見に行ってるから……明日は会場一緒だしお前らの応援一緒にするからな!」
言いながら竜太くんは俺の手に何かを乗せた。
塩分チャージの飴?
竜太くんがニヤニヤして指をさすから裏返して見ると……
『頑張れ!』
そこにはさおさんの文字があって、俺はそれをぎゅっと握り締めた。
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