17 / 145
あれ?
ねぇよ
しおりを挟む
「俺が藤橋をねぇ……ねぇよ。藤橋も俺もバスケ部キャプテンだから話す機会もあるだけだ」
まだ笑いが収まらない竜太くんは言いながら目元に滲んだ涙を拭う。
泣く程笑ってたのか。
「だって……好きになったらどうしても目で追っちゃうだろ?それで俺だってさおさんが兄貴ばっか見てるの気づいたんだし。……だから……」
「藤橋の気持ちに気づいてる俺も藤橋のこと好きなんじゃねぇかって?」
頷くと、竜太くんは笑いながら俺の額にデコピンをした。
俺は額を押さえて竜太くんを見る。
「高晴と高木がいつまで経ってもくっつかねぇだろ?高晴いつ告んのかなぁ?って見てたら違うとこから高晴に向いてる視線に気づいただけ」
笑いながら竜太くんはグッと伸びをした。
「藤橋参戦なんておもしれぇって思って一緒にバスケすんの誘ってたらまさかのお前も参戦……こんな見事な一方通行ねぇだろ?」
あー、マジで楽しまれていたらしい。
じと目で見てやると、竜太くんは肩をすくめる。
「だから、協力してやってんじゃん。今日だって学年3位の春馬と10位の俺が勉強教えてやるって連れて来てんだぞ?」
にやりと笑って竜太くんは立ち上がった。
「おら!早く来い」
手を伸ばされて俺もその手を握って立ち上がる。
まだ笑いが収まらない竜太くんは言いながら目元に滲んだ涙を拭う。
泣く程笑ってたのか。
「だって……好きになったらどうしても目で追っちゃうだろ?それで俺だってさおさんが兄貴ばっか見てるの気づいたんだし。……だから……」
「藤橋の気持ちに気づいてる俺も藤橋のこと好きなんじゃねぇかって?」
頷くと、竜太くんは笑いながら俺の額にデコピンをした。
俺は額を押さえて竜太くんを見る。
「高晴と高木がいつまで経ってもくっつかねぇだろ?高晴いつ告んのかなぁ?って見てたら違うとこから高晴に向いてる視線に気づいただけ」
笑いながら竜太くんはグッと伸びをした。
「藤橋参戦なんておもしれぇって思って一緒にバスケすんの誘ってたらまさかのお前も参戦……こんな見事な一方通行ねぇだろ?」
あー、マジで楽しまれていたらしい。
じと目で見てやると、竜太くんは肩をすくめる。
「だから、協力してやってんじゃん。今日だって学年3位の春馬と10位の俺が勉強教えてやるって連れて来てんだぞ?」
にやりと笑って竜太くんは立ち上がった。
「おら!早く来い」
手を伸ばされて俺もその手を握って立ち上がる。
15
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
神代永遠とその周辺
7番目のイギー
青春
普通のJKとは色々とちょっとだけ違う、神代永遠(かみしろとわ)、17歳。それは趣味だったり洋服のセンスだったり、好みの男子だったり。だけどそれを気にすることもなく、なんとなく日常を面白おかしく過ごしている。友達や趣味の品、そして家族。大事なものを当たり前に大事にする彼女は、今日もマイペースにやりたいことを気負うことなく続けます。
光のもとで1
葉野りるは
青春
一年間の療養期間を経て、新たに高校へ通いだした翠葉。
小さいころから学校を休みがちだった翠葉は人と話すことが苦手。
自分の身体にコンプレックスを抱え、人に迷惑をかけることを恐れ、人の中に踏み込んでいくことができない。
そんな翠葉が、一歩一歩ゆっくりと歩きだす。
初めて心から信頼できる友達に出逢い、初めての恋をする――
(全15章の長編小説(挿絵あり)。恋愛風味は第三章から出てきます)
10万文字を1冊として、文庫本40冊ほどの長さです。
あの夏の歌を、もう一度
浅羽ふゆ
青春
中学二年生の朝丘蛍は、ある日父親から転勤でこの町を引っ越さなければ鳴らない事を告げられる。
引っ越し先は「ど」が付く程田舎の村で、家は平屋。
何故か意気揚々と荷物を開ける父をよそに蛍は何とも言えない居心地の悪さを感じていた。
一学年一クラスという小さな学校だったが、転校初日からやたらと絡んで来る隣の席のカズや、その幼なじみのユキを初め、過干渉なクラスメイトのおかげで変に外れる事無く、すんなり馴染む事が出来た。
そうして都会と田舎の違いにカルチャーショックを受けながらも何とか毎日を過ごしていた蛍は八月の終わりに村を上げてのお祭りがある事。そして、蛍の学年はそこで伝統の合唱を披露する事を知る。
クラスで唯一ピアノを弾ける蛍は伴奏に抜擢され、カズは指揮者に抜擢されるがーーーー?
―ーーー失ったものをとりもどすための夏が、今はじまる。
女神と共に、相談を!
沢谷 暖日
青春
九月の初め頃。
私──古賀伊奈は、所属している部活動である『相談部』を廃部にすると担任から言い渡された。
部員は私一人、恋愛事の相談ばっかりをする部活、だからだそうだ。
まぁ。四月頃からそのことについて結構、担任とかから触れられていて(ry
重い足取りで部室へ向かうと、部室の前に人影を見つけた私は、その正体に驚愕する。
そこにいたのは、学校中で女神と謳われている少女──天崎心音だった。
『相談部』に何の用かと思えば、彼女は恋愛相談をしに来ていたのだった。
部活の危機と聞いた彼女は、相談部に入部してくれて、様々な恋愛についてのお悩み相談を共にしていくこととなる──
黒柳悦郎は走ったり走らなかったりする
織姫ゆん
青春
普通の高校生黒柳悦郎は走ったり走らなかったりする。
朝は幼馴染に起こされたり、ちびっこ優等生にぐふふと笑われたり、ポンコツ担任がやらかしたり、許嫁を名乗る転入生が現れたり。何か起きそうで何も起きない。
そんな日常。
おもいでにかわるまで
名波美奈
青春
失恋した時に読んで欲しい物語です。
高等専門学校が舞台の王道純愛青春ラブストーリーです。
第一章(主人公の水樹が入学するまで)と第二章(水樹が1年生から3年生まで)と第三章と第四章(4年生、5年生とその後)とで構成されています。主人公の女の子は同じですが、主に登場する男性が異なります。
主人公は水樹なのですが、それ以外の登場人物もよく登場します。
失恋して涙が止まらない時に、一緒に泣いてあげたいです。
王室の醜聞に巻き込まれるのはごめんです。浮気者の殿下とはお別れします。
あお
恋愛
8歳の時、第二王子の婚約者に選ばれたアリーナだが、15歳になって王立学園に入学するまで第二王子に会うことがなかった。
会えなくても交流をしたいと思って出した手紙の返事は従者の代筆。内容も本人が書いたとは思えない。
それでも王立学園に入学したら第二王子との仲を深めようとしていた矢先。
第二王子の浮気が発覚した。
この国の王室は女癖の悪さには定評がある。
学生時代に婚約破棄され貴族令嬢としての人生が終わった女性も数知れず。
蒼白になったアリーナは、父に相談して婚約を白紙に戻してもらった。
しかし騒ぎは第二王子の浮気にとどまらない。
友人のミルシテイン子爵令嬢の婚約者も第二王子の浮気相手に誘惑されたと聞いて、友人5人と魔導士のクライスを巻き込んで、子爵令嬢の婚約者を助け出す。
全14話。
番外編2話。第二王子ルーカスのざまぁ?とヤンデレ化。
タイトル変更しました。
前タイトルは「会ってすぐに殿下が浮気なんて?! 王室の醜聞に巻き込まれると公爵令嬢としての人生が終わる。婚約破棄? 解消? ともかく縁を切らなくちゃ!」。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる