王様とお妃様は今日も蜜月中~一目惚れから始まる溺愛生活~

花乃 なたね

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三十一話 色々な愛のかたち

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 元の服装に着替えたリノンと共に、エリーズは彼女の住まい――コルテウス家の屋敷に向かった。屋敷の使用人にローヴァンが戻ったら王妃が来ていると伝えて欲しいと頼み、リノンと共に応接間でその時を待つ。
 日は既に暮れかかっている。浮かない顔のまま長椅子に座るリノンをエリーズは隣で支えるようにして寄り添った。
 しばらく経ったところで、部屋の外に足音が響いた。向かってくる靴音はどんどん速く大きくなり、やがて止まったかと思うと応接間の扉が叩かれる。エリーズが入室を許可すると、甲冑を着た人物が姿を現した。

「王妃殿下、どうなされたのですか。私にご用がおありだと伺っておりますが」

 急な王妃の訪問に驚いてはいるものの、相変わらずローヴァンの物腰は丁寧だ。エリーズは背筋を伸ばし、テーブルを挟んだ向かいの長椅子を示した。

「ローヴァンさん、そちらにおかけ下さい」

 エリーズの態度がいつもの柔和なものではないこと、妻のリノンが膝の上に手を乗せて肩を縮めていることに、ローヴァンもただごとではないとすぐに気づいたらしい。つけていた外套がいとうを脱ぐこともせずさっと長椅子まで移動し、一礼して浅く腰かけた。
 前置きは無しに、エリーズは切り出した。
 
「ローヴァンさん、リノンに黙って女性の方と会っていらっしゃいますね?」
「えっ……」

 ローヴァンが目を丸くする。畳みかけるようにエリーズは続けた。

「三日前に城下町のお店の中で、知らない女性と楽しそうにお話するあなたの姿をリノンが見たそうです。そして今日、わたしも一緒にその場所まで行って……この目で見ました。同じように、その女性にお会いするあなたを」

 ローヴァンはたじろいだ様子を見せた。強く動揺しているのか、手を額まで持っていき青色の髪を撫でつけるような仕草をする。

「……まさか見られていたとは」

 呟くように言い、彼は斜め向かいに座る妻の方に目を向けた。リノンが視線を逸らしうつむく。

「ローヴァンさん、あなたがヴィオルのことをずっと支えてくださっているのは分かっています。ですがご自身の家族を顧みることができない方を、わたしは信用することができません。リノンは、あなたの行いにとても傷ついているのです」

 ローヴァンの目を真っすぐ見つめ、エリーズは毅然きぜんとした態度で言葉を紡ぎ続ける。

「あなたが浮気をなさっているのでしたら、わたしは許せません」
「いいえ、王妃殿下」

 きっぱりとした口調でローヴァンは答えた。先ほどの戸惑ったような表情はすでに無く、いつもの冷静さを取り戻している。

「我が妻に相応しい女性はリノンを置いて他にはいません。この先もずっと、それは変わることがない真実です」

 だったらあの女性は誰なのですか、とエリーズが聞く前に、ローヴァンは外套の内側に手を入れ、取り出したものをテーブルの上に置いた。つやつやしたなめし革が張られた箱だった。

「王妃殿下の仰る通り、私はとある女性の元に通っておりました。それは、これを手に入れるためです……リノン、それを開けてくれ」

 ローヴァンに言われ、リノンがおずおずと箱に手を伸ばす。箱のふたを開けて出てきたのは――硬貨のように丸い形の銀に、翼を広げた鳥の姿を透かし彫りにした飾りを使ったペンダントだった。鳥の目には、小さな青い宝石が埋め込んである。
 エリーズは驚いてローヴァンの顔を見た。
 
「これは……」
「ヴィオルと王妃殿下のことを見ていて思ったのです。私は自分の妻……リノンに、面と向かって愛を伝えたことがどれほどあっただろうかと」

 ローヴァンは静かに話し続ける。

「リノンを愛していない訳では決してなかったのです。ただ私が、恥ずかしながらこういったことが不得手で……このままではいけないと思い立ち、何か贈り物をしようと訪ねたのが装飾品を扱う工房でした。世界に一つのものを作るべくそこの女性職人と何度も話し合うために通い詰めていたのです」

 エリーズとリノンが見た、ローヴァンと話す美しい女性は装飾品を扱う職人だった――ローヴァンの話しぶりは嘘をついている人間のそれではないが、エリーズにはに落ちない点がまだあった。

「ローヴァンさん、その方ととても楽しそうにお話されていましたよね? 普段、あまり見せて下さらないくらいの笑顔で……」
「ああ、その、それは……」

 ローヴァンは口ごもりながら頬をかいた。

「妻に渡す贈り物を作って欲しいとその職人に頼んだところ、最高の品を作るための参考にしたいからとリノンのことをあれこれ聞かれたのです。どういう性格だとか、どんな物が好きかとか、印象に残っている思い出なども……随分と聞き上手な職人だったもので、色々とそれらを話しているうちに……そういう顔になっていたのかと」
「最近、リノンとお話しているときのローヴァンさんはどこか上の空だったとも聞いていますけれど……」
「……贈り物を注文したのは良かったのですが、いざ完成品ができた時にどんな風にリノンへ渡せばいいか迷ってしまって……顔を合わせる度にどうすればいいものかと考えてしまっていたせいでしょう」

 話しながら、ローヴァンの顔がみるみるうちに赤くなっていく。

「ああ、そんな……」

 ローヴァンは最初から浮気とは対極のことを考えていた――すべてを理解したエリーズは、がばっと彼に頭を下げた。

「ローヴァンさん、申し訳ございません! わたし、とてもひどい勘違いを」

 ローヴァンが慌てて身を乗り出す。
 
「王妃殿下、どうぞお顔を上げてください。すべての責任は私にあります。リノンのためにここまでしてくださったこと、むしろ感謝をさせてください」

 彼はそう言うと、呆然とした様子のリノンの方を向いた。

「リノン、今話したことがすべてだ。お前には散々苦労をかけているが、それでも明るい様子に俺はいつも助けられている。こんな形で渡すことになるとは思わなかったのだが……お前にぴったり合うものを用意したつもりだ。それを、受け取ってくれるか」
「う……うぁ……」

 リノンの肩が少し震えたかと思うと、大粒の涙が両方の目から零れだす。夫が浮気をしているかもしれないとエリーズに相談してから今まで、彼女はずっと泣かなかった。緊張の糸がすべて切れたようだ。

「あたし、あたし……うええぇん」
 
 泣きじゃくる妻にローヴァンは一瞬ぎょっとした様子だったが、すぐになだめに入った。
 
「おい泣くなリノン、王妃殿下の前だ」
「……いえ、いいんです」

 エリーズは静かに言い、リノンの方に身を寄せて、肩を抱き寄せた。

「リノン、よく頑張ったわ……ね、せっかくローヴァンさんがあなたのために用意したものよ。つけて見せてあげましょう?」

 子供をあやすようにそっと肩を叩きながらエリーズが言うと、リノンはしゃくり上げながらも頷いて、テーブルの上に置かれたままのペンダントに手を伸ばした。彼女がそれを首にかけると、鳥の目にあしらわれた青い宝石が淡く光った。

「あなたによく似合っているわ」

 まだ涙は残っているが、リノンの口元に笑みが浮かぶ。それを見たローヴァンはほっとしたような表情を見せ、さっと立ち上がった。

「王妃殿下、もうお戻りにならなければ。私がお送り致します。馬車を表まで呼びますのでお待ちを」
「ローヴァン、あたしが」

 本来ならばエリーズに付き添うのはリノンの役目だが、ローヴァンはそれを制した。
 
「お前は待機だ。食事の時間までにきちんと泣き止め」

 そう言い残し、ローヴァンは部屋を出て行った。

***

「へぇ……そんなことがあったとはね」

 その夜、寝室で今日エリーズが見聞きしたことを話し終えると、ヴィオルはふっと笑みを浮かべ、昔を懐かしむような遠い目をした。

「僕も人のことは言えないけれど、ローヴァンもなかなか結婚しなかったんだ。立候補者ならたくさんいたんだよ? 家柄は決して悪くないし、ああいう雰囲気の男はいつでも一定の需要がある。でも、彼は子供の頃から騎士として強くなることばかり考えて生きてきた分、女性にあんまり免疫がなくてね。僕が知らず知らずの内に追い詰めていたのかもしれないな」

 だから、と彼は続けた。

「彼が結婚相手としてリノンを連れてきた時、すごく安心したんだ。彼女は我が国の貴族女性たちとは真反対だけれど、ローヴァンのことを何があっても絶対に支えてくれるだろう、って思えたから。結果として、君のことも任せられる優秀な女性騎士を迎えられた訳だしね」
「リノンもローヴァンさんも、とっても幸せね」
「そうだね……僕たちも負けてられないな」

 ヴィオルはエリーズを抱き寄せ、腕の中に収めた。

「いくら優秀な近衛騎士といえど、王国一の仲良し夫婦の座を簡単には渡せないよ。だから……もっと仲良しになろう?」

 エリーズの顔中に、夫の優しい口づけが降り注ぐ。うっとりとそれを受け入れながら、エリーズは一番の親友のことを思った。
 彼女も今、最愛の人と幸せなひと時を過ごせていますように――

***

 時を同じくする頃、コルテウス邸の夫婦の寝室にて。リノンは一人で寝台に腰かけて、首から下げた鳥の透かし彫りを眺めていた。鳥の目にはめられた青い宝石はリノンの愛する人の髪と目の色と同じで、見ていると自然に口元が緩む。

「なんだ、まだ寝ていなかったのか」

 夜着をまとったローヴァンが現われ、リノンの隣に腰を下ろす。寝台がきしむ小さな音がした。

「寝れないよ。嬉しくて胸がいっぱいで……どうにかなっちゃいそう」
「……気に入ってもらえたなら何よりだ」
「うん。本当にありがとう。もう一生外さない」

 そう言ってリノンは頭をローヴァンの肩にことりと乗せた。

「……寝る時は外せ。お前の寝相では首が締まるぞ」
「うー。じゃあ今日だけつけたまま寝る」

 ローヴァンはそれ以上何も言わなかった。少しの間、沈黙が流れる。

「……ローヴァン、ごめんね」

 夫の肩にもたれたまま、リノンはぽつりと言った。

「なぜ謝る?」
「ローヴァンが浮気なんてするはずないって、そもそもそんなことできる人じゃないって分かってたはずなのにさ……一度疑っちゃったら、どんどん悪い方向にばっかり考えて……旦那さんを信じないなんて、奥さんとしてあり得ないもん。ごめんなさい」
「いい。気にするな。悪いのはお前が疑いを持つようなやり方しかできなかった俺だ。俺のほうこそ辛い思いをさせてすまなかった」

 大きな手がリノンの肩を包む。

「お前が今よりもっと幸せだと思えるよう努める。だから……この先も俺のそばにいてくれ」
「……お喋りで落ち着きがなくて、大雑把おおざっぱなあたしでもいいの?」
「俺はそのリノンといる時が一番落ち着く。俺だって不器用で、女性の喜ばせ方なぞまともに知らない人間だ」
「それでいいんだよ、あたしの喜ばせ方はちゃんと知ってるもん。真面目で優しいあたしの大好きな旦那さん……嫌だって言われてもあたし離れない」

 リノンは腕を伸ばし、国王を、ひいては民を守るため厳しい鍛錬に耐え抜いてきた体にぎゅっと抱き着いた。

「……王妃殿下がいてくださって良かったな」

 妻を抱きしめ返し、ローヴァンが呟くように言う。初めて目にした、エリーズが怒りを見せる姿。それは自分のためではなく、リノンのためだった。

「そうだよね。本当にエリーズにはいくら感謝してもしきれないよ。真っすぐで優しくて純粋で、あんなに素敵な子はいない」
「話を振っておいて悪いが、王妃殿下の話はそこまでにしてくれ」

 リノンがきょとんとしてローヴァンの顔を見ると、彼はばつが悪そうな顔をしていた。

「……どうやら、俺はヴィオルの良くないところも吸収してしまったらしい」
「どういうこと?」
「今、お前の関心が俺以外の人間に向いていることがどうにも許容できん……たとえそれが王妃殿下であってもだ」
「え、それって」

 最後まで言い切らないうちに、リノンの唇は夫のそれで塞がれた。急で驚きながらも力を抜いて彼に身を委ねると、そのまま寝台の上に押し倒される。
 唇を離してリノンの顔を見降ろすローヴァンの瞳が、部屋に灯された蝋燭ろうそくの光を受けて燃えているように見えた。

「あは、ローヴァンなんだかギラギラしてる……かっこいい」
「……あまりあおるな。加減がきかなくなる」

 リノンは笑って手を伸ばし、彼の唇を指ですっとなぞった。

「望むところ」
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