25 / 42
二十五話 美しくも強き淑女
しおりを挟む
ヴィオルが用を終えるのを待つ間、エリーズは特に予定がなければリノンとお喋りに興じることが多い。
いつもは二人だが、今日はリノンが夫のローヴァンを引っ張ってきた。陛下が部屋にこもっているならやることがなくて暇だからということらしい。
そういった場合彼は剣の鍛錬に励むようだが、いつも訓練ばっかりだったら頭の中まで筋肉になるよと妻に言われたようで大人しくエリーズの私室までやって来た。
いささか申し訳ない気はするが、エリーズは彼と話せるのが嬉しかった。ヴィオルが公務に出かける際、ローヴァンは必ず同行するためエリーズとも行動を共にする機会はあるが、雑談する暇まではない。彼は真面目な人物のため尚更だ。
甲冑を着込んだローヴァンは椅子に浅く腰掛けた。何かあった際、即座に対応するための心得だという。
「ローヴァンさん、わざわざ来て頂いてありがとうございます」
「いえ、こちらこそ機会を設けて頂いて有り難い。こいつへの苦情があるなら今、私が全てお聞きします」
彼はそう言って右隣に座るリノンを見やった。
「ちょっとぉ、あたしが問題起こしてるって決めつけないでよ、しっかりやってるよ! ね、エリーズ、そうだよね?」
わぁわぁとまくしたてるリノンに、ローヴァンはそういう所だ、と呟いて口の端を吊り上げた。
「ええ、大丈夫よリノン」
エリーズは堪えきれない笑い声を漏らしながら言った。二人のやり取りは面白く、心が和む。仲が良いのがとても伝わってくる。
リノンへの苦情の代わりに、エリーズはグローリエのことについて二人に聞いてみることにした。
「あたしは挨拶くらいしかしたことないんだけど……すっごい綺麗だよねあの人。しかもめちゃくちゃ良い匂いするの」
「エーデルバルト家は我がコルテウス家とも懇意にしております。グローリエ様は昔から芯が強く聡明な方で、ヴィオルでも言い負かされる時が度々ありますよ」
――エーデルバルト家
エリーズの脳裏にある光景がよぎる。それはヴィオルとの出会いの直前。初めて行った夜会で小耳に挟んだ、国王の噂話――
(エーデルバルト公女殿下との縁談も結局お流れになってしまいましたしね)
「……あ」
ようやく思い出した。エーデルバルト家の名を聞いたときのことを。エーデルバルト公爵の子はグローリエ一人だけ。つまり彼女は――
小さく声を漏らしたエリーズのことを、リノンもローヴァンも不思議そうに見ている。ローヴァンなら知っているだろうか。エリーズは彼に質問をぶつけた。
「グローリエ様は、ヴィオルとの縁談が持ち上がっていた方なのですか?」
「えっ、そうなの!?」
リノンは初耳らしく、驚いて身を乗り出した。ローヴァンが目を瞬かせ、神妙な面持ちに変わる。
「王妃殿下、どちらでその話を?」
「直接言われた訳ではないのです。わたしとヴィオルが初めて会った夜会で、お客様たちがお話ししているのを偶然聞いただけで……それもたった今まで忘れていました」
「……確かに、お二人の間に縁談が持ち上がったことはあります」
はへぇー、とリノンが気の抜けるような息を漏らす。ですが、とローヴァンは続けた。
「貴い身分の者とあれば縁談が来るのは当たり前のことです。それも複数。ヴィオルにとってもグローリエ様にとっても、そのうちの一つだったに過ぎません」
「そうなのですね……」
エリーズの顔が少し曇ったことに気づいたのだろうリノンが、エリーズの肩にそっと手を置いた。
「大丈夫だよ、エリーズ。あたしもそこまで詳しくないけど……貴族同士の縁談って、本人らの意思は二の次だって話だし」
「そうですよ、王妃殿下。私は昔からあの二人を見てきましたが男女の仲でいたことは一度もありません」
「……ええ、それは分かっています」
先日、エリーズはもう見ることのないと思っていた母の形見をヴィオルから渡されると共に、彼の真摯な想いを聞いた。それ以来、夫の愛を疑うことは絶対にしないと心に誓っている。
普通の夫婦ならそれだけで十分だろう。だが、ヴィオルは国王でエリーズは彼の妃だ。国母としてより相応しい人物は誰かと考えた時――エリーズはグローリエに勝てる自信がなかった。彼女は病床の父に代わり、公爵家の責務を果たす立派な女性だ。それに比べてエリーズは、政についてはほぼ机上で学んだ知識しか持っていない。ヴィオルや彼の周りが皆揃って優秀なためエリーズの出る幕はないとはいえ、いざヴィオルの身に何かあった時、何も対処ができないのでは王妃とはいえないのではないか。
他の貴族たちも表向きはエリーズを王妃として扱ってくれているが、実は皆グローリエの方が王妃になるべきだったと思っているのではないか――
「王妃殿下、ご心配には及びません。貴女はご自身のお役目を立派に果たしておられます」
エリーズの心を読み取ったのか、ローヴァンが穏やかに声をかける。
「そうそう! あの陛下の手綱を握って、更には鉄仮面のジギスさんまで手懐けちゃうんだからエリーズはすごいよ」
「ありがとう。リノン、ローヴァンさん」
王妃としての生活に不安の種は今もあるが、勇気づけてくれる者がいることは幸せだ。エリーズは彼らに微笑んでみせた。
***
王城の奥まった場所にある客間にて、ヴィオルはテーブルを挟みグローリエと向かい合っていた。
王家に次ぐほどの力を持つエーデルバルト公爵家がヴィオルの命で目を光らせているお陰で、私利私欲のために権力を振りかざし弱き者から過剰に搾取したり、不正に手を出す王国貴族たちはここ十年の間でぐっと少なくなった。状況を共有するため以前から幾度となく設けられてきたこの場も、話をする時間は回を追うごとに短くなっている。
公女グローリエは国王に負けず劣らず忙しい身だが、ヴィオルにはもう一つ話しておきたいことがあった。
「グローリエ……エリーズのことだけれど」
彼女の眉根がわずかに寄ったのに気づいたが、ヴィオルは構わず話し続けた。
「仲良くしてあげて欲しい。あの子には君のような存在も必要だ」
グローリエの灰色の双眸が細められる。それが同意を示すものではないというのは、幼馴染のヴィオルにはすぐ分かった。
「わたしに使用人上がりの王妃様の面倒を見ろというの?」
「そんな言い方はしないでくれ。エリーズは使用人ではない。立派な家に生まれた女性だ」
「とは言っても伯爵令嬢でしょう。国王の妻に相応しい身分ではないわ」
弦楽器の旋律にも似た声で紡がれる言葉は、研ぎ澄まされた刃のような鋭さをもってヴィオルに突き刺さる。
「貴方、自分が何をしたか分かっている? どこからの求婚も受け入れなかった紫水晶の君がぽっと出の娘を娶るなんて、そんなものはおとぎ話だからこそ美談で終わるのよ」
「事情は君の耳にも入っているだろう。あの日僕があの子を見つけていなかったら、今頃は屑共の慰み者になっていた」
それを思うと、未だにヴィオルの腹の内ではどす黒い感情が渦を巻く。
「助けたのが間違いだとは言わないわ。ただ、結婚する以外にも手段はあったでしょう」
「……好きになったんだ。どうしても、僕の傍にいて欲しかった。エリーズは僕の光だ」
グローリエの表情は険しいままだ。すぐに良い返事を貰えないだろうことはヴィオルも重々承知していた。その美貌と教養の高さからアルクレイド王国貴族の女性たちの頂点に立っているといっても過言ではない彼女は、たとえ王の命令であろうと己が納得しなければ実行に移すことはない。その芯の強さはヴィオルにとって、最も評価するべきと同時に扱いに難儀する点だ。
「ヴィオル、あなたはこのアルクレイドの国王なのよ」
「誰よりも、僕自身が一番それを分かっている」
ヴィオルとて一歩も引くつもりはない。エリーズは今や立派な淑女だ。しかし今後のことを思えば、グローリエのような手本となる存在が必要になる。
しばしの沈黙の後、グローリエは小さく息をついた。
「まあ、今更離縁をされても余計に面倒なだけだものね」
「……公爵にも君にも、僕はとても世話になっている。その上でこんなことを頼むのは本当に申し訳ないと思っているよ。恨むなら僕だけを恨んでくれ」
この通りだ、と頭を下げる国王を、グローリエは静かに見つめていた。
いつもは二人だが、今日はリノンが夫のローヴァンを引っ張ってきた。陛下が部屋にこもっているならやることがなくて暇だからということらしい。
そういった場合彼は剣の鍛錬に励むようだが、いつも訓練ばっかりだったら頭の中まで筋肉になるよと妻に言われたようで大人しくエリーズの私室までやって来た。
いささか申し訳ない気はするが、エリーズは彼と話せるのが嬉しかった。ヴィオルが公務に出かける際、ローヴァンは必ず同行するためエリーズとも行動を共にする機会はあるが、雑談する暇まではない。彼は真面目な人物のため尚更だ。
甲冑を着込んだローヴァンは椅子に浅く腰掛けた。何かあった際、即座に対応するための心得だという。
「ローヴァンさん、わざわざ来て頂いてありがとうございます」
「いえ、こちらこそ機会を設けて頂いて有り難い。こいつへの苦情があるなら今、私が全てお聞きします」
彼はそう言って右隣に座るリノンを見やった。
「ちょっとぉ、あたしが問題起こしてるって決めつけないでよ、しっかりやってるよ! ね、エリーズ、そうだよね?」
わぁわぁとまくしたてるリノンに、ローヴァンはそういう所だ、と呟いて口の端を吊り上げた。
「ええ、大丈夫よリノン」
エリーズは堪えきれない笑い声を漏らしながら言った。二人のやり取りは面白く、心が和む。仲が良いのがとても伝わってくる。
リノンへの苦情の代わりに、エリーズはグローリエのことについて二人に聞いてみることにした。
「あたしは挨拶くらいしかしたことないんだけど……すっごい綺麗だよねあの人。しかもめちゃくちゃ良い匂いするの」
「エーデルバルト家は我がコルテウス家とも懇意にしております。グローリエ様は昔から芯が強く聡明な方で、ヴィオルでも言い負かされる時が度々ありますよ」
――エーデルバルト家
エリーズの脳裏にある光景がよぎる。それはヴィオルとの出会いの直前。初めて行った夜会で小耳に挟んだ、国王の噂話――
(エーデルバルト公女殿下との縁談も結局お流れになってしまいましたしね)
「……あ」
ようやく思い出した。エーデルバルト家の名を聞いたときのことを。エーデルバルト公爵の子はグローリエ一人だけ。つまり彼女は――
小さく声を漏らしたエリーズのことを、リノンもローヴァンも不思議そうに見ている。ローヴァンなら知っているだろうか。エリーズは彼に質問をぶつけた。
「グローリエ様は、ヴィオルとの縁談が持ち上がっていた方なのですか?」
「えっ、そうなの!?」
リノンは初耳らしく、驚いて身を乗り出した。ローヴァンが目を瞬かせ、神妙な面持ちに変わる。
「王妃殿下、どちらでその話を?」
「直接言われた訳ではないのです。わたしとヴィオルが初めて会った夜会で、お客様たちがお話ししているのを偶然聞いただけで……それもたった今まで忘れていました」
「……確かに、お二人の間に縁談が持ち上がったことはあります」
はへぇー、とリノンが気の抜けるような息を漏らす。ですが、とローヴァンは続けた。
「貴い身分の者とあれば縁談が来るのは当たり前のことです。それも複数。ヴィオルにとってもグローリエ様にとっても、そのうちの一つだったに過ぎません」
「そうなのですね……」
エリーズの顔が少し曇ったことに気づいたのだろうリノンが、エリーズの肩にそっと手を置いた。
「大丈夫だよ、エリーズ。あたしもそこまで詳しくないけど……貴族同士の縁談って、本人らの意思は二の次だって話だし」
「そうですよ、王妃殿下。私は昔からあの二人を見てきましたが男女の仲でいたことは一度もありません」
「……ええ、それは分かっています」
先日、エリーズはもう見ることのないと思っていた母の形見をヴィオルから渡されると共に、彼の真摯な想いを聞いた。それ以来、夫の愛を疑うことは絶対にしないと心に誓っている。
普通の夫婦ならそれだけで十分だろう。だが、ヴィオルは国王でエリーズは彼の妃だ。国母としてより相応しい人物は誰かと考えた時――エリーズはグローリエに勝てる自信がなかった。彼女は病床の父に代わり、公爵家の責務を果たす立派な女性だ。それに比べてエリーズは、政についてはほぼ机上で学んだ知識しか持っていない。ヴィオルや彼の周りが皆揃って優秀なためエリーズの出る幕はないとはいえ、いざヴィオルの身に何かあった時、何も対処ができないのでは王妃とはいえないのではないか。
他の貴族たちも表向きはエリーズを王妃として扱ってくれているが、実は皆グローリエの方が王妃になるべきだったと思っているのではないか――
「王妃殿下、ご心配には及びません。貴女はご自身のお役目を立派に果たしておられます」
エリーズの心を読み取ったのか、ローヴァンが穏やかに声をかける。
「そうそう! あの陛下の手綱を握って、更には鉄仮面のジギスさんまで手懐けちゃうんだからエリーズはすごいよ」
「ありがとう。リノン、ローヴァンさん」
王妃としての生活に不安の種は今もあるが、勇気づけてくれる者がいることは幸せだ。エリーズは彼らに微笑んでみせた。
***
王城の奥まった場所にある客間にて、ヴィオルはテーブルを挟みグローリエと向かい合っていた。
王家に次ぐほどの力を持つエーデルバルト公爵家がヴィオルの命で目を光らせているお陰で、私利私欲のために権力を振りかざし弱き者から過剰に搾取したり、不正に手を出す王国貴族たちはここ十年の間でぐっと少なくなった。状況を共有するため以前から幾度となく設けられてきたこの場も、話をする時間は回を追うごとに短くなっている。
公女グローリエは国王に負けず劣らず忙しい身だが、ヴィオルにはもう一つ話しておきたいことがあった。
「グローリエ……エリーズのことだけれど」
彼女の眉根がわずかに寄ったのに気づいたが、ヴィオルは構わず話し続けた。
「仲良くしてあげて欲しい。あの子には君のような存在も必要だ」
グローリエの灰色の双眸が細められる。それが同意を示すものではないというのは、幼馴染のヴィオルにはすぐ分かった。
「わたしに使用人上がりの王妃様の面倒を見ろというの?」
「そんな言い方はしないでくれ。エリーズは使用人ではない。立派な家に生まれた女性だ」
「とは言っても伯爵令嬢でしょう。国王の妻に相応しい身分ではないわ」
弦楽器の旋律にも似た声で紡がれる言葉は、研ぎ澄まされた刃のような鋭さをもってヴィオルに突き刺さる。
「貴方、自分が何をしたか分かっている? どこからの求婚も受け入れなかった紫水晶の君がぽっと出の娘を娶るなんて、そんなものはおとぎ話だからこそ美談で終わるのよ」
「事情は君の耳にも入っているだろう。あの日僕があの子を見つけていなかったら、今頃は屑共の慰み者になっていた」
それを思うと、未だにヴィオルの腹の内ではどす黒い感情が渦を巻く。
「助けたのが間違いだとは言わないわ。ただ、結婚する以外にも手段はあったでしょう」
「……好きになったんだ。どうしても、僕の傍にいて欲しかった。エリーズは僕の光だ」
グローリエの表情は険しいままだ。すぐに良い返事を貰えないだろうことはヴィオルも重々承知していた。その美貌と教養の高さからアルクレイド王国貴族の女性たちの頂点に立っているといっても過言ではない彼女は、たとえ王の命令であろうと己が納得しなければ実行に移すことはない。その芯の強さはヴィオルにとって、最も評価するべきと同時に扱いに難儀する点だ。
「ヴィオル、あなたはこのアルクレイドの国王なのよ」
「誰よりも、僕自身が一番それを分かっている」
ヴィオルとて一歩も引くつもりはない。エリーズは今や立派な淑女だ。しかし今後のことを思えば、グローリエのような手本となる存在が必要になる。
しばしの沈黙の後、グローリエは小さく息をついた。
「まあ、今更離縁をされても余計に面倒なだけだものね」
「……公爵にも君にも、僕はとても世話になっている。その上でこんなことを頼むのは本当に申し訳ないと思っているよ。恨むなら僕だけを恨んでくれ」
この通りだ、と頭を下げる国王を、グローリエは静かに見つめていた。
10
お気に入りに追加
242
あなたにおすすめの小説

お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
契約結婚の相手が優しすぎて困ります
みみぢあん
恋愛
ペルサル伯爵の婚外子リアンナは、学園に通い淑女の教育を受けているが、帰宅すれば使用人のような生活をおくっていた。 学園の卒業が近くなったある日、リアンナは父親と変わらない年齢の男爵との婚約が決まる。 そんなリアンナにフラッドリー公爵家の後継者アルベールと契約結婚をしないかと持ちかけられた。

【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。

一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語

【完結】長い眠りのその後で
maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。
でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。
いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう?
このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!!
どうして旦那様はずっと眠ってるの?
唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。
しょうがないアディル頑張りまーす!!
複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です
全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む)
※他サイトでも投稿しております
ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる