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新婚旅行のお話 中編
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ヴィオルが目を覚ました時、外はすっかり明るくなっていた。いつもは太陽と共に起きることを考えれば大寝坊だが、この小さな別荘では政務に追われることはない。
愛しい妻は隣でまだ夢の中だ。あどけない寝顔をさらす彼女が昨夜は寝台を軋ませながら、次々と艶姿を披露してくれたことを思い出すと興奮で肌が粟立つ。エリーズと結婚してもう一年になるというのにこの体たらくでは呆れてしまうが、これも愛ゆえだ。冷めているよりかは熱すぎる方が何倍も良いだろう。
ヴィオルが静かにエリーズの寝顔を見つめていると、やがて彼女の目蓋がゆっくりと開き、愛らしい菫色の瞳が現れた。
「おはよう、エリーズ」
「……おはよぉ」
寝ぼけ眼と気の抜けた返事に、ヴィオルは笑い声を漏らした。
「はは。寝起きのエリーズ、可愛い」
頬をちょんちょんと指で突かれてもエリーズは特に嫌がる素振りを見せず、ぼんやりとヴィオルを見つめたままだ。
「まだ眠いなら寝ていてもいいよ? ゆうべたくさん頑張らせてしまったからね」
エリーズは小さく首を振ると、ヴィオルに身を寄せてきゅっと抱き着いてきた。
「ふふ。ヴィオルがいてくれるの、うれしい」
毎日ふたりで同じ寝台で休んではいるものの、エリーズが目を覚ます時間にはヴィオルは既に寝室を出ている。起きた時にいつも一人で、本当は寂しい思いをさせているのだろう。
ヴィオルが抱きしめ返すとエリーズの方から頬にキスをくれた。だが彼女の肌の温もりを味わっていると、一度は冷めた熱が再びぶり返してしまいそうになる。
「そんなに可愛いことされたら、また君を食べてしまいたくなるな」
呟くように言うと、エリーズはもの言いたげにヴィオルの目をじっと見た。まさか引かれてしまったか、と慌てて弁明する。
「ごめん、冗談だから」
「いいわよ?」
「え」
都合の良すぎる聞き間違いではないかと、ヴィオルは固まってエリーズの顔を凝視した。彼女はもぞもぞと体を動かし、寝台の上で仰向けになり無防備な姿を晒してみせた。窓から差し込む太陽の光に照らされた肢体は生きる芸術品だ。
「どうぞ食べて?」
その瞬間ヴィオルは心の中で大地の精霊と、この世に伝えられるありとあらゆる神に心の中で賛美と感謝を叫び――愛する妻に食らいついた。
***
落ち着いた頃には昼食時となっていた。昨日の夕食とほぼ同じ献立だったが、ヴィオルにとっては舌が蕩けそうなほど美味であることには変わりない。
食事を終え、ヴィオルとエリーズは洗濯籠を持って外に出た。家の裏手をしばらく行ったところにある川で二人で手分けして衣服やシーツを洗い日向に干す。エリーズとの共同作業はこの上なく楽しいが、同時に使用人の有難さをひしひしと感じた。
洗濯物が乾くまでは、エリーズと一緒に水遊びをして楽しむことにした。
「川で遊ぶなんていつ以来かしら」
「僕は初めてだよ。どうやって楽しんだらいい?」
「好きに遊べばいいのよ。ほら、こんな風に」
エリーズが川の水を両手にすくって上空に放り投げる。それは初夏の日差しを受けてきらきらと輝き、水面へと還っていく。妻の無邪気な姿に見惚れていたヴィオルの顔面に飛沫が飛んできた。くすくすと笑うエリーズの声が聞こえた。
「わ、やったな!」
妻と共に裸足で川に入り、小さな子供のように水の掛け合いをして遊ぶ国王の姿を見た民や貴族はどんな顔をするだろう。濡れた前髪が額に張り付くのも気に留めず、ヴィオルは屈んで両手を水につけ、エリーズに向けて思いきり水を跳ね上げた。
「ふふ、びしょ濡れだわ」
楽し気に笑っていたエリーズだったが、自分の体に視線を落とした瞬間、その顔から笑みが消えた。
水を被り、着ていた白いワンピースドレスが体にぺったりと張り付いている。女性らしい体つきがはっきりと分かった。
ヴィオルはその様子に釘付けになっていた。白い肌に雫を伝わせる姿は水辺に現れて男を惑わせ、溺れさせて食い殺すという水妖のようだ。
「あ……」
ヴィオルの熱っぽい視線に気づき、エリーズがまごついて体を腕で隠そうとする。だがヴィオルの方が早かった。彼女を捕まえ、首筋に唇を押し当てる。夫が今からしようとしていることを察したのか、エリーズは懸命に体を捻ってヴィオルから逃れようとした。
「ヴィオル待って、ここ外よ!」
「誰も見ていない」
一度は唇を奪われたエリーズだったが、すぐに顔を逸らしてヴィオルを押しのけようと踏ん張る。だがそれはヴィオルにとっては興奮を煽るだけだ。
「でも、駄目よそんなの。ねえお願い、おうちに戻りましょ? お部屋の中でならどんなことでもしていいから……」
彼女の言う通り、家に戻って好きなだけ愛し合えばいい。むしろそうしなければならない。エリーズに恋をしてから、ヴィオルは彼女の嫌がることは絶対にしないと心に誓って今日まで来たのだから。
だが、もう止められなかった。エリーズの後頭部を押さえて唇を吸うと、彼女の体から力が抜けていく。口づけをやめ、ヴィオルはエリーズの目をじっと見た。
「エリーズ……『いい』って言って」
抵抗をやめたエリーズが小さな吐息を漏らす。薔薇色の唇が震えながら、ヴィオルの望む言葉を紡ぐ。それを確かめたヴィオルは、彼女の体を強く抱きしめた。
もし彼女が本物の水妖だったなら、生き血や腸だけでなく、魂すらも差し出してしまうだろう。
それでもいい。愛しい人に食い殺されるなら本望だ。その一部になれるなら、この上ない幸せだと心から思える。
***
我に返ったヴィオルを襲ったのは強い罪悪感だった。無理やりとった合意など合意とは決して呼べない。エリーズから口を聞いてもらえなくなるか、もう王城に帰ると言い出すのではないかとも思ったが、「もう二度と外では道を踏み外さない」と宣言することを条件に赦しを得た。
だが、それではヴィオルの気は収まらなかった。エリーズを川辺に座らせて体を拭いてやり、乾いた服に着替えるのを手伝い、疲れて動けなくなった彼女を背負って家まで運んで休ませ、自分は川に戻って洗濯物を回収した。
そして帰ってきた夫に対し、エリーズは労いの言葉をかけてくれた。彼女の懐の広さには畏れ入るばかりだ。
その後、ヴィオルは昼寝をしたいというエリーズに付き添って彼女の抱き枕となって過ごした。
夕刻になって、エリーズは昼間のことなどなかったかのように手料理を振舞ってくれた。再び二人一緒に床につくとエリーズはすぐには眠らず、細く可憐な指でヴィオルの体の至る所をなぞってきた。
「……エリーズ、そういうことをされると」
「いや?」
「嫌なわけないよ。ただ……また我慢できなくなりそうで」
ヴィオルは小さくため息をついた。
「さすがに堪え性がなさすぎる。君の体だけを目当てにしてここへ連れてきたわけではないのに……」
「ふふ、そんなの初めから分かっているわ」
エリーズが手を伸ばし、ヴィオルの頬を撫でた。
「我慢するの? わたし、おうちの中でなら何でも言うこと聞くのに?」
妻の普段はあまり見せない挑発するような態度に、またもヴィオルの理性は簡単に砕け散った。寝そべるエリーズに覆いかぶさり、彼女の手を握って寝台に縫い留める。
「誘惑してくるなんて、いけない奥さまだな」
「ヴィオルもいけない旦那さまだと思うわ」
「そうだね、僕たち二人とも悪い子だ……でも、それを叱る人は今は誰もいないよ」
エリーズの臍から胸にかけてを指ですっとなぞると、彼女は甘い吐息を漏らして身じろぎした。その姿を見ただけでヴィオルの胸は狂おしく震える。初めてエリーズと結ばれた夜から、この熱が冷めたことは一度もない。
初恋も初めてのキスも、乙女の純潔もヴィオルに捧げた彼女の体で触れていない場所はない。見えるところにはすべて口づけ、彼女自身すら知らない奥の奥まで暴き、体の芯にたっぷり愛の証を刻みつけてきた。
しかしそれでもまだ足りないと思ってしまう。まだ見たことのない妻の姿があるのならそれも目に焼き付け、食らいつくし飲み干すまで終われない。我ながら見上げた執着心だ、とヴィオルは自嘲した。
「ヴィオル、大好き。たくさん愛してほしいの」
「ああ、エリーズ……君さえいればいい。他にはなにも、いらない……!」
重なり合った二つの影は、空がうっすら明るくなるまで動きを止めることはなかった。
愛しい妻は隣でまだ夢の中だ。あどけない寝顔をさらす彼女が昨夜は寝台を軋ませながら、次々と艶姿を披露してくれたことを思い出すと興奮で肌が粟立つ。エリーズと結婚してもう一年になるというのにこの体たらくでは呆れてしまうが、これも愛ゆえだ。冷めているよりかは熱すぎる方が何倍も良いだろう。
ヴィオルが静かにエリーズの寝顔を見つめていると、やがて彼女の目蓋がゆっくりと開き、愛らしい菫色の瞳が現れた。
「おはよう、エリーズ」
「……おはよぉ」
寝ぼけ眼と気の抜けた返事に、ヴィオルは笑い声を漏らした。
「はは。寝起きのエリーズ、可愛い」
頬をちょんちょんと指で突かれてもエリーズは特に嫌がる素振りを見せず、ぼんやりとヴィオルを見つめたままだ。
「まだ眠いなら寝ていてもいいよ? ゆうべたくさん頑張らせてしまったからね」
エリーズは小さく首を振ると、ヴィオルに身を寄せてきゅっと抱き着いてきた。
「ふふ。ヴィオルがいてくれるの、うれしい」
毎日ふたりで同じ寝台で休んではいるものの、エリーズが目を覚ます時間にはヴィオルは既に寝室を出ている。起きた時にいつも一人で、本当は寂しい思いをさせているのだろう。
ヴィオルが抱きしめ返すとエリーズの方から頬にキスをくれた。だが彼女の肌の温もりを味わっていると、一度は冷めた熱が再びぶり返してしまいそうになる。
「そんなに可愛いことされたら、また君を食べてしまいたくなるな」
呟くように言うと、エリーズはもの言いたげにヴィオルの目をじっと見た。まさか引かれてしまったか、と慌てて弁明する。
「ごめん、冗談だから」
「いいわよ?」
「え」
都合の良すぎる聞き間違いではないかと、ヴィオルは固まってエリーズの顔を凝視した。彼女はもぞもぞと体を動かし、寝台の上で仰向けになり無防備な姿を晒してみせた。窓から差し込む太陽の光に照らされた肢体は生きる芸術品だ。
「どうぞ食べて?」
その瞬間ヴィオルは心の中で大地の精霊と、この世に伝えられるありとあらゆる神に心の中で賛美と感謝を叫び――愛する妻に食らいついた。
***
落ち着いた頃には昼食時となっていた。昨日の夕食とほぼ同じ献立だったが、ヴィオルにとっては舌が蕩けそうなほど美味であることには変わりない。
食事を終え、ヴィオルとエリーズは洗濯籠を持って外に出た。家の裏手をしばらく行ったところにある川で二人で手分けして衣服やシーツを洗い日向に干す。エリーズとの共同作業はこの上なく楽しいが、同時に使用人の有難さをひしひしと感じた。
洗濯物が乾くまでは、エリーズと一緒に水遊びをして楽しむことにした。
「川で遊ぶなんていつ以来かしら」
「僕は初めてだよ。どうやって楽しんだらいい?」
「好きに遊べばいいのよ。ほら、こんな風に」
エリーズが川の水を両手にすくって上空に放り投げる。それは初夏の日差しを受けてきらきらと輝き、水面へと還っていく。妻の無邪気な姿に見惚れていたヴィオルの顔面に飛沫が飛んできた。くすくすと笑うエリーズの声が聞こえた。
「わ、やったな!」
妻と共に裸足で川に入り、小さな子供のように水の掛け合いをして遊ぶ国王の姿を見た民や貴族はどんな顔をするだろう。濡れた前髪が額に張り付くのも気に留めず、ヴィオルは屈んで両手を水につけ、エリーズに向けて思いきり水を跳ね上げた。
「ふふ、びしょ濡れだわ」
楽し気に笑っていたエリーズだったが、自分の体に視線を落とした瞬間、その顔から笑みが消えた。
水を被り、着ていた白いワンピースドレスが体にぺったりと張り付いている。女性らしい体つきがはっきりと分かった。
ヴィオルはその様子に釘付けになっていた。白い肌に雫を伝わせる姿は水辺に現れて男を惑わせ、溺れさせて食い殺すという水妖のようだ。
「あ……」
ヴィオルの熱っぽい視線に気づき、エリーズがまごついて体を腕で隠そうとする。だがヴィオルの方が早かった。彼女を捕まえ、首筋に唇を押し当てる。夫が今からしようとしていることを察したのか、エリーズは懸命に体を捻ってヴィオルから逃れようとした。
「ヴィオル待って、ここ外よ!」
「誰も見ていない」
一度は唇を奪われたエリーズだったが、すぐに顔を逸らしてヴィオルを押しのけようと踏ん張る。だがそれはヴィオルにとっては興奮を煽るだけだ。
「でも、駄目よそんなの。ねえお願い、おうちに戻りましょ? お部屋の中でならどんなことでもしていいから……」
彼女の言う通り、家に戻って好きなだけ愛し合えばいい。むしろそうしなければならない。エリーズに恋をしてから、ヴィオルは彼女の嫌がることは絶対にしないと心に誓って今日まで来たのだから。
だが、もう止められなかった。エリーズの後頭部を押さえて唇を吸うと、彼女の体から力が抜けていく。口づけをやめ、ヴィオルはエリーズの目をじっと見た。
「エリーズ……『いい』って言って」
抵抗をやめたエリーズが小さな吐息を漏らす。薔薇色の唇が震えながら、ヴィオルの望む言葉を紡ぐ。それを確かめたヴィオルは、彼女の体を強く抱きしめた。
もし彼女が本物の水妖だったなら、生き血や腸だけでなく、魂すらも差し出してしまうだろう。
それでもいい。愛しい人に食い殺されるなら本望だ。その一部になれるなら、この上ない幸せだと心から思える。
***
我に返ったヴィオルを襲ったのは強い罪悪感だった。無理やりとった合意など合意とは決して呼べない。エリーズから口を聞いてもらえなくなるか、もう王城に帰ると言い出すのではないかとも思ったが、「もう二度と外では道を踏み外さない」と宣言することを条件に赦しを得た。
だが、それではヴィオルの気は収まらなかった。エリーズを川辺に座らせて体を拭いてやり、乾いた服に着替えるのを手伝い、疲れて動けなくなった彼女を背負って家まで運んで休ませ、自分は川に戻って洗濯物を回収した。
そして帰ってきた夫に対し、エリーズは労いの言葉をかけてくれた。彼女の懐の広さには畏れ入るばかりだ。
その後、ヴィオルは昼寝をしたいというエリーズに付き添って彼女の抱き枕となって過ごした。
夕刻になって、エリーズは昼間のことなどなかったかのように手料理を振舞ってくれた。再び二人一緒に床につくとエリーズはすぐには眠らず、細く可憐な指でヴィオルの体の至る所をなぞってきた。
「……エリーズ、そういうことをされると」
「いや?」
「嫌なわけないよ。ただ……また我慢できなくなりそうで」
ヴィオルは小さくため息をついた。
「さすがに堪え性がなさすぎる。君の体だけを目当てにしてここへ連れてきたわけではないのに……」
「ふふ、そんなの初めから分かっているわ」
エリーズが手を伸ばし、ヴィオルの頬を撫でた。
「我慢するの? わたし、おうちの中でなら何でも言うこと聞くのに?」
妻の普段はあまり見せない挑発するような態度に、またもヴィオルの理性は簡単に砕け散った。寝そべるエリーズに覆いかぶさり、彼女の手を握って寝台に縫い留める。
「誘惑してくるなんて、いけない奥さまだな」
「ヴィオルもいけない旦那さまだと思うわ」
「そうだね、僕たち二人とも悪い子だ……でも、それを叱る人は今は誰もいないよ」
エリーズの臍から胸にかけてを指ですっとなぞると、彼女は甘い吐息を漏らして身じろぎした。その姿を見ただけでヴィオルの胸は狂おしく震える。初めてエリーズと結ばれた夜から、この熱が冷めたことは一度もない。
初恋も初めてのキスも、乙女の純潔もヴィオルに捧げた彼女の体で触れていない場所はない。見えるところにはすべて口づけ、彼女自身すら知らない奥の奥まで暴き、体の芯にたっぷり愛の証を刻みつけてきた。
しかしそれでもまだ足りないと思ってしまう。まだ見たことのない妻の姿があるのならそれも目に焼き付け、食らいつくし飲み干すまで終われない。我ながら見上げた執着心だ、とヴィオルは自嘲した。
「ヴィオル、大好き。たくさん愛してほしいの」
「ああ、エリーズ……君さえいればいい。他にはなにも、いらない……!」
重なり合った二つの影は、空がうっすら明るくなるまで動きを止めることはなかった。
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