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騎士祭のお話 後編

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 そして迎えた騎士祭の当日。エリーズはヴィオルと共に、会場である競技場にいた。建設して百年以上経つというそこは石造りで円形をしており、競技の場を見下ろすように、階段状になった客席がぐるりと囲んでいる。国王夫妻の観覧席は下方寄りの位置に設けられた小部屋のような場所だった。椅子が二つ並び、その前に落下を防止するため、かつ視界を遮らない低い柵がある。
 騎士祭の当日には、事前に行われた予選を勝ち抜いた十人の騎士がそれぞれ一対一で戦い、勝った者が次の試合へと駒を進める。そうして最後まで残った者が、王国一の騎士として国王より褒賞を賜る。
 初めて見る騎士同士の戦いに、エリーズはただただ圧倒されていた。出場者は精鋭たちばかりということもあり、簡単に勝負がつくことはない。剣戟けんげきの音が響き土埃が舞う中、観覧席から見える騎士たちの表情は雄々しい獣のようだった。己の家の名誉と騎士としての矜持きょうじを背負い剣を振る姿を、エリーズは手に汗を握り見つめた。
 優勝に輝いたのは、騎士団の小隊の一つをまとめる者だった。彼を労うためヴィオルとエリーズは競技の場に降りた。
 アルクレイド王国の国章が彫られた金色の盾が、国王から優勝者へ渡される。彼を称える言葉をエリーズが送ると、騎士は片膝をつき深々と頭を垂れた。客席からも拍手が湧き起こる。
 これで終わりではないことは、もちろんエリーズにも分かっていた。観客に見送られながら優勝者はその場を去り、国王夫妻も観覧席に戻るよう案内係から促される。
 騎士祭を締めくくる特別な試合のため、踏み荒らされた地面の整備が始まった。

***

 エリーズがいる観覧席の正面にある、競技の場への入口に一組の男女の姿が見えた。国王の近衛騎士ローヴァン・コルテウス、そして王妃の近衛騎士、リノン・コルテウスだ。
 二人の騎士はそれぞれの主君が座している観覧席の下まで来ると、片膝をついて礼をした。

「双方、悔いのない戦いを」

 ヴィオルの呼びかけに近衛騎士たちが応える。
 リノンがわずかに顔を動かしエリーズの方を見る。エリーズが頷いてみせると、彼女も同じようにした。
 競技の場の中央で、ローヴァンとリノンが向かい合う。試合が始まれば、どちらかが膝を折るまで戦いは終わらない。
 エリーズは深く呼吸をした。見届けると決めた。親友の近衛騎士としての生き様を、王妃として。

「始め!」

 試合の開始を告げる声が響き、ローヴァンとリノンが同時に剣を抜いた。
 鈍い銀色に光る鎧に身を包み、盾を携えたローヴァンはさながら生きた要塞だ。対するリノンはいつもと変わらず、革の鎧とブーツという軽装だった。得物は二振りの剣で手数と機動力に重きを置いているが、攻撃を食らってしまえば大怪我に繋がる。
 リノンはその身軽さを生かして四方八方に飛び回り、ローヴァンの隙を突こうとしている。だがローヴァンは揺らがない。豊富な経験に裏打ちされた冷静さで相手の動きを読み、背後を取られてもすぐに対応する。
 ヴィオルもエリーズも、そして客席の貴族たちも、試合の行く末を固唾を飲んで見守っていた。
 一つにまとめた黒髪をなびかせ、リノンが畳みかける。両手に持った剣から繰り出される連撃をローヴァンは盾で防ぎ、強く押し返した。リノンが体勢を崩す。瞬時に受け身をとったものの、彼女の体が地面を滑った。
 ローヴァンが攻勢に転じた。鎧の重さをものともせず、獲物を牙で捕らえようとする獅子のように剣を振りかざす。リノンは何とかそれをかわしつつも、じりじりと追い詰められていく。再びローヴァンに食らいつこうとしたものの、彼にそれを受け止められた後に強い力で押し返され、先ほどよりも強く彼女の体が吹っ飛ぶ。
 エリーズは小さな悲鳴をあげ、座っている椅子から体を少し浮かせた。リノンの顔から余裕がなくなっていくのが分かる。このままではひどい傷を負ってしまう――
 その時、エリーズの手を温かいものが包んだ。隣に座るヴィオルがエリーズの手を握り、様子をうかがうように顔を見ている。場合によっては試合を中断させることもいとわないだろう。
 それでは駄目だ。中断も退席もしてはいけない。リノンが必死に戦っているのに、自分だけ逃げるなどできない。
 夫の温もりを感じ、エリーズの心は落ち着きを取り戻し始めた。ヴィオルの手を握ったまま、エリーズは椅子に深くかけ直した。
 追い詰められながらも、リノンは闘志を失っていなかった。翼に傷を負ってもなお飛ぶことを諦めない誇り高き鷹のように、地面を蹴って舞い、ローヴァンを翻弄する。
 その姿にいつしかエリーズは魅入られていた。土埃を浴び汗の滴をほとばしらせる姿は、エリーズが普段生きる世界とは真逆のものだ。だが、エリーズの目にそれはこの上なく美しいものに映った。
 いっそう甲高い音をたてて、ローヴァンとリノンの剣がぶつかった。リノンはかなり疲弊している上、腕力ではどうしてもローヴァンに劣る。押し合いに負け、リノンが片方の剣を取り落とした。
 生まれた隙をローヴァンは逃さなかった。盾を持った手を突き出し、それに強かにぶつかったリノンの体が地面に転がる。

「リノン!」

 エリーズは思わず叫び、椅子から立って観覧席の柵に手をかけた。リノンが痛みに顔を歪めながら、自分の近くに落ちていた一振りの剣を握りゆっくりと立ち上がる。肩で息をしながら、リノンはその剣の切っ先をローヴァンに向けた。
 だが、それが振るわれることはなかった。リノンが再び膝を折り、その場に崩れ落ちる。

「そこまで!」

 試合終了を告げる声と共に、控えていた者たちが一斉に近衛騎士たちのもとへ走り、双方の傷の具合を調べ始めた。リノンが彼らの肩を借り、ふらふらと立ち上がった。

「勝者、ローヴァン・コルテウス!」

 リノンがエリーズの方を見た。遠目からでもその表情が「ごめんね」と伝えてくるのが分かる。エリーズの胸に熱いものがこみ上げてきた。
 背後で小さな拍手の音がした。ヴィオルが拍手を続けながら席を立ち、エリーズの隣にやって来る。エリーズは泣き出しそうになるのをこらえ懸命に、満身創痍まんしんそういの親友に届くように手を叩いた。
 小さかったその音が、次第に客席を動かしていく。一人また一人と国王夫妻に続き、いつしか会場は割れんばかりの拍手の音に包まれた。
 夫婦でありながら互いに手を抜かず全力で戦った二人の近衛騎士を、そこにいるすべての者が称えていた。

***

「リノン!」
 
 すべてが終わった後、エリーズはリノンが休んでいるという部屋へと向かった。簡素な寝台に座っていたリノンは現れたエリーズを見て目を丸くした。

「エリーズ、来てくれたの?」

 エリーズは彼女に駆け寄った。体中いたるところに包帯が巻かれており痛々しい姿だ。

「なんてひどい怪我……」
「あは、大したことないよ。ぜんぶ擦り傷とか打ち身ばっかりだから、何日かすればちゃんと治るって」

 トルカサスの女はこのくらいじゃびくともしないよ、とリノンは気丈に笑ったが、すぐに顔を曇らせた。

「エリーズ、ごめんね。負けちゃった」
「リノン……」
「やっぱりローヴァンは強いや。頑張ったつもりだったんだけどね……王国一の騎士には、やっぱりあたしじゃ足元にも及ばないよ」
「いいえ、そんなことないわ」

 エリーズはきっぱりと言い、リノンを抱きしめた。

「わ、エリーズ、あたし今、汗とか薬とかですごい臭いから」

 リノンはそう言って身じろぎしたが、エリーズは彼女から離れなかった。

「この国でいちばん立派な騎士はあなたよ」

 リノンの騎士としての技量や経験は、確かにローヴァンより劣るかもしれない。しかし、勝てないと分かっている相手に闘志を絶やさず、体が限界を迎えるまで戦い続けたリノンの心の強さはローヴァンにも負けていない。生まれた国が違っても、王妃の近衛騎士として相応しい資質をリノンは間違いなく持っている。
 エリーズはリノンの目を真っすぐ見て微笑んだ。

「リノンがわたしの近衛騎士で良かった。あなたを誇りに思うわ」

 リノンの眉が下がり、とび色の瞳に涙が滲む。彼女はそれを必死に手で拭った。

「エリーズ、ありがと、ありがとぉ……」

 先ほどの勇ましい様子から一転、幼子のようにしゃくり上げる彼女の背を、エリーズは優しく擦り続けた。

***

 その日の夜、エリーズが寝台に腰かけて夫が来るのを待っていると、程なくしてヴィオルが姿を現した。

「今日はよく頑張ったね。エリーズ」

 エリーズの隣に腰を下ろし、ヴィオルは優しく妻の頭を撫でる。

「ありがとう。でも今日いちばん頑張ったのは、騎士の皆さんよ」

 初めて目の当たりにした、騎士たちが真剣にぶつかり合う姿――彼らはこの先も厳しい鍛錬を積み、王国を守る盾となるだろう。騎士たちが無意味に命を散らすことのないよう、王国を導くことが王族の務めなのだとエリーズは改めて思い直した。
 そして一番の親友である近衛騎士の、美しく強く誇り高い姿を見ることができた。

「ありがとう、ヴィオル。あなたのお陰でわたしは今日、リノンにきちんと向き合うことができたわ」
「僕はただヒントをあげただけ。答えを導きだしたのは君自身の力だよ」

 ヴィオルはエリーズの顔を見つめ、ふっと口元を緩ませた。

「エリーズ、何だか大人になったね」
「ほんとう?」
「うん。君は今日、大切なことを学んだみたいだ」

 また一歩、ヴィオルの隣に立つに相応しい王妃になれた――嬉しさで胸がいっぱいになったエリーズは、ヴィオルに抱き着いてその胸に顔をすり寄せた。しばらくそうした後、エリーズははっとして顔を離した。

「駄目ね、わたしったら。大人になったって言われたばかりなのに、すぐ子供みたいなことして」
「いや、いいんだよ」

 ヴィオルが優しく言い、エリーズを抱き寄せる。

「大人だって甘えていいんだ。今はこうしていよう?」

 ヴィオルはいつでもエリーズに優しい。ただすべてをエリーズの都合の良いようにして甘やかすのではなく、悩みや苦しみを根本から解決するために導き、すべてが終わったら温かく包み込んでくれる。
 愛する夫の腕の中で、エリーズはうっとりとその温もりを噛み締めた。

***

「リノン、そんなところで寝ていたら風邪をひくぞ」
「ひゃっ!?」

 夫の声に、リノンははっとして跳ね起きた。夕食を終え居間の椅子でくつろいでいたら、いつの間にか眠ってしまったようだ。
 鎧を脱ぎ、部屋着のローブ姿となったローヴァンがリノンの顔を覗き込んでいた。

「疲れているなら無理はしないで早く休んだ方がいい。明日も仕事だ」
「ううん、大丈夫。もう少しここでローヴァンとお話したい」

 リノンがそう言うと、ローヴァンは向かいの椅子にゆっくりと腰を下ろした。

「怪我の具合はどうだ?」
「ぜんぜん大丈夫。ローヴァンは……聞くまでもないか」

 リノンは小さくため息をつき、椅子の上で膝を抱えた。丈夫な鎧で身を守っていたローヴァンにはほとんど傷がつけられなかった。リノンには決して彼の真似はできない。一般的な女性より力があるとはいえ、重い甲冑を着たらまともに動くことができないまま体力だけが奪われていく。己の強みを最大限に生かすなら防具は軽くして一気に攻めるのが最も有効だが、王国一の騎士にまともな一撃を食らわせることすらできないまま終わってしまった。

「やっぱり、あたしはまだまだ未熟ってことだね」
「……いや、そう卑屈になる必要はない。今日のお前は本当によくやった」
「いいよ、そんなに気を遣わないでよ」
「気など遣っていない。本心から言っている」

 ローヴァンはまっすぐリノンを見つめて言った。

「無論、剣の技にはまだまだ改善すべき点はある。だが、思っていたよりも遥かに長い時間粘られた。もっと早くに決着がつくと思っていた」

 彼の口元に笑みが浮かぶ。

「見上げた根性だ。久しぶりに、心の底から楽しめた」
「えー、ローヴァン、あんなこわぁい顔して楽しんでたの?」

 試合中のローヴァンは笑顔の一つも浮かべず、獅子のような唸り声を上げて剣を振るっていた。さながらリノンの故国に伝わる、立ちはだかるものすべてを薙ぎ払う戦の神のようだった。

「まあでも、そうだね。あたしも何だかんだで楽しかった。めちゃくちゃ必死だったけど」
「今日のために、よく頑張ったな。あの場にいた者全員が、お前の努力を認めたんだ」
「……うん」

 異国からやって来た難民あがりの女性が、王妃の近衛騎士に任命されるなど本当はあり得るはずがない。妃を溺愛する国王が余計な男を彼女の傍におきたくないため、たまたまローヴァンの妻だったリノンが選ばれただけに過ぎない――騎士や貴族の中に、そう思っている者が少なからずいることをリノンは分かっていた。
 実際のところ、王妃の近衛に任命されてからのリノンはずっと落ち着かないままだった。国王の近衛騎士の妻とはいえ、実力だけでいえば自分より上の者はいくらでもいる。そんな大役が務まるものかとずっと悩んでいた。
 そうして迎えた王妃との初めての顔合わせの日、リノンの目の前に現れたのは人形のように美しい少女だった。接するうちに、彼女の美しさは内面から溢れ出ているものなのだと知った。両親と生き別れになり各地を転々としていた自分の生い立ちを語ったとき、エリーズは真摯に耳を傾け、トルカサスの民に関心を持ってくれた。
 今のエリーズの周りには、王国の令嬢や周辺国の姫君といった立場を同じくする友人が数多くいる。だがエリーズはずっとリノンを一番の友人として接してくれる。自分の見聞きしたことや、ときには夫との惚気話をリノンに嬉々として語り、リノンの話も楽しそうに聞いてくれる。いつしかエリーズの近衛騎士として生きる日々は、リノンにとって今までの人生の中で最も充実したものになっていた。
 その幸せをくれたエリーズにどうしても報いたかった。そのためにできることは鍛錬を重ね、今日の騎士祭で実力を示すことだった。必要なときには王国一の騎士と呼ばれる男でも、自分の夫であっても構わず牙をむき戦い続ける、王妃を守るに相応しい者だと証明してみせることだった。
 負けたことには変わりない。だがリノンの努力は確実に、立派な実をつけていた。

「リノン、妻として、志を同じくする騎士として、俺はお前を誇りに思う」

 ローヴァンの声は低く落ち着いていて、とびきり優しくて温かかった。

「あは、エリーズもおんなじこと言われたよ」

 リノンは膝を伸ばし、椅子の背もたれに深く体を預けた。

「何ていうかさ……自分の生きる意味っていうのを、他の人に預けちゃうっていうのはよくないんだろうけど……でも、誰かに誇ってもらえるのってすごく嬉しいよね。自分が大好きな人からだったら、なおさら」

 よし、とリノンは前のめりになった。

「ローヴァン、あたし諦めないよ。いつか絶対ローヴァンに勝ってみせる。どんなに頑丈な岩だって、形のない風や柔らかい水に削られちゃうんだよ?」
「ああ。その意気だ。俺も精進し続ける。また来年を楽しみにしている」
「……それはそれとして、頑張った奥さんに旦那さんからご褒美が欲しいんだけどぉ」
「ああ、何がいい? 王都で人気の菓子か、山盛りの肉か?」

 リノンはくすくすと笑って、夫の方へ両手を伸ばした。

「それはいいから、抱っこしてベッドまで連れてって。あたしもう疲れて動けない」
「……仕方ない奴だ」

 呆れているようでどこか嬉しそうな声を零し、ローヴァンはリノンを軽々と抱き上げた。競技場で剣を交えた二人は、今はただの夫婦だ。

「……ねえ、ローヴァン」

 寝室へ向かう道すがら、リノンは彼に呼びかけた。

「ん?」
「あたしね、今日まで生きてきて、良かった」
「……そうか。それは何よりだ」

 いつもと変わらぬ、少し無骨な返事だった。だが自分を抱きかかえる腕に、大切なものをしっかりと守るように力がこもったのをリノンは感じていた。
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