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第三者
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翌朝━━━。
「おはよーさん、遥」
「おはよう」
眠気まなこで剛に返事をする。
その声を聞き、にかっと笑い椅子に座る剛。
「おはよう!!」
いつも通りの日常が始まると呑気に構えていたら、頭から騒音が降ってきた。
「げっ、昨日の怖い店員さんや」
「......」
「昨日はごめんなさいね、流石に川神くんは覚えてて当然だけど。白波くんは来たばかりだから」
愛想笑いを剛に向かって見せる彼女。両手を軽くあげおおきにと愛想笑いする剛。
「川神くん、この間まで2位に私がいたのに名前も覚えてくれてなかったのね」
うってかわり、睨みつけるように一瞥してきた。
「そうだったのか、それはすまなかった」
「で、なんて名前なん。そっちは」
剛が首をかしげ、名前を聞く。
「相良 仁美」
「相良さんか」
「ひとみちゃん、ほんまごめんな。よう見れば、べっぴんさんやんけ」
「よう見ればなんて失礼よ!しかも、いきなりファーストネームで呼ぶなんて」
2人で盛り上がっているところ悪いが、早いところこの場から立ち去ってほしいというのが本音。
「はあ…」
思わず溜息をこぼし、立ち上がろうとすると昨日父から渡されたカルテが落ちてしまった。拾おうとした時、バチッと静電気のようなものが走り一瞬手を引っ込める。
「遥、大丈夫か」
ドジっ子やななんて言いながら反対に落ちたプリントを拾ってくれた。
「ああ、すまない。少し、席を外す」
「ほうか、ちゃんと授業には帰ってくるんやで」
と言われたので片手を上げ合図し、それを持ちそそくさと廊下に出た。
「おはよーさん、遥」
「おはよう」
眠気まなこで剛に返事をする。
その声を聞き、にかっと笑い椅子に座る剛。
「おはよう!!」
いつも通りの日常が始まると呑気に構えていたら、頭から騒音が降ってきた。
「げっ、昨日の怖い店員さんや」
「......」
「昨日はごめんなさいね、流石に川神くんは覚えてて当然だけど。白波くんは来たばかりだから」
愛想笑いを剛に向かって見せる彼女。両手を軽くあげおおきにと愛想笑いする剛。
「川神くん、この間まで2位に私がいたのに名前も覚えてくれてなかったのね」
うってかわり、睨みつけるように一瞥してきた。
「そうだったのか、それはすまなかった」
「で、なんて名前なん。そっちは」
剛が首をかしげ、名前を聞く。
「相良 仁美」
「相良さんか」
「ひとみちゃん、ほんまごめんな。よう見れば、べっぴんさんやんけ」
「よう見ればなんて失礼よ!しかも、いきなりファーストネームで呼ぶなんて」
2人で盛り上がっているところ悪いが、早いところこの場から立ち去ってほしいというのが本音。
「はあ…」
思わず溜息をこぼし、立ち上がろうとすると昨日父から渡されたカルテが落ちてしまった。拾おうとした時、バチッと静電気のようなものが走り一瞬手を引っ込める。
「遥、大丈夫か」
ドジっ子やななんて言いながら反対に落ちたプリントを拾ってくれた。
「ああ、すまない。少し、席を外す」
「ほうか、ちゃんと授業には帰ってくるんやで」
と言われたので片手を上げ合図し、それを持ちそそくさと廊下に出た。
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