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溢れる想い
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「ご飯食べたい」
お布団に入った先輩はそう呟く。
「私も」
「食べに行こう」
先輩に貰ったTシャツには、海の生物がプリントされてあり真ん中には大きなイルカがジャンプしている。
「可愛い…!」
嬉しさのあまり飛び跳ねる。
「あははっ」
先輩も私の様子を見て微笑む。
「これ幾らですか?」
「内緒」
「えっ」
「プレゼント」
そう言うとビニールの包装紙から出して、私に充てがう。うん、よく似合っていると言い着替えておいでと言い洗面所へ向かう。
本当に良いのだろか、幾らするんだろう。後で売店を覗いてみようなんて不謹慎な事を考えてしまうが先輩に貰ったプレゼントが嬉しくて堪らない。しかも、ありがとうより先に値段を聞くなんて失礼なことをしてしまった。着替えた後にちゃんと言おう。
「先輩着替えました!」
「おお、良いね!幼稚園児みたいで」
「酷いっ、けどありがとうございます!大切にします」
そう言うと、心から嬉しそうに微笑み私の手を握る先輩。
「ふふっ」
楓先輩にこんな可愛いところがあったとは気付かなかった。いつもクールで私の事なんてお構い無しだったのに。そんな先輩と夜を過ごしてしまった。私はもう死んでも良いかもしれない。夢が覚めたらまた片思いなんだそう思うととても辛かった。ゲームのラスボスクリア直前でチュートリアルに戻るような気分だ。勿論面倒臭いとか嫌だという感情は無いが少なくともこの世界では私と先輩は思いが通じている。ただそれだけだが、こんなに嬉しいことはあるだろうか。
お布団に入った先輩はそう呟く。
「私も」
「食べに行こう」
先輩に貰ったTシャツには、海の生物がプリントされてあり真ん中には大きなイルカがジャンプしている。
「可愛い…!」
嬉しさのあまり飛び跳ねる。
「あははっ」
先輩も私の様子を見て微笑む。
「これ幾らですか?」
「内緒」
「えっ」
「プレゼント」
そう言うとビニールの包装紙から出して、私に充てがう。うん、よく似合っていると言い着替えておいでと言い洗面所へ向かう。
本当に良いのだろか、幾らするんだろう。後で売店を覗いてみようなんて不謹慎な事を考えてしまうが先輩に貰ったプレゼントが嬉しくて堪らない。しかも、ありがとうより先に値段を聞くなんて失礼なことをしてしまった。着替えた後にちゃんと言おう。
「先輩着替えました!」
「おお、良いね!幼稚園児みたいで」
「酷いっ、けどありがとうございます!大切にします」
そう言うと、心から嬉しそうに微笑み私の手を握る先輩。
「ふふっ」
楓先輩にこんな可愛いところがあったとは気付かなかった。いつもクールで私の事なんてお構い無しだったのに。そんな先輩と夜を過ごしてしまった。私はもう死んでも良いかもしれない。夢が覚めたらまた片思いなんだそう思うととても辛かった。ゲームのラスボスクリア直前でチュートリアルに戻るような気分だ。勿論面倒臭いとか嫌だという感情は無いが少なくともこの世界では私と先輩は思いが通じている。ただそれだけだが、こんなに嬉しいことはあるだろうか。
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