137 / 182
新着メッセージ
しおりを挟む
みみが帰ってこなかった。約束の時間を過ぎても待って居た。
「今日帰れないです」
時間になる前にそのメッセージが来たがにわかには信じられなかった。
少なくとも朝の態度のままでは、帰ってきてくれそうではあった。そう信じていた。
まさかこんなことになろうとは思いもよらなかった。
「はあ…」
思わず溜息が出た。呆れたと言うよりは焦りと恐怖が大きかった。
「まだ話せてないことがあるから帰ってきて欲しい」
返信するも既読が付かない。ハンドルにのしかかり項垂れる。
「みみ…」
帰ってきて。お願い。そばにいて欲しい。記憶がなくても、何でも良い。僕のそばにいて欲しい。
それからどれくらい時間が経っただろうか、覚えていないが家に着き、ソファに横たわる。
「遅くなっても迎えに行くから、返事をして」
そんなことを最後に送るも彼女から返信は一向に来なかった。
数時間後だった。メールの方に新着メッセージが来ていた。
「from 遥へ
今日は当日だね。私は今の貴方との記憶がこの日は全くないです。
落ち着いて聞いてください、私は先輩と一緒に海に行き朝を迎えます。
そのため…1週間以内に死にます。けど、焦らないで。これは1ループ目です。他に方法を探して今こうして貴方に送れています。どうか落ち着いて行動をとって欲しいです」
「ふざけんな、この浮気者が」
即返信するも相手には送れなかった。
「みみっ…」
どうして信じてあげれなかったんだ。嘘でも何でも彼女には変えられないのに。一体どんな思いでこのメッセージを送っているのだろう。きっと彼女の方が辛いに違いない。
「今日帰れないです」
時間になる前にそのメッセージが来たがにわかには信じられなかった。
少なくとも朝の態度のままでは、帰ってきてくれそうではあった。そう信じていた。
まさかこんなことになろうとは思いもよらなかった。
「はあ…」
思わず溜息が出た。呆れたと言うよりは焦りと恐怖が大きかった。
「まだ話せてないことがあるから帰ってきて欲しい」
返信するも既読が付かない。ハンドルにのしかかり項垂れる。
「みみ…」
帰ってきて。お願い。そばにいて欲しい。記憶がなくても、何でも良い。僕のそばにいて欲しい。
それからどれくらい時間が経っただろうか、覚えていないが家に着き、ソファに横たわる。
「遅くなっても迎えに行くから、返事をして」
そんなことを最後に送るも彼女から返信は一向に来なかった。
数時間後だった。メールの方に新着メッセージが来ていた。
「from 遥へ
今日は当日だね。私は今の貴方との記憶がこの日は全くないです。
落ち着いて聞いてください、私は先輩と一緒に海に行き朝を迎えます。
そのため…1週間以内に死にます。けど、焦らないで。これは1ループ目です。他に方法を探して今こうして貴方に送れています。どうか落ち着いて行動をとって欲しいです」
「ふざけんな、この浮気者が」
即返信するも相手には送れなかった。
「みみっ…」
どうして信じてあげれなかったんだ。嘘でも何でも彼女には変えられないのに。一体どんな思いでこのメッセージを送っているのだろう。きっと彼女の方が辛いに違いない。
0
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説


夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる