トリップ先の私は既に他の人と結婚していた件

アールグレイ

文字の大きさ
上 下
132 / 182

変化と気付き

しおりを挟む
呆気に取られて立ち尽くす。
「あははっ」
「だって‥」
怖いだろ、何となく。女性並みに綺麗な顔立ちをしている男だがその顔に反してしっかり筋肉が必要なところにはついている。
「楓、いらっしゃい。この世界へ」
切り替えてそう言ってきたが、やはり含みがある。
「いらっしゃいてここ俺の部屋だろ」
「あははっ、そうだな。ガキみたいな反応で面白いな」
懐かしむように確認するように見てくるこの男。一体何なんだというんだ。
「お察しのとおりここは未来。夢とかではない」
「随分あっさりしてるな」
「ああ、回りくどいのは嫌いでな」
先に確信を突かれてしまったため、少しその場でたじろく。
「どうしたら良いんだ」
単純に気になりそうつぶやく。
「どうしたい?」
「俺なら新しいこととか、何か変わったこととか。飼い猫のラビはどうとかかな。あと高校時代好きだった巨乳の先生とかどうなってるんだろってな」
「俺は‥」
「突っ込めよ」
「ああ‥」
何かこうゆうタイプって言わるゆるめんどくさい奴だ。酒なのか何なのかだる絡みはよして欲しい。
「ごめん、からかい過ぎたよな…しょっ」
起き上がると痛たと言いながら、毛伸びをする。
「からかうも何も…」
あんた誰。店とか何とかそんなのはどうでも良い。
「ご飯だべてからにしよ、色々パニクってるだろうけど」
そう言うと机にあった、酒の缶を全て持ち台所で洗いだす。
「え、ここって」
「大丈夫、楓の家だよ」
全然大丈夫では無いが取り敢えず落ち着かなくてはいけないようだ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

余命1年の侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
余命を宣告されたその日に、主人に離婚を言い渡されました

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...