トリップ先の私は既に他の人と結婚していた件

アールグレイ

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新しい町

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見てみたい、既に手にあるものが壊れる瞬間を。可笑しいだろか。自分が傷つくよりもこの世界の新しい色を見せてくれる彼女に任せてみたいと信じてみたいとさえ思う。
そう願うのは駄目なのか。いや駄目だからこそ惹かれるのかもしれない。元々横恋慕だったというのがここで喉に刺さった小骨のように引っ掛かる。禁断の果実にてを出さずにはいられない。
本当は止めないといけない。分かってる、そうしないと戻れないこともここにずっと永遠にいないといけないことも。
けれども、そんな事をしてまで彼女の未来まで縛るのか。向こうの自分もある程度の時までは行けてた。そもそもこんなものを作ってしまったのが親友なのだ。
そんなことまでしないと愛する人を手にいれられないのならいっそのことここに閉じ込められれば良い。 
どんな未来でも受け入れよう。けれど、それまでは絶対に諦めない。この一週間は傍観するけど他では努力をしよう。記憶が反映されるなら勉強ももっとしよう。そして自身で選んで欲しい。どちらでも構わない。
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