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変化
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「愛しかた……?」
「そうだよ。何にでも一生懸命なところが可愛くて凄く好きだよ」
遥さんは大きな瞳を揺らして、私をまた一層愛しそうに見つめる。
「そっ、そうですかっ」
思わず照れてしまうほどその瞳は熱を帯びている。
「うん、そうだよ 」
「分かりました」
「伝えたりないけど……着替えるから服を選んで欲しいな。折角靴を履いた所申し訳ないけど、みみに選んで欲しい」
「分かりました」
恥ずかしさのあまり返事をしたものの、何故か服を選ぶことになり戸惑いを隠せない。
「みみに選んでほしくて」
なんの意図があるのだろう。男性の服を選ぶなんてことは生まれて初めてでとてもではないけれども胸が高ぶる。
「ぬっ、脱ぐのは自分でしてくださいね」
「脱がしてくれるの?」
「間違えました、そんなの無理です!自分でしてください」
「無理しないで、みみ。冗談だよ」
それから早速服を選び、遥さんは着替え準備を終えた。車に乗ると、急に大人びて見える彼。少し緊張が隠せない。
街中の模様はすっかり変わっていて古びていたものは新しく立て替えられ、尚且つ馴染みのあったお店は幾つか残っているものの、あまり入りやすいとは言えない外見の面立ちをしている。よく行っていた駄菓子屋も、今思うとこんなに小さかっただろうかと考えさせられるほどに小さくなっていた。
「そうだよ。何にでも一生懸命なところが可愛くて凄く好きだよ」
遥さんは大きな瞳を揺らして、私をまた一層愛しそうに見つめる。
「そっ、そうですかっ」
思わず照れてしまうほどその瞳は熱を帯びている。
「うん、そうだよ 」
「分かりました」
「伝えたりないけど……着替えるから服を選んで欲しいな。折角靴を履いた所申し訳ないけど、みみに選んで欲しい」
「分かりました」
恥ずかしさのあまり返事をしたものの、何故か服を選ぶことになり戸惑いを隠せない。
「みみに選んでほしくて」
なんの意図があるのだろう。男性の服を選ぶなんてことは生まれて初めてでとてもではないけれども胸が高ぶる。
「ぬっ、脱ぐのは自分でしてくださいね」
「脱がしてくれるの?」
「間違えました、そんなの無理です!自分でしてください」
「無理しないで、みみ。冗談だよ」
それから早速服を選び、遥さんは着替え準備を終えた。車に乗ると、急に大人びて見える彼。少し緊張が隠せない。
街中の模様はすっかり変わっていて古びていたものは新しく立て替えられ、尚且つ馴染みのあったお店は幾つか残っているものの、あまり入りやすいとは言えない外見の面立ちをしている。よく行っていた駄菓子屋も、今思うとこんなに小さかっただろうかと考えさせられるほどに小さくなっていた。
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