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本音
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「うん」
「優しさが怖いのっ、こんな状況に馴染めてないのが私だけみたいで取り残されたみたいで凄く怖いっ」
思っていた本音を漏らすと遥さんは私の方に身体を乗りだし、遥さんの指で涙を拭う。
「怖かったね、まだ今も怖いよね。けど、こうなることを昨日みみが一生懸命話してくれたんだ。俺にとってはどっちのみみも大切だよ」
「…遥さん 」
優しい匂いに包まれて心が暖かくなる。
「詳しくは話せないし、伝えたくても伝えられないけど一週間したら戻れるからね。それと言いたいことがあったら言って欲しいな。少しでも不安に感じて欲しくないから」
「はい」
「外に出たいの?」
「うん」
「分かった、それなら行こうか」
「良いんですか?」
「良いよ」
もちろんだと言わんばかりに、私を安心させようと明るく言う。
「…こんな我が儘な私とどうして結婚してくれたんですか」
楓先輩もきっと私という人間の本性を知って離れていったに違いない。いやそもそも、本当に子供扱いだったんだとさえ考える。
「頬を膨らませて可愛い。それが気になるの?」
むっと思い、後ろを振り向くと愛しそうに私を見てる遥さんと目が合う。
「なっ、…あのちゃんと答えてください。私何も出来なくてただ本当に高校生の時の取り柄なんて楓先輩が好きだったことだけなんです」
「知ってるよ、そんなみみが凄く可愛くて愛しくて。俺を好きになって欲しいって思ったんだよ。他の誰かじゃなくてみみの愛しかたが好きなんだよ」
そう言い終えると、柔らかく私の頭を撫でて立ち上がる。
「優しさが怖いのっ、こんな状況に馴染めてないのが私だけみたいで取り残されたみたいで凄く怖いっ」
思っていた本音を漏らすと遥さんは私の方に身体を乗りだし、遥さんの指で涙を拭う。
「怖かったね、まだ今も怖いよね。けど、こうなることを昨日みみが一生懸命話してくれたんだ。俺にとってはどっちのみみも大切だよ」
「…遥さん 」
優しい匂いに包まれて心が暖かくなる。
「詳しくは話せないし、伝えたくても伝えられないけど一週間したら戻れるからね。それと言いたいことがあったら言って欲しいな。少しでも不安に感じて欲しくないから」
「はい」
「外に出たいの?」
「うん」
「分かった、それなら行こうか」
「良いんですか?」
「良いよ」
もちろんだと言わんばかりに、私を安心させようと明るく言う。
「…こんな我が儘な私とどうして結婚してくれたんですか」
楓先輩もきっと私という人間の本性を知って離れていったに違いない。いやそもそも、本当に子供扱いだったんだとさえ考える。
「頬を膨らませて可愛い。それが気になるの?」
むっと思い、後ろを振り向くと愛しそうに私を見てる遥さんと目が合う。
「なっ、…あのちゃんと答えてください。私何も出来なくてただ本当に高校生の時の取り柄なんて楓先輩が好きだったことだけなんです」
「知ってるよ、そんなみみが凄く可愛くて愛しくて。俺を好きになって欲しいって思ったんだよ。他の誰かじゃなくてみみの愛しかたが好きなんだよ」
そう言い終えると、柔らかく私の頭を撫でて立ち上がる。
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