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デザート
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「はは」
タオルで手を拭いている遥さんが私を子供を見つめるように優しく見ながら口に手を当て微笑む。
「はっ…」
いくら何でも子供っぽすぎるだろうか。
「おいで」
優しく呼ばれても何となく足が鉛のように動かない。
「やっぱり要らないです」
方向転換してベッドのある部屋へ向かおうとする。これが夢ならばアイスなんて食べてる暇あったらとっとと勉強するぞってあっちの川神さんが怒るに違いない。
「気に障ったかな、ごめんね。みみがあまりにも可愛くてつい頬が緩んでしまったんだ。許してほしい」
「あの、貴方もしかして」
「うん」
「私が好きな乙女ゲームの」
「違うよ」
「こんなに優しい人見たことないんです。と言うよりもあのデビルの川神さんがこんなに丸くなって優しく微笑んでいるなんて…」
「みみ」
「はい」
「君の今の状態に合わせた態度をとってるだけで普段はいつも通りだよ」
「えっ、デビル川神なんですか」
「あはは、じゃあみみも一緒だね」
「あの常日頃優しくとは言いませんが、たまには優しくするのが良いかと」
「ううん、みみが好きだから沢山甘やかすよ」
タオルで手を拭いている遥さんが私を子供を見つめるように優しく見ながら口に手を当て微笑む。
「はっ…」
いくら何でも子供っぽすぎるだろうか。
「おいで」
優しく呼ばれても何となく足が鉛のように動かない。
「やっぱり要らないです」
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「うん」
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「みみ」
「はい」
「君の今の状態に合わせた態度をとってるだけで普段はいつも通りだよ」
「えっ、デビル川神なんですか」
「あはは、じゃあみみも一緒だね」
「あの常日頃優しくとは言いませんが、たまには優しくするのが良いかと」
「ううん、みみが好きだから沢山甘やかすよ」
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