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デザート
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その後、遥さんが食器を洗っている間私はソファでくつろいでいた。ふと目に入ったのは、テレビの近くに置いてある集合写真。真ん中の二人は幸せそうに微笑んでいる。少し離れたところで微笑んでるのは…。
「楓先輩っ」
思わず立ち上がり写真を手に取る。ずっと待っていた。何処かこの夢の中で誰か知っている人に会うのを。いや、見つけるのを。それが楓先輩であったことがとても嬉しい半面、この写真の真ん中に居るのは私と遥さんだった。
「楓先輩」
そっと指で写真をなぞる。その瞬間込み上げてきたのは会いたいという思い。夢ならば未来の楓先輩がどうなっているのか知りたい。どうして私は諦めてしまったのだろうか。いや、何か理由が出来たのでは無いのか。そんな事も考える。
「みみが大好きな楓先輩も居るでしょ」
グラスを洗いながらそういう遥さん。
「はい」
楓先輩は誰と結婚したんだろう。今は何をして過ごしてるんだろう。今すぐ頬擦りしたいよ…。そう言えば、私入院してたよね。夢が早く覚めないと川神さんに怒られるに違いない。こっちの遥さんと違ってあっちの遥さんは暴君の悪魔だから寝坊でもしたら、何を言い出すのか分からない。本当に同じ人なのだろうか。
「どうした?」
「私寝ます!!」
「今起きたばかりでしょう、それにデザートもあるよ」
「デザート!?」
「バニラアイス」
「食べたいです」
「おいで」
言われるがままに立ち、遥さんのいるキッチンへ走って向かう。
「楓先輩っ」
思わず立ち上がり写真を手に取る。ずっと待っていた。何処かこの夢の中で誰か知っている人に会うのを。いや、見つけるのを。それが楓先輩であったことがとても嬉しい半面、この写真の真ん中に居るのは私と遥さんだった。
「楓先輩」
そっと指で写真をなぞる。その瞬間込み上げてきたのは会いたいという思い。夢ならば未来の楓先輩がどうなっているのか知りたい。どうして私は諦めてしまったのだろうか。いや、何か理由が出来たのでは無いのか。そんな事も考える。
「みみが大好きな楓先輩も居るでしょ」
グラスを洗いながらそういう遥さん。
「はい」
楓先輩は誰と結婚したんだろう。今は何をして過ごしてるんだろう。今すぐ頬擦りしたいよ…。そう言えば、私入院してたよね。夢が早く覚めないと川神さんに怒られるに違いない。こっちの遥さんと違ってあっちの遥さんは暴君の悪魔だから寝坊でもしたら、何を言い出すのか分からない。本当に同じ人なのだろうか。
「どうした?」
「私寝ます!!」
「今起きたばかりでしょう、それにデザートもあるよ」
「デザート!?」
「バニラアイス」
「食べたいです」
「おいで」
言われるがままに立ち、遥さんのいるキッチンへ走って向かう。
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