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安らげる人
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程なくして、また誰かが来た。食事をとるために大口を開けていた所を見られた。驚きのあまり、少しおかずが零れる。
「みみ」
涙目になった、菜都が大の字で立っている。なつが来てくれた。とても嬉しい。やっと、心の内を話せそうな人が来た。
「心配したよ、どうしてこんなことになったの」
「楓先輩を追いかけて」
「あんた、本当に漫画じゃないだから。何してるのよ」
ノートのコピーとプリント持ってきたよ。そう言って私にまとめて渡す。
「ありがとう」
「楓先輩の事好きなのは分かったけどさ」
鞄を床に落とす菜都。
「何?」
「みみが来ないと寂しいでしょう!!」
そう言って菜都は、私に抱き着いてきた。折れていない骨まで折れそうで本当の意味で抱き潰されそうだった。
「っぐっ…ごほっ、ごほっ」
菜都を見上げると上から何かが落ちてきた。
「な…つ…」
「無事で、無事でよかった」
「ごめんね、ほら私どじだから」
「お馬鹿っ」
私の頬っぺを両手で掴んでおでこを合わせてくる。
「泣かないでよ、本当に困ったなあ」
なつのサラサラの髪の毛をくるくるして遊ぶ。
「ふざけないで」
「あはは」
「みみなんて、もう知らないんだから」
「何よ」
「大丈夫そう?身体」
「知らない」
「知らないってね、本当に困った子」
「みみ」
涙目になった、菜都が大の字で立っている。なつが来てくれた。とても嬉しい。やっと、心の内を話せそうな人が来た。
「心配したよ、どうしてこんなことになったの」
「楓先輩を追いかけて」
「あんた、本当に漫画じゃないだから。何してるのよ」
ノートのコピーとプリント持ってきたよ。そう言って私にまとめて渡す。
「ありがとう」
「楓先輩の事好きなのは分かったけどさ」
鞄を床に落とす菜都。
「何?」
「みみが来ないと寂しいでしょう!!」
そう言って菜都は、私に抱き着いてきた。折れていない骨まで折れそうで本当の意味で抱き潰されそうだった。
「っぐっ…ごほっ、ごほっ」
菜都を見上げると上から何かが落ちてきた。
「な…つ…」
「無事で、無事でよかった」
「ごめんね、ほら私どじだから」
「お馬鹿っ」
私の頬っぺを両手で掴んでおでこを合わせてくる。
「泣かないでよ、本当に困ったなあ」
なつのサラサラの髪の毛をくるくるして遊ぶ。
「ふざけないで」
「あはは」
「みみなんて、もう知らないんだから」
「何よ」
「大丈夫そう?身体」
「知らない」
「知らないってね、本当に困った子」
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