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緊迫
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足をばたつかせても、放して貰えそうに無かった。自然と涙が零れてきた。
けれど、それ以上にはるくんが傷付いてるのが唇から触れてる手から全てで伝わってきた。どうしてって言われてなくてもそう感じた。
受け入れようとその時に、自然と思った。私は、抵抗していた手を逆に握り唇も受け入れた。少し震えていた。好きなのかは、分からない。
けれど、この人を放っておけない。そんな理由だけで受け入れてよかったのか。
「みみ、ありがとう」
そんな事を考えてる時に、唐突に唇が離され呼吸が整わないうちにそう言われる。
「楓の所に行っていいよ」
その言葉に驚きを隠せなかった。今までずっと行かないでと時に恐ろしくまでもあった私への感情は何処へ消えたのだろう。
「い、行かない」
確かめたくなってしまった。どんな心変わりなのか。私の為に言ってるのか、はるくんのために言ってるのか。
「何で、こんなに震えて泣いてるのに」
「こっこれは…大丈夫」
本当は怖い。自分が何を考えてるか分からない。やっと逃げれるのに、逃げようとしない。はるくんより、楓先輩より怖いのは私だ。
けれど、それ以上にはるくんが傷付いてるのが唇から触れてる手から全てで伝わってきた。どうしてって言われてなくてもそう感じた。
受け入れようとその時に、自然と思った。私は、抵抗していた手を逆に握り唇も受け入れた。少し震えていた。好きなのかは、分からない。
けれど、この人を放っておけない。そんな理由だけで受け入れてよかったのか。
「みみ、ありがとう」
そんな事を考えてる時に、唐突に唇が離され呼吸が整わないうちにそう言われる。
「楓の所に行っていいよ」
その言葉に驚きを隠せなかった。今までずっと行かないでと時に恐ろしくまでもあった私への感情は何処へ消えたのだろう。
「い、行かない」
確かめたくなってしまった。どんな心変わりなのか。私の為に言ってるのか、はるくんのために言ってるのか。
「何で、こんなに震えて泣いてるのに」
「こっこれは…大丈夫」
本当は怖い。自分が何を考えてるか分からない。やっと逃げれるのに、逃げようとしない。はるくんより、楓先輩より怖いのは私だ。
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