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お好み焼きと美味しいご飯
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「私も手伝う」
半ば飛び起きるように起き上がり、ヘラを持つとはるくんと剛さんはおおと言うように動きに感動していた。お母さんのお手伝いは凄く苦手だったけど、お姉ちゃんに勝ちたいと思い、こつこつと頑張ってきた。
「みみ惚れ直したよ」
はるくんが感動したように目を輝かせている。
「嬢ちゃん凄いな!」
剛さんも私と同じように隣で真似ようとヘラを空で切ってる。
「剛面白すぎ、何してるの」
はるくんが笑いを堪えられずにあははと大爆笑している。
「俺の嫁さんもこんな風にヘラをつかってやって欲しい」
剛さんがうんうんと頷き、しみじみそう言う。
「剛さん、お嫁さんいらっしゃるんですか?」
「剛は居ないよ」
「ああ、おらんのや」
「剛さん爽やかで格好良いですよ。とても明るくて面白くて素敵だと思います」
「ありがとな、嬢ちゃん」
「はい、きっとお嫁さんになれたらその人とても幸せだと思います」
こんなに優しくて格好良い人が結婚できないなんてそんなことはありえないと思う。
「流石俺の親友。みみのお墨付き貰えて良かったな。剛の結婚式の時には、みみと俺の赤ちゃん連れていくよ」
はるくんの友達にもずっと優しいところはとても魅力的だと思う。うん、どんな人がお嫁さんなんだろう。赤ちゃん連れていかなきゃね。
「赤ちゃん?!」
「うん、絶対可愛いと思うな」
「ああそうしてや」
その後、動揺してお好み焼きが少し崩れてしまった。そんな様子をくすくす笑いながらはるくんは眺めていた。その時、三人で食べたお好み焼きはとても美味しかった。
半ば飛び起きるように起き上がり、ヘラを持つとはるくんと剛さんはおおと言うように動きに感動していた。お母さんのお手伝いは凄く苦手だったけど、お姉ちゃんに勝ちたいと思い、こつこつと頑張ってきた。
「みみ惚れ直したよ」
はるくんが感動したように目を輝かせている。
「嬢ちゃん凄いな!」
剛さんも私と同じように隣で真似ようとヘラを空で切ってる。
「剛面白すぎ、何してるの」
はるくんが笑いを堪えられずにあははと大爆笑している。
「俺の嫁さんもこんな風にヘラをつかってやって欲しい」
剛さんがうんうんと頷き、しみじみそう言う。
「剛さん、お嫁さんいらっしゃるんですか?」
「剛は居ないよ」
「ああ、おらんのや」
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「ありがとな、嬢ちゃん」
「はい、きっとお嫁さんになれたらその人とても幸せだと思います」
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はるくんの友達にもずっと優しいところはとても魅力的だと思う。うん、どんな人がお嫁さんなんだろう。赤ちゃん連れていかなきゃね。
「赤ちゃん?!」
「うん、絶対可愛いと思うな」
「ああそうしてや」
その後、動揺してお好み焼きが少し崩れてしまった。そんな様子をくすくす笑いながらはるくんは眺めていた。その時、三人で食べたお好み焼きはとても美味しかった。
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