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お好み焼きと美味しいご飯
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「ここに座って」
そう言われて、今朝と同じようにフカフカのソファに座る。
「じっとしててね」
うんと頷き座る。豚毛の櫛で私の髪を綺麗に梳かし、髪をふたつに分けた。そして、ゴムで結んでくれる。はるくんは、二つ結びが得意なのだろうか。今朝もお団子を作ってくれた時に二つで作ってくれた。そんな事を考えながら、外の景色を眺めていた。少し雲が綿飴を横に引きを伸ばしたように沢山散りばめてあり、その間を薄暗い青と明るい青がグラデーションになり混ざりあっている。
「はい、出来た」
ゴムの音にしては少しバチンと言うからなんだろうと思い、触れてみるとハートの形をした髪飾りが着いていた。
「エプロンに似合うかなと思って持ってきた。本当は娘が生まれた時に結んであげたいと思ってこっそり買ってたんだ。まだここに居ない娘より目の前の可愛い妻に付けてもらいたいなって」
ふふと振り向かずとも笑顔なのが分かる。
「こっち見て」
はるくんに言われた通り、振り返る。
そう言われて、今朝と同じようにフカフカのソファに座る。
「じっとしててね」
うんと頷き座る。豚毛の櫛で私の髪を綺麗に梳かし、髪をふたつに分けた。そして、ゴムで結んでくれる。はるくんは、二つ結びが得意なのだろうか。今朝もお団子を作ってくれた時に二つで作ってくれた。そんな事を考えながら、外の景色を眺めていた。少し雲が綿飴を横に引きを伸ばしたように沢山散りばめてあり、その間を薄暗い青と明るい青がグラデーションになり混ざりあっている。
「はい、出来た」
ゴムの音にしては少しバチンと言うからなんだろうと思い、触れてみるとハートの形をした髪飾りが着いていた。
「エプロンに似合うかなと思って持ってきた。本当は娘が生まれた時に結んであげたいと思ってこっそり買ってたんだ。まだここに居ない娘より目の前の可愛い妻に付けてもらいたいなって」
ふふと振り向かずとも笑顔なのが分かる。
「こっち見て」
はるくんに言われた通り、振り返る。
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