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電話
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「うん、待ってる」
そう言って電話を切ったあとに思い出した。私がフグ太郎に言われたことを。どうしよう、既に三回触れてしまっている。大丈夫なのだろうか、はるくんは。心臓の鼓動が急に早まり、落ち着かなくなってきた。
「あっ、フグ太郎に電話しなきゃ」
どうしよう、どうしよう。今の今まで忠告を受けていたことを忘れていたというか。あとから言えば大丈夫だと高を括っていた。その結果がこれだ。どうしたらいいの。はるくんに何かあったら困る。あんなに優しくて、私の事を思ってくれるはるくんを傷付けたくない。お願い出て欲しい。
「もしもし」
「…何や嬢ちゃん」
「フグ太郎…」
「ああ、どないしたん。急にそんな暗い声出して」
「やってしまった」
「何をや?…まさか」
「…そっか、しゃーなしやな」
「どうしたらいい?」
「こればかりはどうも出来へんわ」
「あー、あいつが怒るわ。どないしよ、嬢ちゃん。いいか、今やから言ってやるわ」
「うん、何?」
「あんたはな監視されとったんや」
そう話し始めたフグ太郎。実は先日からのポストに投函されていた謎の葉書もその布石だとか。
「遥の親友であるこの俺とカフェにどぎついねーちゃんおったろ?」
「あの美人の?」
「そやそや、あいつも遥の事が好きやったんや。そやけん、助けたろうてあそこで監視しとったんや」
「ごめんなさい、何も知らずに」
「いや、元はと言えば遥が悪いんや。中身が高校生のあんたを上手くてなずけて家に安静におらせるなんてあいつは出来んかったんや」
「そうだね、現にこうして外に出てるし」
そう言って電話を切ったあとに思い出した。私がフグ太郎に言われたことを。どうしよう、既に三回触れてしまっている。大丈夫なのだろうか、はるくんは。心臓の鼓動が急に早まり、落ち着かなくなってきた。
「あっ、フグ太郎に電話しなきゃ」
どうしよう、どうしよう。今の今まで忠告を受けていたことを忘れていたというか。あとから言えば大丈夫だと高を括っていた。その結果がこれだ。どうしたらいいの。はるくんに何かあったら困る。あんなに優しくて、私の事を思ってくれるはるくんを傷付けたくない。お願い出て欲しい。
「もしもし」
「…何や嬢ちゃん」
「フグ太郎…」
「ああ、どないしたん。急にそんな暗い声出して」
「やってしまった」
「何をや?…まさか」
「…そっか、しゃーなしやな」
「どうしたらいい?」
「こればかりはどうも出来へんわ」
「あー、あいつが怒るわ。どないしよ、嬢ちゃん。いいか、今やから言ってやるわ」
「うん、何?」
「あんたはな監視されとったんや」
そう話し始めたフグ太郎。実は先日からのポストに投函されていた謎の葉書もその布石だとか。
「遥の親友であるこの俺とカフェにどぎついねーちゃんおったろ?」
「あの美人の?」
「そやそや、あいつも遥の事が好きやったんや。そやけん、助けたろうてあそこで監視しとったんや」
「ごめんなさい、何も知らずに」
「いや、元はと言えば遥が悪いんや。中身が高校生のあんたを上手くてなずけて家に安静におらせるなんてあいつは出来んかったんや」
「そうだね、現にこうして外に出てるし」
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