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情け
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お風呂は足が伸ばせて、思わずパタパタゆっくりと水の中で足を動かす。波紋がそこから綺麗に広がり、右足とと左足の間でぶつかり合いぶつかった所に小さな波ができる。
「暖かくて気持ちいい」
やっと一人の時間が来た中かは見える窓からはマンションや色とりどりに輝いてるツリーが見える。
「写真に撮りたいな。インスタとかアップしたら良いね沢山来そう。楓先輩はいつも猫の写真を上げてるよね」
気が付くと、また楓先輩の事で頭がいっぱいになっている。
「うふふふふ」
足をばたつかせて飛沫を立てたお湯が目に入り込む。
「ぐっ…がはっ…目がっ」
いつも嬉しいことがあると、周りが見えなくなって体が先に動いてしまうことが多く、挙句自分の行動のせいで酷く現実に戻されることが多い。さっさと上がって、体と頭を洗って髪乾かして寝よう。
「楓先輩が安藤ちゃんて呼んでくれた」
鏡に相合傘を書いて、楓とみみと言う名前を記す。
「うふふ」
鏡に映ってる自分にドヤ顔してシャカシャカ頭を洗う。シャンプーの匂いが良い匂いだけど、何だかくしゃみが出る匂い。
「はっくっしゅ…」
もしかしてアレルギー…。その後も3回ほどくしゃみが続けて出る。駄目だ、早く洗って出よう。頭を流した後にリンスを付け馴染ませ数分待って洗い流し、ボディソープを泡立てネットで泡立てて体に乗せていく。青の洗面器でお湯を浴槽から一杯注いでそのお湯で顔を洗う。最後にシャワーで全部を洗い流していつの間にか崩れてしまった相合傘も一緒に名残惜しい気持ちを残したまま洗い流す。その後、着替えてドライヤーで髪を乾かし廊下に出る。
「あっ」
葉書が1枚玄関に落ちてた。そっとその葉書を拾うとそこには楓先輩が一緒に歩いてたあの日の女の人の写真が写ってた。一言添えられてたのが期限は一週間、繰り返されると書かれていた。
「何これ、怖い。流石楓先輩を私から引き剥がしただけある人ね」
私の恋人でも、物でもない。ただ、こんな変なことを送ってくる人と楓先輩が繋がりがあると思うとなんとも言えない気持ちになる。
「みみ、そんな所で何してるの。風邪引くよ。こっちおいで」
後ろが明るくなったと思ったらはるくんが心配そうにこちらを覗いてた。
「あの…」
はるくんなら知ってるかもしれないと葉書を目の前に出そうとする。
「ボタン掛け違えてる」
そう言うと、はるくんは私のパジャマに手を掛けて有無を言わずボタンを外して直そうとしてくる。
「えっ…ちょっ、やめて!自分で出来るから!!」
恥ずかしくて大きな声を出してしまった。
「そんなに意識しなくても良いのに」
はるくんはとぼけてるのか、本気なのか疑問を浮かべた顔でこちらを見てくる。
「暖かくて気持ちいい」
やっと一人の時間が来た中かは見える窓からはマンションや色とりどりに輝いてるツリーが見える。
「写真に撮りたいな。インスタとかアップしたら良いね沢山来そう。楓先輩はいつも猫の写真を上げてるよね」
気が付くと、また楓先輩の事で頭がいっぱいになっている。
「うふふふふ」
足をばたつかせて飛沫を立てたお湯が目に入り込む。
「ぐっ…がはっ…目がっ」
いつも嬉しいことがあると、周りが見えなくなって体が先に動いてしまうことが多く、挙句自分の行動のせいで酷く現実に戻されることが多い。さっさと上がって、体と頭を洗って髪乾かして寝よう。
「楓先輩が安藤ちゃんて呼んでくれた」
鏡に相合傘を書いて、楓とみみと言う名前を記す。
「うふふ」
鏡に映ってる自分にドヤ顔してシャカシャカ頭を洗う。シャンプーの匂いが良い匂いだけど、何だかくしゃみが出る匂い。
「はっくっしゅ…」
もしかしてアレルギー…。その後も3回ほどくしゃみが続けて出る。駄目だ、早く洗って出よう。頭を流した後にリンスを付け馴染ませ数分待って洗い流し、ボディソープを泡立てネットで泡立てて体に乗せていく。青の洗面器でお湯を浴槽から一杯注いでそのお湯で顔を洗う。最後にシャワーで全部を洗い流していつの間にか崩れてしまった相合傘も一緒に名残惜しい気持ちを残したまま洗い流す。その後、着替えてドライヤーで髪を乾かし廊下に出る。
「あっ」
葉書が1枚玄関に落ちてた。そっとその葉書を拾うとそこには楓先輩が一緒に歩いてたあの日の女の人の写真が写ってた。一言添えられてたのが期限は一週間、繰り返されると書かれていた。
「何これ、怖い。流石楓先輩を私から引き剥がしただけある人ね」
私の恋人でも、物でもない。ただ、こんな変なことを送ってくる人と楓先輩が繋がりがあると思うとなんとも言えない気持ちになる。
「みみ、そんな所で何してるの。風邪引くよ。こっちおいで」
後ろが明るくなったと思ったらはるくんが心配そうにこちらを覗いてた。
「あの…」
はるくんなら知ってるかもしれないと葉書を目の前に出そうとする。
「ボタン掛け違えてる」
そう言うと、はるくんは私のパジャマに手を掛けて有無を言わずボタンを外して直そうとしてくる。
「えっ…ちょっ、やめて!自分で出来るから!!」
恥ずかしくて大きな声を出してしまった。
「そんなに意識しなくても良いのに」
はるくんはとぼけてるのか、本気なのか疑問を浮かべた顔でこちらを見てくる。
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