美男美女があふれるヨーロッパの街へ行ってきた。

3 ―１ ヨーロッパ全体について

正しい観光態度とは～ヨーロッパ全体～

「それやめて」
完全おのぼりさんになっていた私はサトちゃんにいろいろツッコまれてしまいました。

一番嫌がられたのが、「地球の歩き方を持って歩くこと」です。
日本語だから何の本か分からないと思ったのですが、サトちゃんからすればガイドブックだとバレバレで「恥ずかしいからやめて」と注意されてしまいました。

次に嫌がられたのが、「人を見すぎ」でした。
一応東京とはいえ、郊外に住んでいる私は白人を見ることがあまりありません。
しかも、ベルギーは本当にスタイルのよい美男美女ばかり。
白人ばかりの世界に浮かれてキョロキョロしていたら「もー」とかわいくツッコまれました。
サトちゃんは、怒ることを「もー」に変換したそうです。
怒っても「もー」しか言わないなんて、なんてかわいく進化したんだ。

しかも、旦那ヒロさんには、「日本語でもジェスチャーで分かるから」と笑われてしまいました。
ベルギーであまり見かけない綺麗なつるっぱげに見惚れてたのはマズかったようです。

実は、私は日本人には珍しく話しかけられることに抵抗がありません。
言葉が分かんなくても、適当に理解した顔をしています。
とりあえず「やー」って言ってれば世間話はなんとかなると思ってます。
しかも、通訳が横にいれば怖いものなしです。

けれど、サトちゃん一家は、日本人家族らしくそういったものがあまり好きではないようです。
まあ、子供がいればそうなるんだろうなあ。