美男美女があふれるヨーロッパの街へ行ってきた。

４ ベルギー アントワープ

差別と取るかシャイと取るか ～ベルギー ノートルダム大聖堂～

日本では、「フランダースの犬」で有名なノートルダム大聖堂。
もともと世界的にも有名な教会で、観光名所となっています。
なんと、ガイドさんが待機してくれているんです。

ただ、このガイドさん日本人である私達に声をかけてくれません。
他の観光客にはとりあえず声をかけて、必要かどうか確認しているのに近寄ってもくれません。
寂しく思っている私にサトちゃんが言いました。
「こっちの人はシャイだから声かけてくれないの」

海外に行くとアジア人差別を感じるというのは今でもよく聞く話です。
―シャイだから声をかけれないなんて、日本人だけじゃないの？
ーアジア人差別があるからじゃないの？
と思ったら大間違いでした。

ベルギーは、白人ばかりで他人種があまり入ってこない国なんです。
しかも母国語は「フラマン語」。
日本と同じような現象が起きています。
日本人が白人や黒人を見慣れないように、アジア人を見慣れないのです。
英語も通じますが、日本人は英語が下手な人が多いので話しかけることに勇気が必要みたいです。
しかも、ベルギーでは知名度がない「フランダースの犬」について質問してきたら厄介だろうし。

ただ、質問すると誠実に答えてくれるらしく、サトちゃんはその優しさに救われたそうです。
「日本人」として悪目立ちしてしまうことになかなか慣れなかった…とこぼしていました。
苦手な英語を使って子供二人育ててる事実に本当に頭が下がりました。
よくやってるなあ。