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5−5 エッフェル塔
高所恐怖症は注意しよう~エッフェル塔~
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私はちょとだけ高所恐怖症なんですよ。
高いところに登るとちょっとぞわっと虫唾が走るような気分になります。
まあ、普段そんなに高いところに登る生活をしていないし、
登ったとしても、ちょっと気持ちが落ち着かないぐらいで不便を感じたことはありませんでした。
「怖がりな癖にお化け屋敷やホラー映画を見たがるような人」のように、「ぞわぞわする気持ち」を楽しんでいたのです。
そんな私がエッフェル塔に登ることになりました。
サトちゃんが疲れて休みを取るため、私が子供二人を引率することになり責任重大です。
言葉ができない大人一人が子供二人を連れ歩くのです。
ただ、子供二人は一度来た事があるし、
長女カルちゃんは、英語ペラペラだし、
正直なところ、私が引率してもらう側でした。
いざというときは、ラインで連絡することになってました。
エッフェル塔はWi-Fiが入っていたので、海外仕様でない私のスマホでもラインが使えたのです。
そんな3人でエレベーターに揺られて第2展望台に着いたとき事件は起きました。
エッフェル塔というのは、
最上階が第3展望台地上約276m、
真ん中に第2展望台地上約116m、
第1展望台が地上約57mのところにあります。
エレベーターは第2展望台直結となってます。
116mというとビルの30階相当。
私の生活圏にない高さです。
その高さにもかかわらず、エレベーターから降りると広がるガラスで覆われていないむき出しの空。
胸当たりまでの柵だけで囲まれた空間。
腰が抜けて立てなくなりました。
自分でも知らなかったのですが、高所のむき出しが私の急所だったみたいです。
カルちゃんには「そこどいた方がいいよ」と冷静に言われる始末。
ーすまぬ。動きたいけど、動けないんだ…
と言いたいのに、「うん、うん。待って」とつぶやくことしかできませんでした。
第2展望台は上の部分と下の部分に分かれています。
「こっから落ちても大丈夫だよ」
と手すりの下に広がる「下部分」を指して、次女ハナちゃんが笑顔で応援してくれます。
―いや、3メートルはあるから大丈夫じゃない…
という言葉も出ませんでした。
無事立て直し、最上階の第3展望台へ移動。
地上約276mだったものの、ちゃんと天井まで覆われた網があったので高所恐怖症を気にせず回ることができました。
天井覆われてるのホント大事。
高いところに登るとちょっとぞわっと虫唾が走るような気分になります。
まあ、普段そんなに高いところに登る生活をしていないし、
登ったとしても、ちょっと気持ちが落ち着かないぐらいで不便を感じたことはありませんでした。
「怖がりな癖にお化け屋敷やホラー映画を見たがるような人」のように、「ぞわぞわする気持ち」を楽しんでいたのです。
そんな私がエッフェル塔に登ることになりました。
サトちゃんが疲れて休みを取るため、私が子供二人を引率することになり責任重大です。
言葉ができない大人一人が子供二人を連れ歩くのです。
ただ、子供二人は一度来た事があるし、
長女カルちゃんは、英語ペラペラだし、
正直なところ、私が引率してもらう側でした。
いざというときは、ラインで連絡することになってました。
エッフェル塔はWi-Fiが入っていたので、海外仕様でない私のスマホでもラインが使えたのです。
そんな3人でエレベーターに揺られて第2展望台に着いたとき事件は起きました。
エッフェル塔というのは、
最上階が第3展望台地上約276m、
真ん中に第2展望台地上約116m、
第1展望台が地上約57mのところにあります。
エレベーターは第2展望台直結となってます。
116mというとビルの30階相当。
私の生活圏にない高さです。
その高さにもかかわらず、エレベーターから降りると広がるガラスで覆われていないむき出しの空。
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腰が抜けて立てなくなりました。
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と手すりの下に広がる「下部分」を指して、次女ハナちゃんが笑顔で応援してくれます。
―いや、3メートルはあるから大丈夫じゃない…
という言葉も出ませんでした。
無事立て直し、最上階の第3展望台へ移動。
地上約276mだったものの、ちゃんと天井まで覆われた網があったので高所恐怖症を気にせず回ることができました。
天井覆われてるのホント大事。
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