美男美女があふれるヨーロッパの街へ行ってきた。

４ ベルギー アントワープ

パトラッシュ、この絵は商売上手が描いたんだよ…～ルーベンスについて～

「フランダースの犬」のラストシーン。
ネロがパトラッシュと共に見た教会の祭壇画。
ルーベンスという作者が描いているんだけど、これがまあ、入ってこない。
「私不感症なのかしら？こんなに絵って何も感じないんだっけ？」
と思ってたけど、「地球の歩き方（オランダ・ベルギー・ルクセンブルクP337）」がその理由を教えてくれた。
私は、会社で作ったものは感動しない質らしい。
そう、ルーベンスの絵は、「ルーベンス工房」という工場で作成されたものだったのだ。
別の作家で個人で描いたものはドキドキしたから、みんなで分担したものがあまり好きではないのだろう。

ルーベンスはとにかく数が多い。
2000近くあって、王宮によく置かれている。
商売上手なんだろうなぁ…と思わずにはいられない。
日本では芸術家というと狂人で貧乏なイメージがあるが、ヨーロッパで有名な作家さんは稼いでいる人が多い。
稼いで王宮に保護されたり、稼いで世の中にたくさん作品が出回ったからこそ後世に残ったというのが真実かもしれない。
「真の表現にたどり着きたいなら、まず売れてから」
って言葉にすると世知辛いもんである。