美男美女があふれるヨーロッパの街へ行ってきた。

3 ―１ ヨーロッパ全体について

ヨーロッパのトイレ事情。

外国人が日本に来て一番びっくりするのが「トイレ」だという話はよく聞く。

昔NHKで放映していたハートフルファミリーコメディ「フルハウス」の続編「フラーハウス」では、
日本に来たメンバーが、トイレに奮闘するどころか吸い込まれちゃうという
ファンタジーネタになっていた。

「フルハウス」や「フラーハウス」はアメリカの作品であるが、
日本のトイレが世界的に特別なのは間違いない。

では、ヨーロッパのトイレはどうなのか。

駅トイレは基本的に有料。
駅のト一人ずつ入る券売機がついていて
１€（当時で160円ぐらい）を入れると通れるようになっている。
お金を入れると構内の店で使える割引券らしきものが出てくるが使うタイミングを
すっかり逃してしまった。

買い物をすればその店のトイレを使用できるが、
数字ボタンを押すタイプの鍵つきのところも多い。

この鍵が難問で、従業員からの数字の聞き取りが意外と難しい。
ただでさえ英語に慣れていないのに、国による訛りが入るとお手上げだ。
しかも頻繁に使うから鍵が痛んでいて、
鍵が開かないときの理由が分からない。

数字を聞き取れなかったのか、
鍵が痛んでいるからなのか
なんと伝えれば助けてもらえるのかさっぱり分からない。

旅行中、一度だけトイレの開け方が分からず、数字を聞き直しても
さっぱり分からなくてみんなで困ってしまったことがあった。
幸い、倉庫ともつながっていたらしく従業員が出てきたタイミングで
中に入ることができた。

トイレットペーパーは、穴から出るスタイルだった。
筒形のウェットティッシュにあるような穴が開いていて
そこからトイレットペーパーが飛び出ている。

これなら紙を盗まれる心配がないので、今後日本でも増えるかもしれない。


一番違うところは、番台さんがいることである。
場所によっては銭湯の番台さんみたいな男性が私服で駐在している。
設備を壊さないように監視しているのだろう。
気さくに挨拶してくれるが、トイレに入る前なので少し恥ずかしい。
番台さんがいない場所だと、不器用で通れなくて助けを求めてくる人に当たることがある。
警備以外にもちょこちょこ仕事をしているようだ。

そんなこんなとヨーロッパでのトイレは面倒なので、なるべく家で済ましておくのが賢明である。