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7話 料理の精霊
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学園生活が始まると、オレだけオッサンで恥ずかしかった。
貴族たちは学校の授業を受けて、昼間はランチ食べて、三時になったらお茶の時間。
「ヒマだなあ、永遠の怠惰だなあ」
とか言ってる。
永遠じゃないよ、そんなのすぐ終わっちまうから。
「青春を無駄にすんなよ」
って言ってやったら、
「うわ、青春とか言ってる、くっさ」
って笑われた。
まあオレも学生時代はそんな感じだったよ。
本当に怠惰でヒマでやることがないい退屈な時間が
永遠に続くと思ってた。
それは、ほんの一瞬の幻想なんだけどね。
大いなる勘違いのなかで、学生たちは無駄な時間を浪費していた。
貧しい家の子は調理室で一生懸命料理を作って働いている。
皮肉な事に、庶民の子は栄養が足りてなくて体が小さい。
肉体労働など一切しない貴族の子はデカい図体で何もせず、昼寝してる。
まあ、世の中こんなもんだ。
小さい女の子があまりにも汗だくになって一生懸命働いているものだから、
可哀そうになってオレは手伝いを申し出た。
女の子は必死に断ったが、オレがあまりにも言うもんだから、
渋々、煮豆を運ぶのを手伝ってほしいと申し出た。
オレは粛々と煮豆を木箱に入れて大鍋の所までもっていった。
それから、少し時間がたった時だった。
「きゃあああああああー!」
調理室から女の子の悲鳴が聞こえた。
「なんだ、なんだ」
オレや他の貴族たちも慌てて調理室に走っていった。
女性を守るのは紳士の務めだ。
「こ、これ!」
震える手で調理師の女の子がオレが運んだ木箱を指さす。
一人の貴族がその箱に近づく。
「うわっ!これ腐ってるじゃないか、よくも豆を長時間放置したな。怠惰は罪だぞ!」
「ちちがいます!そんなに長い間放置してません。あっという間に腐ったんです。
その証拠に腐っているのは一部だけです」
「じゃあ、どうして、この木箱に入っているのだけ腐ったんだ」
「あの……あの方が運んでくださったものだけ、すぐに腐ったんです!」
調理師の女の子がオレを指さした。
「やべえよ、あいつ、カイトが悪魔だって言ってた奴だぜ」
「ウワサは本当だったんだ」
貴族たちがコソコソと噂話をする。
「誰か、教会の神父様を呼んでくるんだ、エクソシストを!」
委員長が叫ぶと、数人の貴族がその場を走り去った。
「あ、ちょっと!」
オレは声をかけたが、あえて呼び止めはしなかった。
別に悪魔じゃないからエクソシストに何をされてもなんともないし。
すぐに教会のエクソシストがやってきて、金のコップに入った水をオレにぶっかけた。
「なにしやがる!」
怒ってオソロシアが食ってかかろうとしたが、オレがそれを止めた。
「まあまあ」
何も起こらない。
貴族の子供たちは顔を見合わせた。
「何も起こらないね」
「うん」
貴族の男の子たちはオレの前に進み出た。
「勘違いでした、ごめんあさい」
みんなで頭をさげる。
「まあまあ、勘違いは誰にでもあることだから」
オレはみんなをなだめた。
「それにしても、何で豆が腐ったんだろう」
委員長がクビをかしげる。
そこに黒足猫がやってきて、腐った豆に手を突っ込む。
ねば~っと糸を引き、悪臭が周囲にただよう。
貴族たちは顔をしかめた。
黒足猫はそれを口に運ぶ。
「お、おいやめろ、食中毒になるぞ」
委員長が叫ぶ。
黒足猫はそれを平気でネチャネチャと食べる。
「何くってんだ」
「頭おかしいんじゃないか」
「まあ、ケダモノだしな、ラスカルだし」
コソコソと貴族の子供たちがささやきあう。
「おい、お前、人間のお前が食べてみろよ」
一人の貴族の子が調理師の子に命令した。
「え!」
驚いて調理師の子は少し後ずさりしたが、貴族の命令には逆らえない。
幼い弟や妹たちをこの職で養わねばならないからだ。
「もういいよ、オレが弁償するから」
オレはそう言ったが、女の子は無言でその腐った豆を口に運んだ。
女の子はクビをかしげる。
「あれ、普通に食べられます。マーマイトみたいな味です」
女の子は言った。
「皆さんも食べられますか」
女の子はそう言ったが、貴族は顔をしかめて去っていった。
腐った豆は調理師の女の子に払い下げられたが、女の子一人で
この量を食べられるわけではなく、
この腐った豆はしばらく放置されていた。
しかし、不思議な事が起こった。
この豆は、しばらく放置していてもカビが生えたりくさったりせず、
長い間、保存食として食べることができたのだ。
このウワサは瞬く間に庶民の間に広まり、
オレは脂汗を流して庶民の蒸した豆を運ぶはめになった。
まあ、人助けになるならうれしいですよ。
オソロシアも手伝いたいと言ったが、オレがやらないと
不思議な豆はできないし。
町の人々はオレの事を悪魔じゃなくて「食の精霊」だと信じるようになった。
実はただの人ですけど。
次の日の朝。
「よ!」
寝床のベットの上に女神様が乗っていた。
「うわっ!なにしてんですか!」
「食の精霊におりいって頼みがあんだけどよ」
「なにやってんですか女神様、天界から降りてきちゃだめでしょ」
「水雲デルタって呼んでいいよ」
「あ、はい、水雲様、それで、今回は何の御用ですか、オレ、実は料理とか全然できませんよ」
「お前、関西人だよな、関西人は料理できて当たり前だから」
「それは偏見です」
「その関西人におりいって頼みなんだが、むっちゃ古株の神様からさ、
大量の三輪そうめん送られてきたんだわ。でもさあ、そんなに美味しいとも思わないんだよなあ」
「冷やしそうめんにして食べました?」
「そうだよ」
「あったかいにゅう麺にしたら美味しいですよ」
「でも、いちいちダシ作るの面倒じゃん、スーパーでダシかってきて茹でて食べるのが
楽でいいわ」
「水雲様、スーパー行ってんですか」
「まあな、大黒様系のスーパーがあるもんで」
「はあ……」
「だからあ、冷たくて美味しくしろよ」
「少し固ゆでにしたら美味しいですよ」
「あ、そうなんだ」
「人の好みなんで自分基準ですけど、ちょっとだけ固めにゆでたら美味しかったです。
ゆですぎると、ちょっとふにゃふにゃ感がありますね」
「ふーん今度やってみよ」
「あんたさ、三輪って限定してるけど他にもそうめんって種類あるの?三輪だけじゃないの?」
「主に関西に固まってますね。ブランドしては兵庫県に揖保そうめんと小豆島そうめん、九州に島原そうめん、
あと、そうめんよりちょっと太めの徳島の半田そうめん。この半田そうめんが個人的には好きです。
揖保そうめんは赤帯と黒帯と金帯がありますが、オレは黒帯がお勧めです。その他にちょっと
変わったそうめんと蕎麦の中間みたいな麺があって、これはもち麦麺っていいます」
「そうなんだ~量がいっぱいあるから、こんど温かい麺も作ってみようかなあ。でもぶっちゃけ、
あったかいのはあんまり好きじゃないんだ、なんていうかさ、後味があんまりよくなくてさ」
「キブ味ですね。それはカツオダシを煮込みすぎると起こるんです」
「えー、あるグルメの人がダシは煮詰めるほどいいって言ってたよ」
「それは間違いですね。カツオはさっと煮だして昆布も先に水につけておいて、
昆布自体はあまり煮てはいけません。あと煮干しは生臭いから嫌いだという人がいますが、
それは頭と内臓を取らないからそうなるんですよ、ダシをとる煮干しは必ず頭と内臓をとらないと
ダメです。
よくグルメな人で、カツオはどこどこじゃないとダメだとかアジはどこどこじゃないとダメだとか
ウンチクを語る人がいますが、それはウソですね。
どこの製品でも日本産ならかなり高いクオリティーですよ。三輪そうめんだってやり方を間違えなければ
ものすごく美味しいです」
「そうなんだ、じゃあ、今度、カツオとイリコでダシとって作ってみるよ」
「あ、せっかくならカツオとイリコはやめといたほうがいいですよ」
「何でよ」
「ダシのうまみってグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸、コハク酸っていうのがあって、
グルタミン酸、グアニル酸が植物系、イノシン酸、コハク酸が動物系で、動物系と植物系を
混ぜるとうま味が相乗効果で高まるといわれています」
「そんな名前言われてもわけわかんないよ」
「たとえば、昆布とカツオ、シイタケと貝類とかね、あとカモネギとか」
「ああ、なるひど」
あとは塩加減ですね。
「分かったわ、ありがと~」
女神様は笑顔で去っていった。
「え~、異世界にはバトルしに来たんだけど、何でいつの間にか料理の精霊とかになってんだろ
料理の知識も才能も全然ないんだけどな、オレ」
オレはクビをかしげた。
貴族たちは学校の授業を受けて、昼間はランチ食べて、三時になったらお茶の時間。
「ヒマだなあ、永遠の怠惰だなあ」
とか言ってる。
永遠じゃないよ、そんなのすぐ終わっちまうから。
「青春を無駄にすんなよ」
って言ってやったら、
「うわ、青春とか言ってる、くっさ」
って笑われた。
まあオレも学生時代はそんな感じだったよ。
本当に怠惰でヒマでやることがないい退屈な時間が
永遠に続くと思ってた。
それは、ほんの一瞬の幻想なんだけどね。
大いなる勘違いのなかで、学生たちは無駄な時間を浪費していた。
貧しい家の子は調理室で一生懸命料理を作って働いている。
皮肉な事に、庶民の子は栄養が足りてなくて体が小さい。
肉体労働など一切しない貴族の子はデカい図体で何もせず、昼寝してる。
まあ、世の中こんなもんだ。
小さい女の子があまりにも汗だくになって一生懸命働いているものだから、
可哀そうになってオレは手伝いを申し出た。
女の子は必死に断ったが、オレがあまりにも言うもんだから、
渋々、煮豆を運ぶのを手伝ってほしいと申し出た。
オレは粛々と煮豆を木箱に入れて大鍋の所までもっていった。
それから、少し時間がたった時だった。
「きゃあああああああー!」
調理室から女の子の悲鳴が聞こえた。
「なんだ、なんだ」
オレや他の貴族たちも慌てて調理室に走っていった。
女性を守るのは紳士の務めだ。
「こ、これ!」
震える手で調理師の女の子がオレが運んだ木箱を指さす。
一人の貴族がその箱に近づく。
「うわっ!これ腐ってるじゃないか、よくも豆を長時間放置したな。怠惰は罪だぞ!」
「ちちがいます!そんなに長い間放置してません。あっという間に腐ったんです。
その証拠に腐っているのは一部だけです」
「じゃあ、どうして、この木箱に入っているのだけ腐ったんだ」
「あの……あの方が運んでくださったものだけ、すぐに腐ったんです!」
調理師の女の子がオレを指さした。
「やべえよ、あいつ、カイトが悪魔だって言ってた奴だぜ」
「ウワサは本当だったんだ」
貴族たちがコソコソと噂話をする。
「誰か、教会の神父様を呼んでくるんだ、エクソシストを!」
委員長が叫ぶと、数人の貴族がその場を走り去った。
「あ、ちょっと!」
オレは声をかけたが、あえて呼び止めはしなかった。
別に悪魔じゃないからエクソシストに何をされてもなんともないし。
すぐに教会のエクソシストがやってきて、金のコップに入った水をオレにぶっかけた。
「なにしやがる!」
怒ってオソロシアが食ってかかろうとしたが、オレがそれを止めた。
「まあまあ」
何も起こらない。
貴族の子供たちは顔を見合わせた。
「何も起こらないね」
「うん」
貴族の男の子たちはオレの前に進み出た。
「勘違いでした、ごめんあさい」
みんなで頭をさげる。
「まあまあ、勘違いは誰にでもあることだから」
オレはみんなをなだめた。
「それにしても、何で豆が腐ったんだろう」
委員長がクビをかしげる。
そこに黒足猫がやってきて、腐った豆に手を突っ込む。
ねば~っと糸を引き、悪臭が周囲にただよう。
貴族たちは顔をしかめた。
黒足猫はそれを口に運ぶ。
「お、おいやめろ、食中毒になるぞ」
委員長が叫ぶ。
黒足猫はそれを平気でネチャネチャと食べる。
「何くってんだ」
「頭おかしいんじゃないか」
「まあ、ケダモノだしな、ラスカルだし」
コソコソと貴族の子供たちがささやきあう。
「おい、お前、人間のお前が食べてみろよ」
一人の貴族の子が調理師の子に命令した。
「え!」
驚いて調理師の子は少し後ずさりしたが、貴族の命令には逆らえない。
幼い弟や妹たちをこの職で養わねばならないからだ。
「もういいよ、オレが弁償するから」
オレはそう言ったが、女の子は無言でその腐った豆を口に運んだ。
女の子はクビをかしげる。
「あれ、普通に食べられます。マーマイトみたいな味です」
女の子は言った。
「皆さんも食べられますか」
女の子はそう言ったが、貴族は顔をしかめて去っていった。
腐った豆は調理師の女の子に払い下げられたが、女の子一人で
この量を食べられるわけではなく、
この腐った豆はしばらく放置されていた。
しかし、不思議な事が起こった。
この豆は、しばらく放置していてもカビが生えたりくさったりせず、
長い間、保存食として食べることができたのだ。
このウワサは瞬く間に庶民の間に広まり、
オレは脂汗を流して庶民の蒸した豆を運ぶはめになった。
まあ、人助けになるならうれしいですよ。
オソロシアも手伝いたいと言ったが、オレがやらないと
不思議な豆はできないし。
町の人々はオレの事を悪魔じゃなくて「食の精霊」だと信じるようになった。
実はただの人ですけど。
次の日の朝。
「よ!」
寝床のベットの上に女神様が乗っていた。
「うわっ!なにしてんですか!」
「食の精霊におりいって頼みがあんだけどよ」
「なにやってんですか女神様、天界から降りてきちゃだめでしょ」
「水雲デルタって呼んでいいよ」
「あ、はい、水雲様、それで、今回は何の御用ですか、オレ、実は料理とか全然できませんよ」
「お前、関西人だよな、関西人は料理できて当たり前だから」
「それは偏見です」
「その関西人におりいって頼みなんだが、むっちゃ古株の神様からさ、
大量の三輪そうめん送られてきたんだわ。でもさあ、そんなに美味しいとも思わないんだよなあ」
「冷やしそうめんにして食べました?」
「そうだよ」
「あったかいにゅう麺にしたら美味しいですよ」
「でも、いちいちダシ作るの面倒じゃん、スーパーでダシかってきて茹でて食べるのが
楽でいいわ」
「水雲様、スーパー行ってんですか」
「まあな、大黒様系のスーパーがあるもんで」
「はあ……」
「だからあ、冷たくて美味しくしろよ」
「少し固ゆでにしたら美味しいですよ」
「あ、そうなんだ」
「人の好みなんで自分基準ですけど、ちょっとだけ固めにゆでたら美味しかったです。
ゆですぎると、ちょっとふにゃふにゃ感がありますね」
「ふーん今度やってみよ」
「あんたさ、三輪って限定してるけど他にもそうめんって種類あるの?三輪だけじゃないの?」
「主に関西に固まってますね。ブランドしては兵庫県に揖保そうめんと小豆島そうめん、九州に島原そうめん、
あと、そうめんよりちょっと太めの徳島の半田そうめん。この半田そうめんが個人的には好きです。
揖保そうめんは赤帯と黒帯と金帯がありますが、オレは黒帯がお勧めです。その他にちょっと
変わったそうめんと蕎麦の中間みたいな麺があって、これはもち麦麺っていいます」
「そうなんだ~量がいっぱいあるから、こんど温かい麺も作ってみようかなあ。でもぶっちゃけ、
あったかいのはあんまり好きじゃないんだ、なんていうかさ、後味があんまりよくなくてさ」
「キブ味ですね。それはカツオダシを煮込みすぎると起こるんです」
「えー、あるグルメの人がダシは煮詰めるほどいいって言ってたよ」
「それは間違いですね。カツオはさっと煮だして昆布も先に水につけておいて、
昆布自体はあまり煮てはいけません。あと煮干しは生臭いから嫌いだという人がいますが、
それは頭と内臓を取らないからそうなるんですよ、ダシをとる煮干しは必ず頭と内臓をとらないと
ダメです。
よくグルメな人で、カツオはどこどこじゃないとダメだとかアジはどこどこじゃないとダメだとか
ウンチクを語る人がいますが、それはウソですね。
どこの製品でも日本産ならかなり高いクオリティーですよ。三輪そうめんだってやり方を間違えなければ
ものすごく美味しいです」
「そうなんだ、じゃあ、今度、カツオとイリコでダシとって作ってみるよ」
「あ、せっかくならカツオとイリコはやめといたほうがいいですよ」
「何でよ」
「ダシのうまみってグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸、コハク酸っていうのがあって、
グルタミン酸、グアニル酸が植物系、イノシン酸、コハク酸が動物系で、動物系と植物系を
混ぜるとうま味が相乗効果で高まるといわれています」
「そんな名前言われてもわけわかんないよ」
「たとえば、昆布とカツオ、シイタケと貝類とかね、あとカモネギとか」
「ああ、なるひど」
あとは塩加減ですね。
「分かったわ、ありがと~」
女神様は笑顔で去っていった。
「え~、異世界にはバトルしに来たんだけど、何でいつの間にか料理の精霊とかになってんだろ
料理の知識も才能も全然ないんだけどな、オレ」
オレはクビをかしげた。
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