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第二章 牡丹ろうどう編
九話 ネカマ案件
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狐の伏見が思考を巡らして考察するのに対して、狸の金長はひたすらネットで情報収集に
専念していた
「わかったぞ」
金長がいった。
「なにが? 」
「無数にある海賊版漫画無料サイトの中で今一番勢いがあって、
勢力を伸ばしているのが鬼畜村っていうんだが、そこの宣伝工作員が
ネットゲームの美人キャラクターになって人気を集め、
そこで海賊版の紹介をしている」
「ああ、知ってます、ボクもやってるゲームだ」
「そのキャラクター名は#南_ミナミ__#ちゃん」
「げ!なんか悪い予感がする」
「知り合いに似た名前の奴がいるのか?」
「ええ水無月南って子が」
「偶然の一致かもしれないがね」
「そうですね、で、どうするんですか? その工作員」
「このゲームはゲーム内で殺しても復活するタイプだから
それは無駄だ。じゃあどうするか。こっちも女の子キャラクターを作って
人気を集め、鬼畜村の悪口を言いふらす」
「え、じゃあ、女の子の協力者をさがさないとダメですね」
「しかたないなあ、私が協力してやらんでもないぞ」
卯月がずいっと前に出る。
「お前は粗暴だからだめ」
金長が即却下。
「ブチのめすぞ、このクソ狸が!」
卯月が激怒する。
「まあまあ」
武が必死でなだめる
「じゃあ、誰に頼むんですか? 」
「俺」
狸は自分を指さした。
肥っていて金玉がでかいメガネをかけた狸。それが金長。
「無理! 無理! 無理!」
武は即座に否定する。
「ゲーム上では可愛いロリキャラを作るから大丈夫だよ」
「えーでも肥った狸のオッサンが中身だと知ったらみんながっかりしますよ」
「あら、何言ってんの、私は美人の女子高生よ」
金長が女子高生口調になる。
「ちょっと気持ち悪いからやめてください」
「あっそ、やめてほしいの、じゃあやめた。君一人で鬼畜村と戦ってね」
「ごめんなさいやってください。それでもチャットで相手が顔写真求めてきたらどうするんですか?」
「それは、中国の安い著作権フリーフォト買ってきたから大丈夫」
「大丈夫かなあ」
金長はオンラインゲームで可愛いロリッ娘のキャラクターを制作するとともに、
自分は美男子のメガネ男子に化けて、新作アニメを紹介するイケメンユーチューバーになり
動画を配信した。
そこで、違法海賊版漫画サイトを見てはいけないと訴えた。
これはかなり効果があったようだ。
専念していた
「わかったぞ」
金長がいった。
「なにが? 」
「無数にある海賊版漫画無料サイトの中で今一番勢いがあって、
勢力を伸ばしているのが鬼畜村っていうんだが、そこの宣伝工作員が
ネットゲームの美人キャラクターになって人気を集め、
そこで海賊版の紹介をしている」
「ああ、知ってます、ボクもやってるゲームだ」
「そのキャラクター名は#南_ミナミ__#ちゃん」
「げ!なんか悪い予感がする」
「知り合いに似た名前の奴がいるのか?」
「ええ水無月南って子が」
「偶然の一致かもしれないがね」
「そうですね、で、どうするんですか? その工作員」
「このゲームはゲーム内で殺しても復活するタイプだから
それは無駄だ。じゃあどうするか。こっちも女の子キャラクターを作って
人気を集め、鬼畜村の悪口を言いふらす」
「え、じゃあ、女の子の協力者をさがさないとダメですね」
「しかたないなあ、私が協力してやらんでもないぞ」
卯月がずいっと前に出る。
「お前は粗暴だからだめ」
金長が即却下。
「ブチのめすぞ、このクソ狸が!」
卯月が激怒する。
「まあまあ」
武が必死でなだめる
「じゃあ、誰に頼むんですか? 」
「俺」
狸は自分を指さした。
肥っていて金玉がでかいメガネをかけた狸。それが金長。
「無理! 無理! 無理!」
武は即座に否定する。
「ゲーム上では可愛いロリキャラを作るから大丈夫だよ」
「えーでも肥った狸のオッサンが中身だと知ったらみんながっかりしますよ」
「あら、何言ってんの、私は美人の女子高生よ」
金長が女子高生口調になる。
「ちょっと気持ち悪いからやめてください」
「あっそ、やめてほしいの、じゃあやめた。君一人で鬼畜村と戦ってね」
「ごめんなさいやってください。それでもチャットで相手が顔写真求めてきたらどうするんですか?」
「それは、中国の安い著作権フリーフォト買ってきたから大丈夫」
「大丈夫かなあ」
金長はオンラインゲームで可愛いロリッ娘のキャラクターを制作するとともに、
自分は美男子のメガネ男子に化けて、新作アニメを紹介するイケメンユーチューバーになり
動画を配信した。
そこで、違法海賊版漫画サイトを見てはいけないと訴えた。
これはかなり効果があったようだ。
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