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三十話
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卯月と距離をとって武がふと後ろを見ると、そこでは事のなりゆきを
良太が見守っていた。
その良太の後ろから黒い影がせまる。
「良太君あぶない!」
良太が振り返ると、そこにはゾンビの大群がいた。
「う、うわあああああー!」
良太は悲鳴をあげる。
ゾンビたちは一斉に良太に襲いかかる。
その時、
ボタボタボタッ
ゾンビの体がバラバラになって地面に崩れ落ちる。
「な、何が起こったんだ」
良太は呆気にとられているようだった。
誰かが良太の頭をなでる。
「大丈夫ですよ」
それは籠釣瓶だった。
籠釣瓶は優しく微笑む。
そして、ゾンビに向き直ると、無表情に素早く、ゾンビを切り倒していった。
すべてのゾンビを切り倒すと、今度は吉原文に向かって突進する。
「おもしろい、やってやろうじゃありんせんか!」
文も籠釣瓶に突進する。
ズサッ!
一瞬で文は真っ二つにされる。
「ま、まずいでござる、これは先に籠釣瓶を仕留めてしまわねば、皆殺しにされる。
ひとまず休戦じゃ!」
猿虎蛇が叫んだ。
「チイッ、仕方有るまい。悔しいが猿虎蛇ほどの強者と籠釣瓶を同時に敵に回すのは
こちらとしても不利。ここは共同でまず、籠釣瓶を倒すしかあるまい」
卯月は猿虎蛇の提案を受け入れた。
「同時に行くぞ!」
「心得たでござる!」
猿虎蛇と卯月は同時に籠釣瓶に飛びかかる。
ザン!
ギャッ!
一瞬にして猿虎蛇は胴切りにされて死んだ。
かえす刀で卯月に突きを入れる。
卯月は素早く体をのけぞらせながら手から炎を発した。
籠釣瓶は火だるまになる。
しかし、無表情のままキリモミ回転しながらジャンプし、
バシャッと学校の池に飛び込んで鎮火する。
そこに霜月が突進して殴りかかる。
籠釣瓶はバク転しながらそれを避けて、
猛スピードで学校の玄関のところまで来る。
ザン!
学校の下駄箱を切り裂き、その中から大量のスリッパが飛び散る。
籠釣瓶はそのスリッパを足に嵌め、霜月を蹴り倒した。
スリッパは凍り付いて霜月の体に張り付くが、
霜月が蹴られた反動で、そのまま籠釣瓶の足からはなれ、
霜月は学校の外壁まで吹っ飛ばされた。
バウン!
霜月は学校のコンクリートの壁にめり込み、土煙があがる。
と、籠釣瓶の耳がピクンと動く。
「まだ……良太さんの事を見下したヤツが生きている」
籠釣瓶が校舎の中に走り込んだ。
「まずい!また籠釣瓶が校舎で生徒を殺し始めるぞ!
武、良太を連れて説得に行ってくれ。
いまの籠釣瓶を止められるのは良太だけかもしれぬ」
「わかったよ!行こう良太君」
「うん」
武と良太は後者の中に走り込んだ。
良太が見守っていた。
その良太の後ろから黒い影がせまる。
「良太君あぶない!」
良太が振り返ると、そこにはゾンビの大群がいた。
「う、うわあああああー!」
良太は悲鳴をあげる。
ゾンビたちは一斉に良太に襲いかかる。
その時、
ボタボタボタッ
ゾンビの体がバラバラになって地面に崩れ落ちる。
「な、何が起こったんだ」
良太は呆気にとられているようだった。
誰かが良太の頭をなでる。
「大丈夫ですよ」
それは籠釣瓶だった。
籠釣瓶は優しく微笑む。
そして、ゾンビに向き直ると、無表情に素早く、ゾンビを切り倒していった。
すべてのゾンビを切り倒すと、今度は吉原文に向かって突進する。
「おもしろい、やってやろうじゃありんせんか!」
文も籠釣瓶に突進する。
ズサッ!
一瞬で文は真っ二つにされる。
「ま、まずいでござる、これは先に籠釣瓶を仕留めてしまわねば、皆殺しにされる。
ひとまず休戦じゃ!」
猿虎蛇が叫んだ。
「チイッ、仕方有るまい。悔しいが猿虎蛇ほどの強者と籠釣瓶を同時に敵に回すのは
こちらとしても不利。ここは共同でまず、籠釣瓶を倒すしかあるまい」
卯月は猿虎蛇の提案を受け入れた。
「同時に行くぞ!」
「心得たでござる!」
猿虎蛇と卯月は同時に籠釣瓶に飛びかかる。
ザン!
ギャッ!
一瞬にして猿虎蛇は胴切りにされて死んだ。
かえす刀で卯月に突きを入れる。
卯月は素早く体をのけぞらせながら手から炎を発した。
籠釣瓶は火だるまになる。
しかし、無表情のままキリモミ回転しながらジャンプし、
バシャッと学校の池に飛び込んで鎮火する。
そこに霜月が突進して殴りかかる。
籠釣瓶はバク転しながらそれを避けて、
猛スピードで学校の玄関のところまで来る。
ザン!
学校の下駄箱を切り裂き、その中から大量のスリッパが飛び散る。
籠釣瓶はそのスリッパを足に嵌め、霜月を蹴り倒した。
スリッパは凍り付いて霜月の体に張り付くが、
霜月が蹴られた反動で、そのまま籠釣瓶の足からはなれ、
霜月は学校の外壁まで吹っ飛ばされた。
バウン!
霜月は学校のコンクリートの壁にめり込み、土煙があがる。
と、籠釣瓶の耳がピクンと動く。
「まだ……良太さんの事を見下したヤツが生きている」
籠釣瓶が校舎の中に走り込んだ。
「まずい!また籠釣瓶が校舎で生徒を殺し始めるぞ!
武、良太を連れて説得に行ってくれ。
いまの籠釣瓶を止められるのは良太だけかもしれぬ」
「わかったよ!行こう良太君」
「うん」
武と良太は後者の中に走り込んだ。
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