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二十五話
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「大変だよお兄ちゃん!暴走族の大群がこの学校に攻めてくるよ。早くどこかに隠れて!」
武の妹の美紀が学校の玄関に走り込んできた。
学校に行く途中だったのか、背中にランドセルを背負い、手には小物を入れるポチ袋を持っている。
「どうしたんだよ美紀、学校は?」
「学校に行く途中に友達から携帯電話がかかってきて、
暴走族の大群がお兄ちゃんの学校の方に押し寄せているって報告してくれたから、
ここまで走って知らせにきたんだよ!」
美紀はそこまで言うと、近くに死体があることに気づいた。
「きゃっ!死んでる」
美紀は涙目で武にしがみつく。
ブウン!ブウン!
けたたましいバイク音が玄関から聞こえる。
「それでは、私はいかなければなりません」
籠釣瓶はその場から風のように素早く走り去った。
「神無!」
良太はその後を追おうとするが武がそれを羽交い締めにする。
「離してくれよ、武くん、ボクは行かないといけないんだ」
「冷静になるんだ良太くん。
実は八橋以外にもクラスで良太くんの事を馬鹿にしていた連中はいる。
籠釣瓶はものすごく耳がいいから、そいつらの悪口も聞いていたかもしれない。
籠釣瓶は自暴自棄になっているからその子たちも逃がさないと
籠釣瓶が殺しに来るかもしれない。
良太くんはクラスに行ってみんなに逃げるよう言うんだ。
ボクは他のクラスに言ってまわる」
武は卯月の方を見た。
「卯月は籠釣瓶がこっちに来ないよう食い止めてくれ」
「いやだ。どうせ籠釣瓶が殺すのは良太の悪口を言った連中だけであろう。
あとで籠釣瓶は殺さねばならぬとしても、
せめて温情としてそれくらい殺らせてあげてもよかろう」
「何言ってんだよ、ダメにきまってるだろ!」
武は怒鳴る。
「ちぇっ、私は家に帰ってプリンを食べる所用がある故帰る」
卯月はそう言い残すと素早く走り去った。
「何やってんだ、この肝心な時にーっ!」
武は叫んだ。
「お兄ちゃん」
美紀が不安そうにしている。
武は我に返った。まず、妹の美紀を安全な場所に隠さなければならない。
武は美紀の手を引いて美紀を隠す場所を探し、
考えた末、女子トイレに隠すことにした。
日常だと絶対に男が入ってはいけない場所だが、今は妹の命がかかった緊急事態だ。
そんな事も言っていられない。
しかし、実際にトイレに入ってみるとすべてのトイレの部屋のカギがかかっている。
騒動を聞きつけた人が先に入って中からカギをかけてしまったのだろう。
「うわーっ!」
「ぎゃーっ!」
遠くの方から悲鳴が聞こえ、その声がだんだんこちらに近づいてくる。
もう他に逃げる場所はない。
しかたなく武はトイレの掃除用具入れを開けた。
「あ!」
「あ!」
中に小学生の格好をした女の子がいる。
黄色い帽子をかぶり赤いスカートをはき、
ランドセルを背負い、手にはポチ袋をもっている。
それは、妖怪八握脛の八十女葉月だった。
「お前、なんでこんな処に隠れてるいんだよ。お前も妖怪なら籠釣瓶と戦えよ」
「私小学生だから関係ないもん」
「いやいや、お前は一番の年長者なんだからそこらへんの分別は持つべきだろ常識的に考えて」
「えー私幼女だからわかんなーい」
「ぎゃーっ!」
すぐ背後で悲鳴が聞こえた。
「とにかく一緒に隠して」
武は美紀を連れて掃除用具入れに隠れた。ヒタッ、ヒタッと床に張り付き剥がすような足音が聞こえる。
これは血を吸った靴が床からはなれる時の音だと分かった。
その足音は女子トイレの中に入ってくる。
一番奥のトイレの前で足音は止まる。
コンコン
トイレをノックする音がする。
トイレの中から反応はない。
ガチャガチャと苛立ったように扉についているカギをいじる音がする。
バスッ!
何かを切り倒した音がする。
「お前か」
「誰よあんた!あなたな何って知らないわよ!」
ドスッ
「ぎゃーっ!」
何かを突き抜いたような音と同時に悲鳴が聞こえる。
足音は隣のトイレの前へ。
バスッ!
バタン!
ドアを切り倒した音がする。
「助けて!助けて!助けて」
ズサッ!
「ぎゃー!」
また悲鳴が聞こえる。武の足下に楕円形をした血の塊が広がってくる。
バスッ!
ガラガラバタン!
トイレのドアを切り倒された音がする。
「怖いよ~もう気が狂いそうだよ……殺すならさっさと殺してもう頭おかしくなる……」
「邪魔だ、うせろ」
「え?」
「お前は良太さんの悪口を言っていない、とっととうせろ」
「……え?」
「とっとと消え失せろ、ブチ殺すぞ!」
大声で籠釣瓶が怒鳴った。
「うああああああああー!」
叫びながら女子生徒がトイレから走り出ていった。
もうトイレの部屋はない。
コンコン
掃除用具室のドアを誰かがノックする。武も美紀も黙っている。
「入ってます」
葉月が答える。
武は目を血走らせて無言で葉月の胸倉をつかむ。
ガチャ
音がして用具入れの扉が開いた。
そこには血まみれで無表情の籠釣瓶が居た。
籠釣瓶はゆっくりと刀を振り上げる。
「なんでボクを殺すんだ。ボクは良太くんの友達だぞ」
「お前は良太さんをそそのかしてあの女とつきあわせた。
私が死んだあと、お前が生きていればまた良太さんに悲しい思いをさせるかもしれない。だから殺す」
「それは勘違いだ。ボクは良太くんのためを思って動いてきたし、
何度も良太くんにあの女とつきあわないように言った」
「それじゃ、私は関係ないんで」
葉月が籠釣瓶の横をすり抜けて外に出て行こうとする。
「お前は武の妹だな!」
いいざま、籠釣瓶は刀を振り下ろす。
葉月の担いでいたランドセルが真ん中からスッパリと切れて、
中から二つに切れたBL同人誌が大量になだれ落ち、周囲に散らばる。
葉月は青ざめた顔で振り返った。
「うおおおおおおおおおおーっ!
私が今まで毎回イベント会場で徹夜して並んで集めた貴重なBL本があああああああーっ!」
※注釈※同人誌即売会イベント会場での徹夜行為は禁止されています。
同人イベントカタログをご参照の上、指定時間以降に所定交通機関でのご来場をお願いいたします。
顔を紅潮させ口から泡を吐く葉月の肋骨の辺りから
ブチュブチュと鈍い音とともにどす黒い手が何本も生えだしてくる。
それと同時に尻が異常に肥大化し、
胸部も鬱血して膨れあがった。
手足は長く伸び、八本の足を持つ巨大蜘蛛に変化した。
「古代より御腐様として信仰されし妾をよくも愚弄してくれよったな。
この罪万死に値するわ!シャーッ!」
葉月は口から蜘蛛の糸を吐き出して、籠釣瓶の体をグルグル巻きにした。
「今だ、逃げよう!」
武は美紀の手を引いてその場から逃げ出した。
「くたばれーい!」
葉月は鋭い爪の生えた腕を振り上げた。
ギクッ
関節が外れたような音がした。
「うぐぐぐぐっ、持病の神経痛が~っ」
葉月は少女の姿に戻って手にさげたポチ袋の中をさぐりはじめた。
「えーとコンドロイチンはどこに入れたっけ、
コラーゲンとサメ軟骨が配合されたやつ」
葉月が少女の姿に戻ると、蜘蛛の糸も消え去ってしまった。
ズサッ
籠釣瓶は葉月を真っ二つに切り裂いた。
武の妹の美紀が学校の玄関に走り込んできた。
学校に行く途中だったのか、背中にランドセルを背負い、手には小物を入れるポチ袋を持っている。
「どうしたんだよ美紀、学校は?」
「学校に行く途中に友達から携帯電話がかかってきて、
暴走族の大群がお兄ちゃんの学校の方に押し寄せているって報告してくれたから、
ここまで走って知らせにきたんだよ!」
美紀はそこまで言うと、近くに死体があることに気づいた。
「きゃっ!死んでる」
美紀は涙目で武にしがみつく。
ブウン!ブウン!
けたたましいバイク音が玄関から聞こえる。
「それでは、私はいかなければなりません」
籠釣瓶はその場から風のように素早く走り去った。
「神無!」
良太はその後を追おうとするが武がそれを羽交い締めにする。
「離してくれよ、武くん、ボクは行かないといけないんだ」
「冷静になるんだ良太くん。
実は八橋以外にもクラスで良太くんの事を馬鹿にしていた連中はいる。
籠釣瓶はものすごく耳がいいから、そいつらの悪口も聞いていたかもしれない。
籠釣瓶は自暴自棄になっているからその子たちも逃がさないと
籠釣瓶が殺しに来るかもしれない。
良太くんはクラスに行ってみんなに逃げるよう言うんだ。
ボクは他のクラスに言ってまわる」
武は卯月の方を見た。
「卯月は籠釣瓶がこっちに来ないよう食い止めてくれ」
「いやだ。どうせ籠釣瓶が殺すのは良太の悪口を言った連中だけであろう。
あとで籠釣瓶は殺さねばならぬとしても、
せめて温情としてそれくらい殺らせてあげてもよかろう」
「何言ってんだよ、ダメにきまってるだろ!」
武は怒鳴る。
「ちぇっ、私は家に帰ってプリンを食べる所用がある故帰る」
卯月はそう言い残すと素早く走り去った。
「何やってんだ、この肝心な時にーっ!」
武は叫んだ。
「お兄ちゃん」
美紀が不安そうにしている。
武は我に返った。まず、妹の美紀を安全な場所に隠さなければならない。
武は美紀の手を引いて美紀を隠す場所を探し、
考えた末、女子トイレに隠すことにした。
日常だと絶対に男が入ってはいけない場所だが、今は妹の命がかかった緊急事態だ。
そんな事も言っていられない。
しかし、実際にトイレに入ってみるとすべてのトイレの部屋のカギがかかっている。
騒動を聞きつけた人が先に入って中からカギをかけてしまったのだろう。
「うわーっ!」
「ぎゃーっ!」
遠くの方から悲鳴が聞こえ、その声がだんだんこちらに近づいてくる。
もう他に逃げる場所はない。
しかたなく武はトイレの掃除用具入れを開けた。
「あ!」
「あ!」
中に小学生の格好をした女の子がいる。
黄色い帽子をかぶり赤いスカートをはき、
ランドセルを背負い、手にはポチ袋をもっている。
それは、妖怪八握脛の八十女葉月だった。
「お前、なんでこんな処に隠れてるいんだよ。お前も妖怪なら籠釣瓶と戦えよ」
「私小学生だから関係ないもん」
「いやいや、お前は一番の年長者なんだからそこらへんの分別は持つべきだろ常識的に考えて」
「えー私幼女だからわかんなーい」
「ぎゃーっ!」
すぐ背後で悲鳴が聞こえた。
「とにかく一緒に隠して」
武は美紀を連れて掃除用具入れに隠れた。ヒタッ、ヒタッと床に張り付き剥がすような足音が聞こえる。
これは血を吸った靴が床からはなれる時の音だと分かった。
その足音は女子トイレの中に入ってくる。
一番奥のトイレの前で足音は止まる。
コンコン
トイレをノックする音がする。
トイレの中から反応はない。
ガチャガチャと苛立ったように扉についているカギをいじる音がする。
バスッ!
何かを切り倒した音がする。
「お前か」
「誰よあんた!あなたな何って知らないわよ!」
ドスッ
「ぎゃーっ!」
何かを突き抜いたような音と同時に悲鳴が聞こえる。
足音は隣のトイレの前へ。
バスッ!
バタン!
ドアを切り倒した音がする。
「助けて!助けて!助けて」
ズサッ!
「ぎゃー!」
また悲鳴が聞こえる。武の足下に楕円形をした血の塊が広がってくる。
バスッ!
ガラガラバタン!
トイレのドアを切り倒された音がする。
「怖いよ~もう気が狂いそうだよ……殺すならさっさと殺してもう頭おかしくなる……」
「邪魔だ、うせろ」
「え?」
「お前は良太さんの悪口を言っていない、とっととうせろ」
「……え?」
「とっとと消え失せろ、ブチ殺すぞ!」
大声で籠釣瓶が怒鳴った。
「うああああああああー!」
叫びながら女子生徒がトイレから走り出ていった。
もうトイレの部屋はない。
コンコン
掃除用具室のドアを誰かがノックする。武も美紀も黙っている。
「入ってます」
葉月が答える。
武は目を血走らせて無言で葉月の胸倉をつかむ。
ガチャ
音がして用具入れの扉が開いた。
そこには血まみれで無表情の籠釣瓶が居た。
籠釣瓶はゆっくりと刀を振り上げる。
「なんでボクを殺すんだ。ボクは良太くんの友達だぞ」
「お前は良太さんをそそのかしてあの女とつきあわせた。
私が死んだあと、お前が生きていればまた良太さんに悲しい思いをさせるかもしれない。だから殺す」
「それは勘違いだ。ボクは良太くんのためを思って動いてきたし、
何度も良太くんにあの女とつきあわないように言った」
「それじゃ、私は関係ないんで」
葉月が籠釣瓶の横をすり抜けて外に出て行こうとする。
「お前は武の妹だな!」
いいざま、籠釣瓶は刀を振り下ろす。
葉月の担いでいたランドセルが真ん中からスッパリと切れて、
中から二つに切れたBL同人誌が大量になだれ落ち、周囲に散らばる。
葉月は青ざめた顔で振り返った。
「うおおおおおおおおおおーっ!
私が今まで毎回イベント会場で徹夜して並んで集めた貴重なBL本があああああああーっ!」
※注釈※同人誌即売会イベント会場での徹夜行為は禁止されています。
同人イベントカタログをご参照の上、指定時間以降に所定交通機関でのご来場をお願いいたします。
顔を紅潮させ口から泡を吐く葉月の肋骨の辺りから
ブチュブチュと鈍い音とともにどす黒い手が何本も生えだしてくる。
それと同時に尻が異常に肥大化し、
胸部も鬱血して膨れあがった。
手足は長く伸び、八本の足を持つ巨大蜘蛛に変化した。
「古代より御腐様として信仰されし妾をよくも愚弄してくれよったな。
この罪万死に値するわ!シャーッ!」
葉月は口から蜘蛛の糸を吐き出して、籠釣瓶の体をグルグル巻きにした。
「今だ、逃げよう!」
武は美紀の手を引いてその場から逃げ出した。
「くたばれーい!」
葉月は鋭い爪の生えた腕を振り上げた。
ギクッ
関節が外れたような音がした。
「うぐぐぐぐっ、持病の神経痛が~っ」
葉月は少女の姿に戻って手にさげたポチ袋の中をさぐりはじめた。
「えーとコンドロイチンはどこに入れたっけ、
コラーゲンとサメ軟骨が配合されたやつ」
葉月が少女の姿に戻ると、蜘蛛の糸も消え去ってしまった。
ズサッ
籠釣瓶は葉月を真っ二つに切り裂いた。
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言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
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