10 / 55
十話
しおりを挟む
「卯月は籠釣瓶ちゃんを昔から知っているのかい」
「そうさな、奴の名を最初に耳にしたのは美濃の武将、
竹中半兵衛重治が一人で美濃城に乗り込んで行った時の事じゃ。
半兵衛は籠釣瓶で数百人の城の衛兵相手に切り結び、
ついに城を乗っ取ってしまった。その後も籠釣瓶は半兵衛に尽くしたが、
籠釣瓶が半兵衛に、
半兵衛の妻を斬り殺して自分への愛を本物であると証明してほしいとせがんだため、
愛妻家の半兵衛は前からこの刀を所望していた従兄弟の竹中重利に籠釣瓶を渡してしまった。
重利はたいそう籠釣瓶をかわいがったが、
妻を惨殺してほしいと籠釣瓶にせがまれ、
お前は元々半兵衛重治の刀であろうと諭して納得させたようだ。
その後、重利が関ヶ原の戦いで西軍に味方したとき、
西軍が敗北すると予言して東軍に付かせ、
このため重利は豊後内府二万石を手に入れることになった。
その後も重利は籠釣瓶をかわいがり、
息子にも決して籠釣瓶を粗末にせぬように遺言して死んだが、
息子は欲をかき、籠釣瓶と同じ一族の妖刀を集めだした。
妖刀の力でより大きな財を手に入れようと考えたのじゃ」
「一族?妖刀に一族がいるの?」
「うむ、いるぞ、その話は後でする。
そして、息子の重義が妖刀を二十四本手に入れたところでついに籠釣瓶は激怒し、
将軍徳川家光の枕元に表れ重義が汚職のかぎりをつくして蓄財し、
謀反の疑いがあると告げ口する。
家光の命令で探索が行われ、
妖刀を二十四本も所蔵していることが天下を狙う野心ありと見られ
重義は切腹を申しつけられ、二十四本の妖刀は全国に拡散していったのじゃ」
「さっきの妖刀の一族の話だけど、どういう一族なの?」
武の質問に卯月の表情が一段と厳しくなる。
「村正じゃ」
「村正って、徳川家を呪う刀として有名なあの村正?じゃあ、家光が怒るのも無理はないね」
「さにあらず、徳川に天下を取らせたのは村正の功績が大きい。
三河武士が強いのも村正あってこそじゃ。
その証拠に、私のこの眉間の傷も、村正の一族、蜻蛉切にやられたものじゃ。」
「泥田坊の文にやられたんじゃないの?」
「たしかに文に不意打ちを食らって額に一撃を食らわされたことはあるが、
あれはかすり傷ですぐに治った。この傷はすでに三百年以上経ても赤みが消えぬわ」
「でも、徳川家康の祖父も父も村正で斬り殺されたんだろ?
徳川家の味方なら斬り殺すはずがないじゃん」
「いやいや、村正は家康の祖父と父に尽くし、
尾張の虎と呼ばれ恐れられていた織田信秀の軍団を小豆坂で打ち負かした。
織田信秀は徳川家康の祖父と父がいなければ
東海の覇者となっていてもおかしくない武将であった。
それを退けたのは村正の力じゃ」
「じゃあ、何で村正は家康の祖父と父を切ったの?」
「それはの、天下をくれてやるかわりに、
正妻を斬り殺して刀である自分を正妻にせよと要求したのだ。
当然、両名ともそれを拒否して嫉妬に怒り狂った村正によって斬り殺された」
「じゃあ、何で徳川家康は斬り殺されなかったの?」
「それはの、その村正を使って妻と、妻が産んだ子を斬り殺したからじゃ」
「そんな無茶な」
「それほどの覚悟と胆力がなければ天下は取れぬということじゃ。
家康はその後も祖父と父を斬り殺した村正を大事に所蔵し、
正妻も迎えることがなかった。
その家康のいたわりに答え、村正は三方ヶ原で家康に群がる
武田精鋭部隊数千人を切り倒し、無事家康を浜松城まで送り届けた。
家康は村正の恐ろしさを熟知していたため、自らはその二本の村正以外は所蔵せず、
集めた村正は家来たちに分け与えた。
その一本がこの卯月の額に三日月傷を付けた蜻蛉切よ」
「蜻蛉切は持ち主に妻を殺せとは言わなかったの?」
「妖怪どもの噂話故本当の事かどうか分からぬが、
蜻蛉切が持ち主である本多忠勝に妻を、
自分を使って刺し殺してほしいと所望し、
常々ねだっていたが、忠勝は、ならばその方、
他の男に指一本でも触れられぬよう貞節を示せと要求した。
このため忠勝の槍は戦場で誰も掴むことが出来ず、
戦場で敵知らずとなった。
しかしある時、戦場で休息していた忠勝の槍に雄の蜻蛉が止まった。
蜻蛉切は一瞬にしてこれを切り捨てたが
忠勝に見とがめられ、
たとえ蜻蛉といえども雄に手を触れられたではないかと指摘され、
妻を殺すことを諦めたそうな」
「でも、それは血なまぐさい戦国時代の事だろ。
それにその騒動を起こしたのは籠釣瓶自身じゃないし」
「いやいや、籠釣瓶は平時においてもやらかしておる。
一度は武家の手から離れ、商人の手から手を渡り歩いていた籠釣瓶であるが、
今の栃木県にあたる下野国の農民、佐野次郎左衛門の手に渡った。
この男、顔は不細工で肥っていて、
女から相手にされぬ農家の小せがれであったが、
春画を集めるのが趣味での、
年に二度、夏の盆祭りと年末に江戸で開かれる春画の見本市を訪れては
春画を買いあさっておった。
この趣味のため、親から疎んじられ、
周囲から笑われながらも下野の田舎では春画は貴重での。
こっそりと大金をもって佐野次郎左衛門の処に春画を買いに来る豪農や商人の倅どもが
後を絶たなかった。
これに味を占めた佐野次郎左衛門は、
最初は自分用に一枚しか買わなかった春画を一人で何枚も買い占め、
値段を高騰させ転売するようになった。
これによって佐野次郎左衛門は大金を得たが、
春画集めの仲間からも疎んじられ、仲間はずれにされ、
友達が一人も居なくなってしまった。
こんな時、出会ったのが籠釣瓶じゃ。
佐野次郎左衛門の枕元に美少女の籠釣瓶が現れ、
自分が売られている店を教えると、
佐野次郎左衛門は飛び起きて狂喜乱舞し、
大枚をはたいて籠釣瓶を買い、以後、春画は転売用に買うだけで、
趣味で集めた春画は全部売り払ってしまった。
そして籠釣瓶を偏愛したのじゃ。
されど、男の事ゆえ性欲はある。
佐野次郎左衛門は性欲がたまると、吉原の遊郭に通い、
浮世絵師に書かせた籠釣瓶の面を遊女にかぶせて戯れた。
この行為が滑稽であると評判となり、
佐野次郎左衛門は吉原でも笑いものになった。
そしてある日、佐野次郎左衛門が店を出たとき、
八つ橋という遊女が小声でつぶやいたのじゃ
「今、バケモノが帰りんした」
この言葉を聞きとがめた籠釣瓶は下野国から江戸吉原まで飛んでゆき、
その遊郭の遊女といわず童女といわず、茶引き婆といわず、
佐野次郎左衛門を陰で後ろ指をさして嘲笑していた輩を一人残らず皆殺しにしたのじゃ。
その時、籠釣瓶討伐にかり出されたのがこの卯月様よ。
したが奴はすばしこく、これ以上放置すれば被害が何倍にも拡大すると見て、
この事態を引き起こした佐野次郎左衛門を死罪にせぬと言う約束の代わりに
籠釣瓶を祠の下に封印するという取引が成立したのじゃ。
結局、牢獄に入れられた佐野次郎左衛門は、
もう籠釣瓶に会えないのなら生きていてもしかたがないと泣き明かし、
衰弱死してしもうたがのお」
「でも、良太くんは悪い事しないし、ぼくら友達もいるし、
そんな問題は起きないよ」
「左様な事を言うが、今日も殺されかけたばかりではないか。
私が居なければ武は今日殺されていたであろう。
奴の性格は一つも変わっておらぬ。
自らを正義と確信しているが故に反省することはない。
今後も殺人を繰り返すであろう。ならばもう、殺すしかない」
「何とかならないのか」
「何ともならぬ。籠釣瓶を殺す」
卯月は断言した。
「そうさな、奴の名を最初に耳にしたのは美濃の武将、
竹中半兵衛重治が一人で美濃城に乗り込んで行った時の事じゃ。
半兵衛は籠釣瓶で数百人の城の衛兵相手に切り結び、
ついに城を乗っ取ってしまった。その後も籠釣瓶は半兵衛に尽くしたが、
籠釣瓶が半兵衛に、
半兵衛の妻を斬り殺して自分への愛を本物であると証明してほしいとせがんだため、
愛妻家の半兵衛は前からこの刀を所望していた従兄弟の竹中重利に籠釣瓶を渡してしまった。
重利はたいそう籠釣瓶をかわいがったが、
妻を惨殺してほしいと籠釣瓶にせがまれ、
お前は元々半兵衛重治の刀であろうと諭して納得させたようだ。
その後、重利が関ヶ原の戦いで西軍に味方したとき、
西軍が敗北すると予言して東軍に付かせ、
このため重利は豊後内府二万石を手に入れることになった。
その後も重利は籠釣瓶をかわいがり、
息子にも決して籠釣瓶を粗末にせぬように遺言して死んだが、
息子は欲をかき、籠釣瓶と同じ一族の妖刀を集めだした。
妖刀の力でより大きな財を手に入れようと考えたのじゃ」
「一族?妖刀に一族がいるの?」
「うむ、いるぞ、その話は後でする。
そして、息子の重義が妖刀を二十四本手に入れたところでついに籠釣瓶は激怒し、
将軍徳川家光の枕元に表れ重義が汚職のかぎりをつくして蓄財し、
謀反の疑いがあると告げ口する。
家光の命令で探索が行われ、
妖刀を二十四本も所蔵していることが天下を狙う野心ありと見られ
重義は切腹を申しつけられ、二十四本の妖刀は全国に拡散していったのじゃ」
「さっきの妖刀の一族の話だけど、どういう一族なの?」
武の質問に卯月の表情が一段と厳しくなる。
「村正じゃ」
「村正って、徳川家を呪う刀として有名なあの村正?じゃあ、家光が怒るのも無理はないね」
「さにあらず、徳川に天下を取らせたのは村正の功績が大きい。
三河武士が強いのも村正あってこそじゃ。
その証拠に、私のこの眉間の傷も、村正の一族、蜻蛉切にやられたものじゃ。」
「泥田坊の文にやられたんじゃないの?」
「たしかに文に不意打ちを食らって額に一撃を食らわされたことはあるが、
あれはかすり傷ですぐに治った。この傷はすでに三百年以上経ても赤みが消えぬわ」
「でも、徳川家康の祖父も父も村正で斬り殺されたんだろ?
徳川家の味方なら斬り殺すはずがないじゃん」
「いやいや、村正は家康の祖父と父に尽くし、
尾張の虎と呼ばれ恐れられていた織田信秀の軍団を小豆坂で打ち負かした。
織田信秀は徳川家康の祖父と父がいなければ
東海の覇者となっていてもおかしくない武将であった。
それを退けたのは村正の力じゃ」
「じゃあ、何で村正は家康の祖父と父を切ったの?」
「それはの、天下をくれてやるかわりに、
正妻を斬り殺して刀である自分を正妻にせよと要求したのだ。
当然、両名ともそれを拒否して嫉妬に怒り狂った村正によって斬り殺された」
「じゃあ、何で徳川家康は斬り殺されなかったの?」
「それはの、その村正を使って妻と、妻が産んだ子を斬り殺したからじゃ」
「そんな無茶な」
「それほどの覚悟と胆力がなければ天下は取れぬということじゃ。
家康はその後も祖父と父を斬り殺した村正を大事に所蔵し、
正妻も迎えることがなかった。
その家康のいたわりに答え、村正は三方ヶ原で家康に群がる
武田精鋭部隊数千人を切り倒し、無事家康を浜松城まで送り届けた。
家康は村正の恐ろしさを熟知していたため、自らはその二本の村正以外は所蔵せず、
集めた村正は家来たちに分け与えた。
その一本がこの卯月の額に三日月傷を付けた蜻蛉切よ」
「蜻蛉切は持ち主に妻を殺せとは言わなかったの?」
「妖怪どもの噂話故本当の事かどうか分からぬが、
蜻蛉切が持ち主である本多忠勝に妻を、
自分を使って刺し殺してほしいと所望し、
常々ねだっていたが、忠勝は、ならばその方、
他の男に指一本でも触れられぬよう貞節を示せと要求した。
このため忠勝の槍は戦場で誰も掴むことが出来ず、
戦場で敵知らずとなった。
しかしある時、戦場で休息していた忠勝の槍に雄の蜻蛉が止まった。
蜻蛉切は一瞬にしてこれを切り捨てたが
忠勝に見とがめられ、
たとえ蜻蛉といえども雄に手を触れられたではないかと指摘され、
妻を殺すことを諦めたそうな」
「でも、それは血なまぐさい戦国時代の事だろ。
それにその騒動を起こしたのは籠釣瓶自身じゃないし」
「いやいや、籠釣瓶は平時においてもやらかしておる。
一度は武家の手から離れ、商人の手から手を渡り歩いていた籠釣瓶であるが、
今の栃木県にあたる下野国の農民、佐野次郎左衛門の手に渡った。
この男、顔は不細工で肥っていて、
女から相手にされぬ農家の小せがれであったが、
春画を集めるのが趣味での、
年に二度、夏の盆祭りと年末に江戸で開かれる春画の見本市を訪れては
春画を買いあさっておった。
この趣味のため、親から疎んじられ、
周囲から笑われながらも下野の田舎では春画は貴重での。
こっそりと大金をもって佐野次郎左衛門の処に春画を買いに来る豪農や商人の倅どもが
後を絶たなかった。
これに味を占めた佐野次郎左衛門は、
最初は自分用に一枚しか買わなかった春画を一人で何枚も買い占め、
値段を高騰させ転売するようになった。
これによって佐野次郎左衛門は大金を得たが、
春画集めの仲間からも疎んじられ、仲間はずれにされ、
友達が一人も居なくなってしまった。
こんな時、出会ったのが籠釣瓶じゃ。
佐野次郎左衛門の枕元に美少女の籠釣瓶が現れ、
自分が売られている店を教えると、
佐野次郎左衛門は飛び起きて狂喜乱舞し、
大枚をはたいて籠釣瓶を買い、以後、春画は転売用に買うだけで、
趣味で集めた春画は全部売り払ってしまった。
そして籠釣瓶を偏愛したのじゃ。
されど、男の事ゆえ性欲はある。
佐野次郎左衛門は性欲がたまると、吉原の遊郭に通い、
浮世絵師に書かせた籠釣瓶の面を遊女にかぶせて戯れた。
この行為が滑稽であると評判となり、
佐野次郎左衛門は吉原でも笑いものになった。
そしてある日、佐野次郎左衛門が店を出たとき、
八つ橋という遊女が小声でつぶやいたのじゃ
「今、バケモノが帰りんした」
この言葉を聞きとがめた籠釣瓶は下野国から江戸吉原まで飛んでゆき、
その遊郭の遊女といわず童女といわず、茶引き婆といわず、
佐野次郎左衛門を陰で後ろ指をさして嘲笑していた輩を一人残らず皆殺しにしたのじゃ。
その時、籠釣瓶討伐にかり出されたのがこの卯月様よ。
したが奴はすばしこく、これ以上放置すれば被害が何倍にも拡大すると見て、
この事態を引き起こした佐野次郎左衛門を死罪にせぬと言う約束の代わりに
籠釣瓶を祠の下に封印するという取引が成立したのじゃ。
結局、牢獄に入れられた佐野次郎左衛門は、
もう籠釣瓶に会えないのなら生きていてもしかたがないと泣き明かし、
衰弱死してしもうたがのお」
「でも、良太くんは悪い事しないし、ぼくら友達もいるし、
そんな問題は起きないよ」
「左様な事を言うが、今日も殺されかけたばかりではないか。
私が居なければ武は今日殺されていたであろう。
奴の性格は一つも変わっておらぬ。
自らを正義と確信しているが故に反省することはない。
今後も殺人を繰り返すであろう。ならばもう、殺すしかない」
「何とかならないのか」
「何ともならぬ。籠釣瓶を殺す」
卯月は断言した。
0
お気に入りに追加
75
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
無敵のイエスマン
春海
青春
主人公の赤崎智也は、イエスマンを貫いて人間関係を完璧に築き上げ、他生徒の誰からも敵視されることなく高校生活を送っていた。敵がいない、敵無し、つまり無敵のイエスマンだ。赤崎は小学生の頃に、いじめられていた初恋の女の子をかばったことで、代わりに自分がいじめられ、二度とあんな目に遭いたくないと思い、無敵のイエスマンという人格を作り上げた。しかし、赤崎は自分がかばった女の子と再会し、彼女は赤崎の人格を変えようとする。そして、赤崎と彼女の勝負が始まる。赤崎が無敵のイエスマンを続けられるか、彼女が無敵のイエスマンである赤崎を変えられるか。これは、無敵のイエスマンの悲哀と恋と救いの物語。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
忘れられない約束
雪苺
青春
ねぇ、あなたは覚えていますか?
あの日交わした約束を・・・。
表紙イラストはミカスケ様
http://misoko.net/
小説家になろう、エブリスタ、カクヨムにも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる